★阿修羅♪ 現在地 HOME > 掲示板
 ★阿修羅♪
次へ 前へ
企業倒産への警戒一段と――日経金融新聞スクランブル 投稿者 Ddog 日時 2002 年 11 月 06 日 22:57:49:

l 企業倒産への警戒一段と――スクランブル

5日の東京株式市場は日経平均株価が大幅続伸し、約二週間ぶりに890
0円台を回復した。ハイテク株を中心に幅広い銘柄が上昇したが、主因
はあくまで前日までの米国株高。国内に買い材料は見当たらず、外部頼
みの構図が強まっている。
「株価が四けたの銘柄の経営破たんなんて聞いたことがない」。ある
ベテラン証券マンは「突然死」に驚きを隠さない。大阪証券取引所第二
部上場の回転すしチェーン、フーズネットは10月31日の取引時間中に民
事再生法適用を申請した。株価は前日終値が1000円、破たん当日も売買
停止直前まで1000円で取引が成立していた。それが一挙に紙くず同然に
なってしまった。
フーズネットは近畿圏を中心に回転すし「アトムボーイ」や焼き肉店
などを展開している。2002年5月期には不採算店の閉鎖などの効果で1億
円強の経常利益を計上し、前の期の経常赤字から一期で黒字を回復した
。「2003年5月期も増益見通しで、株価は納得できる水準だった」(大
和証券SMBCエクイティ部大阪)という。
直接の引き金は2億円余りの資金不足。10月末の支払いが滞った。西
垣功社長は会見で「銀行からの支援が最後になってうち切られた」と嘆
いた。個人消費が落ち込む中で競争に出遅れたことで、"負け組"の兆
しを見て取った銀行側がつなぎ資金の提供を断ったとみられている。
2002年になって上場企業の経営破たんは急増している。帝国データバ
ンクのまとめでは、民事再生法や会社更生法の申請などで破たんした企
業は1月から今月5日までで計28社。過去最多だった1997年と2001年の14
社から倍増しており、信用リスクへの警戒感は一段と高まっている。
昨年のマイカルのような大型倒産こそないが、建設や流通など不採算
企業が多い業種や、「日本加工製紙など製造業でも目立ち始めた」(帝
国データバンク情報部の宇津木靖司氏)という。月間ベースで見ても10
月はフーズネットなど3社が破たんし、今春に続いて再び増加傾向にあ
る。
景気低迷に加え、銀行が資産圧縮のため企業の選別を強めていること
が背景だ。税効果会計の厳格化などは先送りされたが、銀行に対する不
良債権処理の加速に向けた締め付けは確実に強まっている。みずほホー
ルディングスの前田晃伸社長が竹中平蔵経済財政・金融担当相に対して
述べた「今の案(竹中プロジェクトチームの当初案)なら30兆円の資産
圧縮が必要」との反論は極端にしても、当面は貸し出し抑制と資金回収
の動きは止まりそうにない。「上場企業の経営破たんは今後も増加する
」(富士投信投資顧問の岡本佳久株式運用第一部長)と見てよい。
加工紙の破たんでは、販売先が増えるとの見通しから他の製紙株は上
昇した。上場企業の破たんは相場にとってすべて悪材料とはいえない。
ただ、破たんが相次ぐと投資家心理にマイナスのうえ、株主となってい
る銀行や事業会社などの経営に対する不安が高まり、失業者増などでマ
クロ経済にも悪影響を与える。
破たん上場企業は株価が100円以下の銘柄が大半だ。一般に機関投資
家は株価が100円を下回ると自動的に運用対象から外すため、倒産によ
る機関投資家への影響は少ないようだ。ただ、フーズネットや6月に民
事再生法適用を申請したハクスイテック(破たん前日の終値535円)の
ように、株価水準が必ずしも安全性を100%担保するものではなくなっ
ている。上場企業の大量破たん時代を前に「投資家は企業の財務内容へ
の注視が一層重要になる」(メリルリンチ日本証券の菊地正俊シニアス
トラテジスト)といえそうだ。(小野利也)

 次へ  前へ



フォローアップ:



 

 

 

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。