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「侵略の烽火」が正体のアメリカ神話「自由の女神」の史実を現情勢に鑑み暴露 投稿者 木村愛二 日時 2002 年 9 月 28 日 23:40:03:

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『亜空間通信』382号(2002/09/28)
【「侵略の烽火」が正体のアメリカ神話「自由の女神」の史実を現情勢に鑑み暴露】

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 転送、転載、引用、訳出、大歓迎!

  本日(2002/09/28)、ついに、かねてよりの懸案の「自由の女神」の神話の化けの皮を剥がす好機と捉え、以下の史実を紹介することにした。

 日本の近代の侵略戦争の例を引くまでもなく「神話」は、実に恐ろしいものからである。

私が今を「好機」と捉えた理由は、本通信の前号、『亜空間通信』381号(2002/09/28)【911は米国イスラエル陰謀説批判の米大使にエジプト言論界が猛反発AP電も発見】の最新情報にある。つまり、「エジプト言論界が猛反発」状況である。

 なぜ「エジプト」かと言うと、アメリカ神話の象徴であり、アメリカ人が崇め、日本人の多くも憧れてきた「自由の女神」像なるものは、最初、エジプトの領土内のスエズ運河の入り口に建てる予定で設計され、エジプトから拒絶されたものだったからである。

 私は10月中に発売予定の共著で編著の新著『9・11事件の真相と背景 ---「テロ」か? 自作自演の戦争挑発謀略か?アメリカ=イスラエル=世界支配構想の核心を突く』の第11章に、以下の一連の項目を設けた。

アメリカ帝国の「3種の神器」「自由、民主主義、文明」の正体
 アメリカ人とは何か? 
 欧米流「自由」とは何か
 欧米流「デモクラシー」とは何か?
 アメリカ「民主主義」とは何か?
欧米流「文明」とは何か?
アメリカ「独立革命」の巨大なる幻想

 本日、この次の項目に、本通信を要約し、

「侵略の女神」が正体のアメリカ神話「自由の女神」

 を配すると、わが心に決めたのである。以下が、「自由の女神」に関する現在の大多数の日本人の理解、その理解を裏切る歴史的事実、そして最後に、わが解釈の概略である。

平凡社1988年発行『世界大百科事典』
自由の女神
(The Staue of Llbefty)

ァメリカ合衆国、ニューョーク港内のリバティ島にある女神像。アメリカの独立100年祭を祝い、フランス,アメリカ両国の友好のために、フランス人の歴史家、ラブレーが女神像のアメリカヘ寄贈を提案、フランス民衆の募金をもとに彫刻家バルトルディ(1834−1904)が設計、エッフュルの製作した鉄製の骨組みを銅板でおおった女神像が、1886年、リバティ島に建てられた。像の正式の名称は「世界を照らす自由」(Libcfty Enlghtenng the World)で、右手に自由のたいまつを掲げ、左手には1776年7月4日と記した独立宣言書を抱えいる。像高は46m(152フィート)。台座を含めると95m(305フィート)。アメリの民主主義の象徴となっている。猿谷要。

 以上で引用終わり。そこで以下を検索した。

全言語のページから猿谷要 自由の女神、アメリカ ラブレーを検索しました。これは沢山あった。次は「猿谷要」の「著者略歴」である。

http://plaza24.mbn.or.jp/~nonfiction/chosyas.htm
猿谷要
1923年東京生まれ
48年東京大学文学部西洋史学科卒
日本大学教授を経て東京女子大学名誉教授、駒澤女子大学教授
「アメリカ黒人解放史」
「アメリカ人とアメリカニズム」
「アメリカ多数派の理想」
「アメリカ大西部」
「クジャクになった日本人」
「物語アメリカの歴史」

 以上で引用終わり。
 
 つまり、平凡社1988年発行『世界大百科事典』「自由の女神」の筆者、1923年生まれの猿谷要は今、1937年生まれで65歳の私より14歳年上の79歳であるが、日本の敗戦、アメリカによる占領の開始の年、1945年には、22歳の青年だったことになる。「学徒動員」の経験があったのかもしれない。いまではアメリカの歴史に関する日本での大御所の位置にある。

 ところが、猿谷要の上記の電網検索に「スエズ運河」を加えて「絞り検索をすると、0になる。つまり、少なくとも電網で検索できる状態の猿谷要情報には、「スエズ運河」という言葉は含まれていないのである。当然のことながら、猿谷大先輩の教えを受けたり、その著作の流れを汲む日本人は、上記の百科事典程度の知識しか持たない。

 ところが私は、何年か前に、「自由の女神」像の原型は、スエズ運河の入り口に据える予定だったのが、エジプトから断られ、それをアメリカに持ってきたのだという話を、米軍放送に入ってくるABCラディオの著名コメンテーター、ポール・ハーヴェイが時折語る「歴史の真相」もので聞いていた。つまり、若干の予備知識があったので、本日、「エジプト」での上記の騒ぎを知り、ついに以下の検索をしたのである。

全言語のページから自由の女神、スエズ運河を検索しました。
約67件中1 - 53件目 ・検索にかかった時間0.20秒
 以下、その結果の中から、典型的な部分だけを紹介する。

http://www.japan-arab.org/arab_night/28.html
◆◇◆ 日本・アラブ通信 ◆◇◆
 先ごろ百年祭を祝ったニューヨーク港の「自由の女神」像は、最初スエズ運河入り口に建てるべくフランスの建築家フレデリック・バルトルディの着想に基づいて創くられたものであることを御存じの方は、すくないでしょう。

