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現実的判断のロシア大統領 対テロ戦がグルジアへ拡大 投稿者 倉田佳典 日時 2002 年 3 月 03 日 17:49:49:

03/03 15:40 現実的判断のロ大統領 対テロ戦がグルジアへ  外信36
共同
 ブッシュ米政権がグルジアの反テロ作戦を支援する方針を決め、
「テロとの戦い」は旧ソ連地域に拡大する見通しとなった。米軍の
進出にロシアでは感情的な反発が渦巻いたが、プーチン・ロシア大
統領はこれを容認、グルジアと米国の双方をつなぎ留める現実的判
断を下した。                        
 グルジアの首都トビリシから北東に五十キロ。ロシア・チェチェ
ン共和国に隣接するパンキーシ渓谷には、戦火のやまないチェチェ
ンから越境してきた難民数千人が暮らす。           
 グルジア治安筋は、この難民の中に戦闘能力を持つ「兵士」が約
千人潜んでいると分析。テロ組織アルカイダと結び付く者もいると
みている。                         
 米軍は戦闘行為に参加せず、特殊部隊などを派遣して、グルジア
の対テロ作戦部隊の訓練や装備提供に限定した「フィリピン型」支
援を行う見込みだ。                     
 ロシアは以前から、同渓谷がアフガニスタンなどからチェチェン
への雇い兵や武器の中継基地になっているとして、グルジア政府を
「無策」と批判。一方グルジアの大統領は、ペレストロイカ期のソ
連外相で、冷戦終結の立役者の一人であるシェワルナゼ氏。親米志
向がロシアとの摩擦を引き起こしてきた。           
 米軍派遣はこのような「ロシアとグルジアのデリケートな部分に
手を突っ込んだ」(外交筋)形となった。           
 ロシア政界からは、アフガニスタンでの作戦に利用したウズベキ
スタンなど中央アジアに加えてグルジアにも米軍が展開すれば、ロ
シア南部が米軍に完全包囲されるとの懸念が続出。米ロによる「グ
ルジア分割密約説」も流れ、グルジア側の猛反発も招いた。   
 しかしプーチン大統領が一日、「中央アジアで可能なことがなぜ
グルジアでいけないのか」と明快に理解を表明し状況は一変。国内
の反発も勢いを失った。                   
 もともと米国は、ロシアがテロリストとの戦いと主張してきたチ
ェチェンへの軍事進攻を「人権侵害」と批判してきた。その意味で
プーチン大統領は今回の支援を、米国がロシアの主張に一定の理解
を示した結果とみている。                  
 掃討作戦が成功すれば、チェチェン情勢を政治的リスクとして抱
えるプーチン政権にとってプラス材料だ。           
 またバルト三国の今秋の北大西洋条約機構(NATO)加盟が避
けられないと判断し、米ロ協調の基盤を固めておくという実利的な
選択に、プーチン大統領が踏み切ったとの見方もある。     
 ロシアの軍事評論家フェリゲンガウエル氏は、一方のグルジアの
狙いについて「米国の支援で軍を強化し、独立を主張するアブハジ
ア共和国を抑え込むこと」として、米軍展開がグルジア国内の紛争
に火を付ける危険性を指摘している。(モスクワ共同=有田司) 
(了)  020303 1540              
[2002-03-03-15:40]

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