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Re: 原油高騰で石油化学にチャンスはあまりなく、中国より日本が受ける打撃のほうが大きい 投稿者 あっしら 日時 2002 年 4 月 10 日 15:57:42:

(回答先: ケガの巧名なるか石油化学〜中東緊迫で原油高騰<上>[PAXNet] 2002/04/10 09:46:00 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 4 月 10 日 09:48:21)

『原油価格の高騰は「デフレ不況」に悩む日本経済の“神風”になるか』( 
http://www.asyura.com/2002/hasan8/msg/995.html )で、原油高騰問題の書き込みをし、オリジナルの投稿でFP親衛隊国家保安本部殿が、わざわざ赤字強調で示された「日本と中国に対する原油高騰がもたらす影響の差異」の部分について正反対の見解を示したので、レスをしたいと思う。

>●欧米メーカーに追い着くチャンス到来?

国際商品である原油の価格上昇は、日本拠点のメーカーが相対的に有利になる「円安」ではないので、「欧米メーカーに追い着くチャンス到来」とは言えない。

オリジナルで説明されている“アジア市況の改善”は、日系メーカーがアジア市場で高いシェアを握っていれば、販売量の拡大につながるので有利な条件である。


>とくに中国は、数年前からすでに純石油輸入国に転落していることから、原油価格の
>上昇の影響はわが国を大きく上回ることは確実といえよう。

原油のほぼ100%を輸入に頼り、輸入の65%が中東産である日本と、数年前からすでに純石油輸入国に転落した中国をベースにして、「原油価格の上昇の影響はわが国を大きく上回ることは確実」となぜ言えるのかまったく理解できない。

裏側の話は別として、先物を中心に原油価格が上昇しているのは今後原油の供給量が減少すると多くの人が考えているからである。それには、中東からの供給減とロシアの増産は織り込まれていたり、米国内の休業油井も価格上昇で稼働することやOPEC非加盟国やOPEC加盟国で非中東諸国の増産も加味されているだろう。

原油供給量の絶対量が世界の需要を満たさない場合は、価格が上昇するだけではなく、必要な量が確保されないことになる。(短期間であれば、備蓄を取り崩すことでしのげる)

中東情勢の成り行きによっては、中東産の原油輸入が途絶えることさえあり得る。
それは、必要原油量の65%を中東に依存している日本は、代替地を見つけない限り、65%もの原油が不足することを意味する。(原油輸入の中東依存度は、米国が10%未満でEUが30%)
原油の奪い合いになれば、原油支配力と政治力がものをいうようになる。

日本がそれなりに政治力を発揮できるのは、インドネシアくらいである。しかし、インドネシアもイスラム国家だから、どのような石油政策を今後採るかはわからない。

原油増産余力があるロシアとは、「北方領土問題」や鈴木宗男代議士問題を契機とした「対ロシア関係拡大派の粛清」で良好とは言えない。

EU加盟を目論み、中国との戦略的なパートナーシップを維持しているプーチン政権は、日本よりも、EUや中国に対して優先的に原油を供給するだろう。
(ちなみに、米国ブッシュ政権は、昨年段階で、ロシアに原油増産を働きかけ、それを米国が引き受けるという交渉をまとめている)


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