★阿修羅♪ 現在地 HOME > 掲示板
 ★阿修羅♪
次へ 前へ
UFJ大窮地、みずほに株価も抜かれ…くすぶる経営不安説、ツケは庶民に〔株ZAKZAK〕 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 11 月 08 日 15:55:57:

UFJ銀行が苦境にあえいでいる。竹中平蔵金融・経済財政担当相の不良債権処理加速策が打ち出され、株式市場や銀行業界が注視するマンション大手、藤和不動産の経営支援策が昨7日、やっとまとまった。だが、問題の『51社リスト』にある経営再建中のダイエーや大京、日本信販、日商岩井など多数の過剰債務企業をメーンバンクとして抱える。株価はみずほに抜かれ、4大銀行で最下位に転落するなど試練続きで、株式市場では依然、UFJの経営不安説がくすぶる。
「藤和不動産はUFJだけの問題ではなく、今後の不良債権処理の行方を占う意味でも、象徴的な存在になっていた。UFJが一体どう対応するのか、関係者は固唾(かたず)を飲んで見守っていた」
金融業界関係者は、こう打ち明ける。
藤和不動産は7日、メーンバンクのUFJのほか、三井住友銀行などから2300億円の金融支援を受けることなどを柱として、新たな経営再建計画を発表した。
同社は平成11年にも約3000億円の金融支援を受けており、これで2回目の借金棒引き(銀行側は債権放棄)となる。
1回目の際、同社は連結有利子負債を来年3月期末までに3200億円に削減する計画を打ち出したが、今年3月期末の残高は5200億円に上り、計画達成は不可能な状況に追いこまれた。
このため、2回目の棒引きは時間の問題で、当初は9月中にも金融支援策が出される、との観測が浮上していた。
ところが、取りまとめに戸惑っているうち、不良債権処理のハードランディング論者である竹中氏が9月末の内閣改造で金融担当相に兼務で就任し、状況が一変する。
竹中氏は「大き過ぎて潰(つぶ)せないということはない」と、大企業や4大銀行の破綻(はたん)も辞さないとの考えを表明し、議論百出で話題騒然となった。
株式市場では、大手銀や過剰債務を抱える問題企業の株価が軒並み暴落し、「竹中劇薬」ショックが吹き荒れた。中でも、UFJと融資先企業は集中砲火を浴びた。
UFJに最も衝撃的だったのが、10月7日の終値で、UFJホールディングスの株価がみずほホールディングスの株価を下回ったことだった。
UFJ銀行の中堅行員は「発足以来、つねにみずほよりも上にいた。それが逆転したということは、市場が『UFJはみずほよりも“危ない銀行”だ』とみているということになる」と、ショックを隠せない。
藤和不動産への金融支援を発表した7日の終値は、UFJの17万2000円に対し、みずほは18万3000円。同一額面に換算した場合、UFJは4大銀行のなかで最も安く、最下位がすっかり定着している。
内閣改造が行われた9月末のUFJの終値は32万3000円だったから、下落率は46.7%にも達し、東証一部で断トツのトップである。
UFJがメーンを務める過剰債務企業の株価も、悲惨な状況が続く。
10月7日には、ダイエーとミサワホームがそろって87円を付け、年初来安値を更新した。同10日には藤和不動産が25円、大京が34円、日商岩井が44円、ニチメンが58円と軒並み年初来安値を記録している。
藤和不動産の支援策の取りまとめは、まさに「最悪のタイミング」の中で進むことになった。
借金棒引き組を中心とした過剰債務企業の再建策で、UFJにとって、ある種の「試金石」となってしまったわけだ。
だが、出てきたのは、再び借金棒引きによる問題の先送りである。
「債務削減計画が達成できないから、その分、借金棒引きする−というのはあまりにも安易。今後の再建の道筋がまったく見えない。これから不良債権処理加速策の詳細がまとまるというときに、金融庁が棒引きによる先送りをあっさり承認するか疑問だ。UFJがメーンの大京との統合など抜本的な処理策を打ち出すとの観測もあったが、それも見送られた」(外資系証券アナリスト)
ダイエー問題も依然、くすぶったまま。UFJ、みずほ、三井住友の主力3行の中でUFJが融資残高が最も多く、3行関係者は「ダイエー問題とは、すなわちUFJ問題」とまで言い切る。
先ごろ、日本政策投資銀行がダイエー向けの企業再生ファンドに100億円を出資し、官民上げての支援態勢が整った。
だが、「売上高の目標が未達となるなど、肝心の本業の回復が見えてこない。高木邦夫社長は家電部門の不振が原因というが、再建の切り札と位置付けるカテゴリーバリューセンター(CVC=魅力ある自前のテナントを育成し各店舗に出店する)戦略が成果を出していない」(流通担当アナリスト)というのが実情で、いつ経営不安が再燃してもおかしくない。
もっとも、過剰債務企業の抜本的な処理に踏み切れないのは、UFJに限ったことではない。
「大手銀の米びつはすでに空っぽ状態。今後、資産査定の厳格化など不良債権処理加速策が待ち構えているなか、大口の過剰債務企業を法的整理(倒産)で最終処理すれば、たちまち自己資本不足に追い込まれる。そうなれば、公的資金の再注入から国有化、経営陣の更迭へと、竹中氏の思うツボにはまる」(4大銀幹部)というわけだ。
藤和不動産の支援策は、大手銀に不良債権処理加速の余力がほとんどないことを改めて浮き彫りにしたともいえる。
総合デフレ対策に盛り込まれた「産業再生機構」(仮称)の特命相に7日、谷垣禎一国家公安委員長の兼務が内定した。不良債権処理加速に伴い、経営悪化が予想される企業に血税による融資なども行って支援する。
バブル経済をあおった銀行界。給与カットとリストラにあえぐ庶民にまた、ツケが回される。

 次へ  前へ



フォローアップ:



 

 

 

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。