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福間氏「為替は水準より安定」、春氏「マイルドな物価上昇を」日銀 東京 4月5日(ブルームバーグ) 投稿者 sanetomi 日時 2002 年 4 月 05 日 21:44:33:

 日本銀行の政策委員会審議委員に5日、任命された福間年勝、春英彦両氏が同日夜、記者会見を行った。前三井物産顧問の福間氏は為替相場について「レベルよりも安定が望ましい。相場は市場に任せた方が良い。今はフェアウェーの範囲内にある」と述べた。

前東京電力副社長の春氏は「景気は電力需要からみるとまだ非常に厳しい状況が続いている」と指摘、さらに「インフレ率が相当長くマイナスが続いていることや、経済の縮小が続いていることが望ましくないのは明らかだ。マイルドな物価の上昇が望ましい」と述べた。

福間氏は景気の現状について「一時の危機的な状況はやや後退していると思う」と指摘、そのうえで金融政策については「(量的緩和の)時間軸をたっぷりかけることが必要だと思う」と述べた。

主な一問一答は以下の通り。

−−景気の現状をどうみるか。

  福間氏「われわれの業界では、輸出はきりもみ状の下落を脱して、上昇に向かっている。しかし、輸出は伸びているが、国内では広がりがない。特に中小企業、地方に浸透していない。ただ、企業業績はかなりリストラをやっているので、大きく落ちた後、変化率で言うとかなり上昇を示す業種も出てきている。どこまでも落ちていくという恐怖感はやや薄らいできた」

  春氏「電力需要からみると、まだ非常に厳しい状況が続いている。短観などをみると、底入れの兆しが出ていると聞いているが、わたしなりにデータをみると、確かにそういう良い材料も出てきており、厳しい状況のなかでも、若干明るい兆しが見えてきた状況だと思う」

−−量的緩和を同評価するか

  福間氏「金融システムの状況、景気の状況、デフレの状況を全般的にとらえると、量的緩和の効果は、財政政策ほど直裁ではないが、環境整備で果たしている役割は大きかった。量的緩和をやらなければ、在庫調整や株の買い戻しも恐らく出なかっただろう。サイドエンジンとしては非常に良く働いている。自律的な回復に入るまでは、基本的には量的緩和の継続は必要だと思うし、時間軸をたっぷりとかけることが必要だと思う」

  春氏は「正直、金融政策の今後の在り方については、日銀の人の話を聞き、自分でも勉強し、役に立ちたいというのが基本にある。量的緩和の効果については、相当な効果が得られたとみている。3月以降の速水優総裁の発言などを読み、概ね共感を持った」

−−インフレターゲットの導入についてどう考えるか。

  福間氏「確か1991年か92年だと思うが、グリーンスパン米連邦準備制度理事会(FRB)議長が、わたしのインフレ目標はゼロ%だと発言した。中央銀行からすれば、やはりゼロ%をターゲットにするのは基本だと思う。その意味で、日銀がある意味でのインフレターゲットでゼロ%プラスを狙っているのは、非常に納得性があると思う。わたしは市場論者なので、経済のメカニズムを活発にすることによって、経済を元気にすることが一番の王道だと思う。デフレスパイラル的な状況には果敢に対応しなければならないが、一時の危機的状況はやや後退しているように思う」

  春氏「まだ確固たる考えはできていない。インフレ率が相当長くマイナスが続いていることや、経済も縮小している状況が望ましくないのは明らかだ。マイルドなプラスの物価は上昇が望ましい。ただ、インフレターゲットについてはそれほど勉強していないので、勉強課題だ」

−−外債購入についてはどう考えるか。

  福間氏「あまり人工的に相場形成をすると、しっぺ返しが恐い。やはり為替相場の形成はファンダメンタルズを反映することの方が重要だ。産業界にいると、レベルよりは安定が望ましい。超円高、超円安はまずいが、今はほぼフェアウェーの範囲内にいると思うし、レベルで云々より、産業界にとっては安定が一番ありがたいと思っている。外債購入がデフレ対策にどれだけ効果があるか、わたしには分からない。流動性の注入ということであれば、あれだけの国債が出ているので、外債まで買う必要があるのか良く分からない。相場は市場に任せた方が良い」

  春氏「外債購入も副作用もあるかと思うので、現時点ではどちらとも言いかねる」

−−金融システムについてどう考えるか。

  福間氏「金融機関と長年お付き合いをしていて、非常に努力はしている。しかし、国際会計基準ということもあり、少し前傾姿勢で(不良債権を)償却しないと、経済は何もしないのはリスクがある。各行なりに対策を立てていかないと、皆がこれだけ償却しているから、われわれもこうやろうということではなくて、生きるためには何をやるかを考える必要がある。国としては、そういう(危機的な)状況が来たら、果敢に対策を打ってほしいが、それでは時期的に遅い場合もある。そういう場合は、整理回収機構(RCC)をもっと積極的に使った方が良い。時価をどう考えるかという問題もあるが、破たんしてから処理すると、非常にコストがかかる。生きているうちにできるだけ処理する、その一手段としてRCCを活用することが、納税者にとっては安いかもしれない。不良債権(処理は)は早ければ早い方が良い。コストも安い。銀行経営上もそうだし、税金の額もそうだ」

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