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<ウコン>「寿命を延ばす効果あり」 研究チームが学会発表へ
  香辛料などに使われ、健康食品として注目を集めているショウガ科の多年草「ウコン」の成分に、寿
 命を延ばす働きがあることが、国立中部病院(愛知県大府市)などの研究チームのマウスの実験でわか
 った。17日から茨城県つくば市で開かれる日本基礎老化学会で発表する。
  ウコンの主成分のクルクミンは、体内に吸収されると、抗酸化力の強いテトラヒドロクルクミンに変
 わることが知られている。
  研究チームが、人なら約30歳にあたる生後13カ月のマウスに、1日当たり0・008グラムのテ
 トラヒドロクルクミンを混ぜたえさを与え続けたところ、与えなかったマウスに比べ寿命が平均で8
 4・6日、約11%も延びた。
  また、人なら約45歳にあたる生後19カ月のマウスでは、寿命はほとんど変わらなかった。若いマ
 ウスの方が効果が大きいことが示された。
  研究チームは、ウコンの主成分が変化したテトラヒドロクルクミンの抗酸化力で、細胞の膜や遺伝子を傷つける活性酸素の働きが抑え
 られた結果、老化が遅くなったとみている。
  人間はマウスと代謝の速度が異なるため単純には比較できず、マウスに与えた0・008グラム(1日)が人間にはどのくらいの量に
 相当するのかは分からないという。ただ、若いころに摂取するほど効果が上がるのは確かなようだ。
  研究チームの木谷健一・国立中部病院特別客員研究員は「高齢になると、活性酸素による傷の蓄積が進むため、効果がはっきりしない
 のかもしれない」と話している。 【河内敏康】(毎日新聞)
                                                                                                      [5月14日12時1分更新] 
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