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03/20 16:24 台湾代表部設置を認可 モンゴルが交流強化決断 利 外信76
【ウランバートル２０日共同】モンゴル政府は二十日までに、台
湾との経済交流を深めるためウランバートルに台湾の代表部を設置
することを許可した。台湾にもモンゴルの代表部を置く方針で検討
に入った。同政府高官が明らかにした。
ウランバートルの台湾代表部は早ければ六月にも設置され、これ
をきっかけにモンゴルから年内にも一万人の出稼ぎ労働者が台湾に
行って外貨獲得を目指す。
モンゴルは中国との経済関係が思うように進まないため、台湾と
の関係強化で国内経済発展の道を探る狙い。台湾は中国をけん制す
るため交流強化にはもともと積極的で、双方の利益が一致した形。
モンゴルは「一つの中国」の原則を認めているため台湾と外交関
係を結ぶ可能性はないが、隣国モンゴルと台湾の交流強化が中国を
刺激するのは確実だ。
高官によると、代表部は政治面の実務は行わず、人的交流や経済
関係面での連絡業務に限る通商連絡所のような性格。ただし、ビザ
発給業務も行うため双方の外務省職員が赴任する見通し。
ウランバートルには台湾の民間組織「台湾モンゴル協会」が「経
済貿易文化交流センター」を開設し、このセンターが代表部になる
という。
台湾は一月に、台湾が称する「中華民国」の領土からモンゴルを
除外するよう条例を修正し、モンゴルをようやく「外国」として認
知したばかり。この修正をきっかけに関係強化を働き掛けていた。
一方、モンゴルは一月にエンフバヤル首相が訪中、台湾の独立を
支持しないとの共同コミュニケを発表し中国との関係強化を確認し
たが、中国からの投資が増えず、ロシアからの天然ガスパイプライ
ンが中国の圧力でモンゴルを通過しなくなったことへの反発なども
あり、台湾との交流強化を決断したという。
（了） ０２０３２０ １６２４
[2002-03-20-16:24]
03/20 16:32 存在感高めたい台湾 注目される中国の反応 外信77
【台北２０日共同】中国に続き、今年一月に世界貿易機関（ＷＴ
Ｏ）加盟を果たした台湾は外貨準備高世界四位という経済力を武器
に、国際社会での活動空間拡大を目指す「実務外交」を積極的に展
開してきた。
モンゴル政府が外交関係のない台湾の代表部設置を認めたことは
こうした外交努力の成果といえ、台湾側は「存在感を高める効果」
（対モンゴル政策担当者）を期待している。
台湾当局はモンゴルとの関係強化をテコに、国際社会の支持獲得
に向けた動きを一層活発化させるとみられ「一つの中国」原則を掲
げ、台湾外交封じ込めに動いてきた中国当局の対応が注目される。
台湾の陳水扁総統は台北市長時代の一九九七年六月、台北とウラ
ンバートルの姉妹都市提携を実現。総統就任後の二○○○年十月に
は、台湾を訪れたモンゴルのナランツァツラルト元首相に代表部相
互設置の希望を表明、水面下で交渉を続けてきた。
一方、二○○一年の台湾からモンゴルへの輸出は約一億四千百万
台湾元（約五億六千四百万円）、輸入は約九十九万二千台湾元（約
三百九十七万円）とわずかで、代表部設置が台湾に経済的メリット
をもたらすかどうかは疑問だ。
逆に、モンゴル側の意向に沿って大量の労働者を受け入れれば、
失業率が悪化しかねず、台湾当局が今後、難しい調整を迫られる可
能性もある。
（了） ０２０３２０ １６３２
[2002-03-20-16:32]
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。