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ビンラディン氏の声？ アルジャジーラが放送開始
2002.09.10
Web posted at: 10:51 JST
- CNN
ドバイ（ＣＮＮ） カタールを本拠とするアラビア語衛星放送アルジャジーラは９日、同時多発テロの最重要容疑者オサマ・ビンラディン氏の声が収録されているとするビデオの放送を始めた。ビンラディン氏とされる声は、同時多発テロのハイジャック犯１９人を賛美している。
ビデオに同氏は写っていないが、同氏のものとされる声が流れ、画面にはハイジャック犯の顔が次々に現れる。同氏はビデオで「彼らがいかに偉大か、また彼らの行為がいかに偉大か、言葉では充分に表現できない」と述べた。
また同氏は「ニューヨークとワシントンの侵攻は、歴史を変え、反逆者に立ち向かった男たちの物語だ。偉大な彼らは、人々の信仰心をまとめあげ、この地域に対する十字軍やその手先の計画をくじいた」と話している。
同氏はまたハイジャック犯４人を名指しし、モハメド・アタ容疑者（アメリカン航空１１便で世界貿易センタービル北棟に突入）については「彼は民族の苦しみを担っていった。神が、彼を殉教者として受け入れてくれますように」と話した。
またハニ・ハンジュル容疑者（同航空７７便で国防総省に突入）については「偉大な男」と表現した。
ビンラディン氏はこの２人のほか、マルワン・アルシェヒ（ユナイテッド航空１７５便で世界貿易センタービル南棟に突入）、ジアド・ジャラヒ（同航空９３便でペンシルベニア州に墜落）の両容疑者を名指しした。
アルジャジーラはまた、ハイジャック犯がアフガニスタン・カンダハルで飛行マニュアルを見ている様子を収めたアルカイダのものとみられるビデオも放映した。
アメリカン航空１１便で世界貿易センタービルに突入したハイジャック犯の１人、アブドルアジズ・アルオマリ容疑者は、ビデオで「我々はお前たちをつかまえる。お前たちをはずかしめる。いつまでもお前たちを追い続ける」と話している。
ビデオが制作された時期は不明だが、アルオマリ容疑者の背後に合成されている米国防総省の映像で、国防総省ビルの一部が崩壊していることから、制作が同時テロ後であることを示唆している。
このビデオは、同時多発テロを計画・実行したのがテロ組織アルカイダであることを明らかに示しているとみられる。
アルジャジーラは、テープの入手先を明らかにしておらず、単に「９日、入手した」としている。９日放送されたのは編集された短縮版で、１０日はもう少し長いものが放送されるという。
２０００年１０月に米イージス艦コールがイエメンで爆破されたテロでは、アルカイダは数カ月後、犯行を認めるビデオを発表している。
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