３０日の日銀金融政策決定会合で決定した「経済・物価の将来展望とリスク評価」（展望リポート）では、景気の標準シナリオとして、「景気は今年度下期にかけ下げ止まるものの、自律的な回復力に乏しい展開が続く」との見方を示した。

　今年度から来年度初めにかけての経済の姿について、「展望リポート」は、「輸出の増加や在庫調整の一巡から生産が回復に転じ、これが製造業を中心とする企業収益の改善や設備投資の持ち直しにつながっていくと考えられる」とした。

　一方で、「グローバルな競争圧力の高まりや、過剰債務の残存等を背景に、企業のリストラへの取り組みが続けられており、雇用・賃金に対する調整圧力が根強くかかり続けるとみられる。このため、製造業における輸出・生産面での回復が、非製造業や中小企業、さらに家計も含めた経済全体に波及していくには、かなりの時間を要すると見込まれる」とし、「こうした情勢を踏まえると、景気は今年度下期にかけて下げ止まるものの、自律的な回復力に乏しい展開が続くと考えられる」との判断を示した。

　物価については、「需要・供給両面から低下圧力が働き、なお緩やかな下落傾向が続くとみられる」としている。

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• Re: 景気は年度下期にかけ下げ止まるが、自律的回復力に乏しい＝日銀［東京　３０日　ロイター］　 じ　で　すうううううう(^o^)// 2002/4/30 21:16:31 (0)

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