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Re: 不安を払拭してほしい 投稿者 あっしら 日時 2002 年 4 月 30 日 19:08:58:

(回答先: 不安を払拭してほしい 投稿者 上杉予算 日時 2002 年 4 月 28 日 11:26:31)

上杉予算さん、こんばんわ。

「減税しても消費喚起せず」とありますが、89年以降、消費税や社会保障関連を含めれば、低中所得者減税が行われたことはありません。

「地域振興券」は、消費の拡大効果はわずかで、貯蓄の拡大には効果があったと考えています。
今必要なのは、ご指摘のような将来に対する不安感の解消と低中所得者の持続的な可処分所得増大です。

将来に対する不安の代表は“失業”と“老後”です。
“失業”も“老後”も、現在の「デフレ不況」からの脱却が見えないと不安を緩和することさえできない問題です。
失業者の増大は、個人消費全体を縮小させてさらに失業者を増やすだけではなく、年金保険料・雇用保険料・所得税の減収をもたらします。

それに対処するためには、長期に渡って高失業率が続いている欧州諸国のように付加価値税=消費税を10%以上にするしかないでしょう。消費税であれば、所得税と違って、失業者も生活保護受給者も、日々の生活を維持するための消費を通じて税を納めることになります。付加価値税は究極的な逆累進課税であり、一部の人たちへの富の集中と多数の人たちの困窮化をもたらし、経済社会全体を衰弱させます。
「低中所得者の相互扶助」をより推し進めるものであり、欧米諸国のように定率的な移民を受け入れない限りGDP的な成長もプラスにならないという経済構造にしてしまいます。


グローバリズムや「小泉改革」については、ご指摘のように貧富の差を広げるものですが、単に所得格差を招くという問題では終わらないものです。

資産家や高額所得者が日々の富を手に入れたいと望めば、貧者は既に奪えるものを持っていないので、小金持ち=中産階層から富を奪わなければならなくなります。

貧しき者がさらに貧しくなるだけではなく、それまでけっこうな生活ぶりをしていた中産階層が貧しき者の群れに落とされるということです。これは、中小企業の破綻や株式市場の下落などによって実現されます。
別に小金持ち=中産階層を擁護する気はありませんが、小金持ち=中産階層は、「小泉改革」がそのような“中産階層解体政策”であることを認識しなければ、手痛いしっぺ返しを受けることになります。

現在小金持ち=中産階層である人たちは、高額所得者(一応800万円超としておきます)減税や贈与税・相続税減税そして金融・不動産利得減税を好ましいものと考えるかもしれませんが、その政策が続くことで自分たちがいつまでも小金持ち=中産階層であり続けることができるのかという問題を熟考すべきです。
なぜなら、そのような政策は「デフレ不況」をさらに悪化させ、一般勤労者に次いで弱い経済主体である中小企業に打撃を与えるからです。

刹那的な利害基準で政策を判断すれば、「ハメルンの人々」と同じように、喜々として破滅への道をひたすら歩み続けることになります。


「納税者番号制」ですが、10数年前にグリーンカードが導入されようとされながら突如立ち消えになったことを思い起こす必要があると思います。
「納税者番号制」の導入で一人が得る様々な経済的利益を捕捉できるようになると唱われますが、「納税者番号制」がなくても税の捕捉はできます。例えば、株式売却益は多めに源泉徴収し、確定申告で余剰分を還付するという制度にすれば捕捉逃れは生じにくくなります。

今回の「納税者番号制」は、金融利得の減税などと軌を一にして進められていることに注意すべきです。捕捉されると困る状況でのグリーンカード導入は阻止され、捕捉されてもそれほど実害が出ない状況で「納税者番号」制度が導入されようとしています。

「住民基本台帳番号」や「納税者番号制」は、トータルな個人管理政策の一貫です。
抑制的な情報管理システムであればやむなしと考えないわけではありませが、政府の狙いが透けて見えるものなので、現状の動きには反対です。


「歴史は繰り返す」という見方は、人は日々同じことを繰り返しながら生き死んでいくという同じレベルでは認めますが、根源的には「歴史は繰り返す」とは考えていません。

現在の歴史=世界変動は、新しい状況に対応しながらある目標に向けた動きが進められるなかで、それを推進する勢力とそれに反対する勢力のあいだのせめぎ合いで形作られていると思っています。
多くの人々にとっては実に苛酷な方向に歴史を動かそうとしている勢力が現段階では勝っているとは考えていますが...

日本は、崖から落ちるまで今の道を歩み続ける可能性が高いと考えています。


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