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インドのＰＴＩ通信によれば、バジパイ首相は２２日、ジャム・カシミール州の停戦ライン（実効支配線）から約２５キロのクプワラにあるインド軍前線陣地を視察し、「いまや勝敗を決すべき戦いの時期が来た」「われわれはこの戦争に勝利するだろう」と語った。バジパイ首相が、カシミールをめぐる印パ間の紛争で明確に「戦争」という言葉を使ったのは初めて。パキスタンのアブドゥル・カデル駐英大使も２１日、「開戦は間近なようだ」との見方を示しており、バジパイ首相の「戦争」発言で両国間の緊張はさらに高まった。
また、パキスタンのムシャラフ大統領は２２日、閣議を開いた後に、「パキスタンはインドとの交渉を望んでいるが、攻撃を受ければ、戦う準備は整っている」とする声明を発表した。
ＰＴＩによると、インド国防省報道官は２２日、インド海軍の東部艦隊に所属するカシン級駆逐艦とミサイル搭載フリゲート艦など５隻が、パキスタンに近いアラビア海の西部艦隊に合流したと発表した。７１年の第３次印パ戦争と９９年のカシミール紛争の際にも取られた措置で、戦争に備えた動きと見られる。
印パ間は、英国から独立した４７年以降、係争地カシミールをめぐって２回交戦し、バングラデシュ独立戦争の際も戦った。近年、印パ間の緊張が最も高まったのは９９年夏。カシミール・カルギル地方で激しい軍事衝突が起きた時だ。米軍事筋の情報によれば、当時、パキスタン軍は核攻撃の準備をしたという。
近く英国のストロー外相らが印パ入りする予定だが、今のところ、両国の沈静化に向けた努力の兆しはない。
インドの軍事関係者は「仮に開戦しても限定的」としているが、西側軍事専門家の間には「最悪の場合、核戦争も否定しきれない」との見方も出ている。
ＰＴＩがジャム・カシミール州から伝えたところによれば、バジパイ首相は２２日、現地のインド軍将兵らに対して、パキスタンはカルギルでの戦いに敗北したあと、直接インド軍と交戦せず、テロリストをひそかに送り込む代理戦争に戦い方を変えたと説明。「代理戦争に対するインドの我慢は限界に達している。われわれは戦いをよぎなくされており、必ずや勝利する」と述べた。
一方、インドからの報道によれば、両軍の間では２２日も砲撃が続き、インド軍は新型の短距離ミサイル攻撃を繰り返している。パキスタン人兵士６人と少女１人が死亡したほか、インド側住民も負傷した。(21:16)

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