NATO:米のイラク攻撃理解得られず 国防相会議が閉幕[毎日新聞9月26日] ( 2002-09-26-11:00 ) 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 9 月 26 日 12:34:22:
【ブリュッセル森忠彦】
ワルシャワで開かれていた北大西洋条約機構(NATO)の非公式国防相会議は25日、テロに対応する「NATO即応部隊」やイラク問題などの討議を終え閉幕した。ラムズフェルド米国防長官は米国が準備を進める対イラク攻撃について同盟国の賛同を取りつけようとしたが、多くの欧州諸国から理解が得られなかった。米国の目論見は事実上失敗し、欧米間にしこりを残した。
ラムズフェルド長官は米中央情報局(CIA)の情報を元に、イラクとウサマ・ビンラディン氏の支援組織「アルカイダ」との関係や大量破壊兵器開発疑惑に言及し「攻撃の必要性」を指摘した。
だが、長官の意見を支持したのはポーランドやイタリアなど数国だけだったという。一貫して対イラク攻撃に反対してきたドイツのシュトルク国防相は長官の説明にも「新しいものはない。イラクとアルカイダの関係証拠もなかった」と語った。
長官は会議後、「一定の支持を得ることができた」と評価したが、「私は攻撃の説得に来たわけではない」と欧州側の反発をかわした。
一方、米国が提案した「NATO即応部隊」については、大半の国が基本的な構想には賛同したが、欧州連合(EU)独自の「緊急対応部隊」創設を優先させたいフランスなどから疑問の声が出た。
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