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09/11 07:11 行事もなく、奇妙な静けさ テロ実行犯ら生んだサウ 外信13
 【カイロ11日共同】米中枢同時テロの首謀者とされるウサマ・
ビンラディン氏やテロ実行犯の大半はサウジアラビアの出身だが、
集会や言論の自由が制限された国だけに、サウジアラビアではテロ
一年にからむ行事は皆無だ。メディアも「なぜわが国がテロリスト
を生んだのか」との視点で事件を報じることはなく、静けさの中で
十一日を迎えた。                      
 スルタン第二副首相兼国防航空相は十日、国営サウジ通信を通じ
「イスラムや愛国心を捨てたサウジ人らの行為は、彼らに責任があ
る」と述べ「個人の責任」を強調した。            
 事件直後は、首都リヤドなどで治安部隊の配備が厳重になったが
、その後は平常時に戻り、テロ一年を迎えても特に変化はない。他
のアラブ諸国と同様、ビンラディン氏を英雄視する人が多いものの
、首都の大学でも「学生が表立って事件について話すことはない」
(大学関係者)という。                   
 しかし、事件があらためて国民の関心を呼んでいるのは事実。十
日付のアルワタン紙は中枢同時テロの乗っ取り機の軌跡などを分刻
みに伝える特集を組み、アルリヤド紙は「9・11後の世界」と題
し、この一年で米国とアラブの関係が悪化したことなどを伝えた。
英字紙アラブ・ニューズは十一日付で別刷り特集を出すことを決め
た。                            
 現地外交筋はこの一年「米国の反サウジ・キャンペーン」を批判
する新聞論調が目立ったとしている。             
(了)  020911 0710              
[2002-09-11-07:11] 
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。