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イラク「反体制派」立てこもり、警官隊突入で解決
2002.08.21
Web posted at: 05:45 JST
- CNN/REUTERS
ベルリン（ＣＮＮ）　当地にあるイラク大使館で２０日午後、イラク反体制派を名乗るグループが大使館員５、６人を人質にして立てこもったが、警官隊が突入して人質を解放、犯行グループ５人を逮捕した。犯行グループは立てこもりについて、フセイン体制打倒のための「平和的で一時的な」行動だ、と主張していた。
現地の報道によると、警官隊が突入する直前に犯行グループは武装解除に応じた。人質の中にはシャミル・モハマド臨時大使がいた。また人質のうち２人が軽いけがをした。
大使館近隣の住民によると、同日午後２時３０分ごろ、銃声が聞こえた。警官隊の突入・人質解放は同日午後７時４０分ごろだった。
大使館外にいた犯行グループの「広報担当者」は、ロイター通信の取材に対し、「私たちは武器は持っておらず、武器を持っていたのはイラクの警備官たちだ。私たちは平和的に大使館の中に入った」などと話している。
警察によると、人質の一人だったモハマド臨時大使の妻は「立てこもりは暴力的なものではなかった」と話している。
犯行グループは「ドイツ民主イラク抵抗」と名乗っており、「イラク国民の名のもとに、我々反体制派は本日、イラクの自由化を宣言する」などとするドイツ語の声明を発表した。しかし、人質と交換に何か要求することはなかった。
米政府当局者は「ドイツ民主イラク抵抗」について、「そんなグループの名前は聞いたことがない」と話している。
一方、イラクは、イスラエルと米国の情報当局に雇われた傭兵による「テロ攻撃だ」と非難している。またイラク反体制各派を代表する「イラク国民会議」も、立てこもりを非難する声明を出した。
ドイツでは、９月に行われる連邦議会選挙キャンペーンの最中。米国が検討しているとされるイラク攻撃に対し、シュレーダー首相が強く打ち出している攻撃反対の姿勢が、選挙の争点の一つ。

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