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また近づいた「戦争」の足音(ニューズウィーク日本版2002年5月29日号) 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 5 月 29 日 15:57:11:

(回答先: 印パ情勢:パキスタンがミサイル実験を中止[毎日新聞5月29日] ( 2002-05-29-01:24 ) 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 5 月 29 日 15:40:33)

パキスタンには、本気でテロ根絶に取り組むつもりなどない――インドがそう考えたとしても無理はない。
パキスタンのムシャラフ大統領が、カシミール地方の武装勢力を厳しく取り締まると宣言したのは今年1月。2000人近い過激派を逮捕し、昨年12月のインド国会議事堂襲撃事件にかかわったとされる組織の活動を禁じた。ところが数カ月後には、逮捕者の半数近くが釈放された。
見せかけともとれるテロ対策にインドが不信感をつのらせるなか、新たな火ダネが生じた。5月14日、インド側カシミールで自爆テロが起き、30人以上の死者が出たのだ。
これを機に、両国は停戦ラインをはさんで砲撃を再開。インドは18日、制裁措置としてパキスタン大使に国外退去を要請した。「やられっぱなしではないことを見せる必要がある。多くの人がそう感じている」と、ジャワハルラル・ネール大学(デリー)のアミタフ・マットゥは言う。
専門家は戦争になる可能性は低いとみているが、戦闘が激化する可能性はある。パキスタンは、インドの攻撃には核兵器で報復する用意があると以前から公言している。インドがテロ施設だけを狙っても、「パキスタンがどう反応するかはわからない」と、防衛分析研究所(デリー)のウダイ・バスカル副所長は言う。
ムシャラフが武装勢力を抑えられるかという点も問題だ。パキスタンの警察は汚職が蔓延しているうえ、情報収集能力も乏しいからだ。
インド軍による大規模な軍事行動の準備が整うとみられる9月に戦争が始まると予測する声もある。それまでにはパキスタンでのアルカイダ一掃作戦も終わっているだろうから、アメリカも強硬に反対しないかもしれない。「もはや戦争以外に圧力釜から蒸気を抜く方法はない」と、あるインド人アナリストは言う。

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