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「金融再生最前線」〜大再編に大暗雲・・・みずほのATM障害[PAXNet] 2002/04/03 10:34:00 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 4 月 03 日 19:01:39:

(回答先: みずほ、ATM復旧もキツーイ批判噴出〜塩ジイ一喝!「あほなこと、気分緩んどる証拠」〔株ZAKZAK〕 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 4 月 02 日 22:03:11)

●呆れ顔の閣僚

「大変遺憾だ。顧客にすれば最初のイメージが大事だ。手際良く処理しろ」(柳沢金融担当相)、「緊張感が欠けている。金融の正常化をどう考えているのか。図体が大きくなっただけで中身が空っぽになっているのか」(塩川財務相)――。4月1日に営業を始めたみずほ銀行<8305>のATMが初日からトラブルに陥った不手際に、主要閣僚も呆れ顔だ。大手金融グループの再編に伴ってシステムに障害が出たのは、これが初めてでは無い。UFJ<8307>では口座から二重に引き落とされるなど、預金者が「実害」を被る事態になった。このため、金融庁は、みずほの万全の体制を整えるよう強く求めていたのだから、今回のミスは、当局にとって許されざる大失態なのだ。

●絶対の自信が「慢心」につながった?

では、みずほのトラブルの原因は何か。みずほのシステムは、旧第一勧銀〜旧富士〜旧興銀のシステムを、当座はそれぞれリレーコンピュータでつなぎ、1年後に現在開発を進めている別の新システムに一本化する予定だ。今回は、このリレーコンピュータが正常に作動しなかった。関係者によると、銀行側はこのリレーコンピュータでつなぐ仕組みに自信を持っていたという。しかし、その自信はもろくも崩れた。人的ミス、重大なヒューマンエラーが見え隠れする。
みずほのシステム担当者は、4月1日までの2年余りをかけて綿密に計画し、慎重に作業を進めてきたはず。しかし、その集中力を削いだのがUFJのミスだった。金融庁は、預金者に実害が出るのを恐れて、UFJで起きた口座引き落としなどにトラブルが無いよう、みずほに強く求めた。みずほは、作業の進め方を変えざるを得なかった。このため現場では混乱とまでは言えないものの、担当者には一抹の不安が浮かんだ。不安は的中する。あってはならない部分のミスを見落したのだ。

●“未必の故意”の可能性もある

また、このリレーコンピュータは、年末などデータが大量に、しかも集中する時期に合わせて、そのデータ量に対する「耐久」テストを繰り返してきた。そして、その都度、十分な結果を得ることが出来た。このため、UFJのようにデータの「量」に対しては、トラブルを起こす事はなく、十分な耐久力を備えていたはずだ。しかし、その過信が慢心につながった。結局、リレーコンピュータのデータ量に対する耐久力を調べる最終的なテストを行ったのは、4月1日の午前零時を過ぎてからだった。
問題はまだある。公になっていないが、どうも担当者は、明け方近くになってこの耐久テストが順調に進んでいない事を知ったようだ。つまり大量のデータが集中すれば、トラブルが起きることを始めから分かっていて、何の手も打たないまま、午前8時の営業開始を迎えた可能性が出ている。これは未必の故意ではないのか。利用者を愚弄するにもほどがある、と言うべきだろう。

●金融庁と銀行の歪んだ関係がトラブルに

しかし、みずほとしてはその事実を事前に当局には報告できるはずもない。当局の期待を裏切るばかりか、その事実が明らかになれば、正常に店を開ける事も危うくなるからだ。何としても避けなければならない。そして、起きた結果についても、未必の故意を隠したまま、平身低頭するばかりなのだ。これでは、塩川財務相でなくても怒り心頭になるのは当たり前だ。
大手経済紙などが報じたように、銀行毎に違うメーカーのシステムをつなぐ難しさだとか、IT投資の圧縮などが、直接の本当の原因ではない。金融庁と銀行の歪んだ関係が、このトラブルを生んだと言い換えてもいいであろう。

●1年後にはさらに高いハードルが

みずほにはもう一つ試練が待ち構えている。1年後を完成のメドとする新しい基幹システムの構築を進めている。このシステムが完成すれば、今の3行のコンピュータをつなぐシステムから移行しなければならない。これを完全にミスもなく行う事ができるか―だ。当局はみずほに一段と圧力をかけてくるだろう。しかし、受ける側は、圧力をかけられればかけられるほど緊張し、平常心を失う。そうなれば事態は悪循環し、同じ事は3度あるの言葉のごとく、見落としてはならないミスを見逃す事態になる可能性は否定できない。

●国内全金融機関が「(みずほトラブルは)他人事ではない」

しかし、問題はみずほだけではない。三井住友<8318>が、旧さくらと旧住友のシステムを今でもリレーコンピュータでつなぐこともせず、それぞれの基幹システムが並存する形で運用している。少しずつ、外からは分からないようなゆったりとしたスピードで統合作業は進んでいるが、これもいつかは新システムに乗り換えなくてはならない。三菱東京グループ<8306>も同じで、これからがシステム統合の本番だ。つまり、三井住友グループと三菱東京グループはUFJやみずほと同じミスをおかす恐れがあるわけだ。
2つの金融グループの幹部がため息交じりで「UFJもみずほも、他人事ではない」と語ったのが印象深い。日本の金融のレベルの低さが、ここでも浮き彫りになっている。金融機関は本来、信用を第一に考えなければならないはず。預金者は本当にこんな状態の金融機関に、ペイオフの解禁以降も金を預け続けていけるのだろうか。大手で有る無しはこの際、全く関係ない。自己責任の時代とは何か―治あまりに皮肉な結果だが、預金者にとってはこんなところでも「金融機関の良し悪し」を真剣に考える機会をいただいたようである。
(東山 恵)

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