 バルトルディは、l956年に初めて、エジプトを訪問し、古代エジプトの巨大な 遺跡と彫刻に圧倒され、その時、スフィンクスの2倍の大きさの自由の女神像を建造 しようと思い立ったといわれて言われ、元来はスエズ運河完成の暁に、「光をアジア にもたらすエジプト」と銘打ち、灯台を兼ねた巨像として設計したものでした。
 
 彼は、スエズ運河の開会式に参加、副王イスマイルに、スエズ運河河畔に、副王の ために、エジプトの近代化の象徴として記念碑を建造する計画を話しました。その巨 像のアイデアは、エジプトの農婦がランプを手に持った像でした。しかし、この計画 は、資金が思うように集まらず、スエズ運河に建立する計画は実現できず、やっと完 成されたのは、パリの万博の時にでした。[後略]

http://www.dnp.co.jp/museum/nmp/nmp_j/review/0715/museology0715.html
reviews & critiques ||| レヴュー&批評
クロニクル、展示/蒐集−2
転居する自由――自由の女神像
 [前略]自由の女神像は本来移民の国アメリカの象徴として知られてきた。1886年ペドロー島(現在のリバティ島)に建立されたニューヨークの女神像は、大西洋からニューヨーク湾に入って、移民局の置かれたエリス島に到着する手前で臨むことができるよう配されている。制作者はフランス人彫刻家フレデリック=オーギュスト・バルトルディ。彼は2回のエジプト旅行を経て、スエズ運河に巨大な彫像兼灯台を設置する計画(実現には到らず)に加わっており、自由の女神像もまた展望台、灯台としての機能をあわせ持つ、当時にあっては最大級(高さ33m)の巨像であった。[中略]

アメリカに自由の女神像を贈ろうという発案はアメリカ贔屓の法律学者エドゥアール・ド・ラブレによるもの。 [中略]
ただし女神像建立計画が動き出すにあたっては1870年から71年の普仏戦争で故郷アルザス地方の防衛に赴いた彫刻家バルトルディがラブレに送った手紙がきっかけとなる。75年には米仏の政財界人を筆頭とする資金繰りのための機関が設立されるが、その時点で、自由の理想で世界を照らそうという当初の構想は、ヨーロッパにおける孤立状態の救いをアメリカに求めんとする外交術、もしくはアルザス地方を奪われた傷心を癒そうという愛国主義へとすり代わる。ラブレ、バルトルディの自由主義は所詮パリ・コンミューンで立ち上がった民衆の暴力に震え上がってしまう程度のものにすぎず、現にラブレは来春日本にお目見えするはずのドラクロワによる「民衆を導く自由の女神」を暗に引きつつ、自分の考えている自由とは「アメリカ式の自由であって、赤い帽子を被り、手に杭をもって遺骸の上を進む自由ではない」と演説している。かくしてアメリカに送られる女神像の構図が定まった。ドラクロワが描いた女神の暴力性、運動性は直立静止した女神の謹み深さに転じ、最初に女神像の構想が練られた段階では左手に握られていた、圧制からの解放を意味する引きちぎられた鎖が、法典を意味する石板にと置き換えられる。1789年のフランス革命を象徴するフェニキア帽と三色旗が排除されたのはいうまでもない。すなわち、自由の女神は、フランス革命以来、好戦的で強靭な農村女性像によって与えられていた自由の伝統的表象がより穏健で中立的な表象へと変化する転換点に位置しているのだ。[後略]

 以上で引用終わり。

 スエズ運河が、ヨーロッパによるアフリカ、アジアへの侵略の道であったことは、周知の事実なので、ここで繰り返さない。

 上記の電網情報の「エジプトの農婦がランプを手に持った像」と、「フランス革命以来の好戦的で強靭な農村女性像」と、現在の「ギリシャ神話の女神」風の像との関係についても、今のところ、これ以上、深くは論じない。しかし、ギリシャ神話は、ヨーロッパと旧トルコ帝国の領域、イスラム圏との関係では、「侵略の象徴」なのである。ギリシャは長らくイスラム帝国の領域に含まれていたのである。いわゆる「ルネッサンス」以来、「ギリシャ神話」を、自らの北欧神話に置き換えたヨーロッパ人が、ナポレオンのエジプト遠征など、次々に、トルコ帝国への侵略の歩を進めたのである。

 しかし、この恐るべき「神話」教育の威力によって、アフリカ侵略の結果としアメリカ「帝国」の奴隷となったアフリカ人の子孫までが、以下のような大間違いの理解をするに至っているのである。

以下の電網情報はpdfファイルなので、直接到達できるURLを記すことができない。
「猿谷要 自由の女神、アメリカ」の検索で、トップに出てくる『アメリカの「自由の精神」を教える』の題名の情報の要約である。

アメリカ著名人に見る「自由の女神」の引用

 リンカーンの独立宣言文を引用した奴隷宣言から引用したキング牧師の1963 年の演説
 
「この重要な布告は偉大な希望の『かがり火』"a great beacon light of hope"として何百万という黒人奴隷達のところにやってきた・・・それは奴隷達の囚われの身の長い夜を終わらせる喜びの夜明けとしてやってきた。 」

 以上で引用終わり。

 私は、以上のような情報を総合し、エジプト人が、あの像を拒絶したのは当然と判断するのである。

 以上。

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木村愛二:国際電網空間総合雑誌『憎まれ愚痴』編集長
ある時は自称"嘘発見"名探偵。ある時は年齢別世界記録を目指す生涯水泳選手。
木村愛二書店(↓):木村愛二作品の本とヴィデオを電網宝庫で特価販売
http://www.jca.apc.org/~altmedka/hanbai.html
(2002.07.13.ヒット数70,000突破!)
E-mail:altmedka@jca.apc.org
URL:http://www.jca.apc.org/~altmedka/
altmedka:Alternative Medium by KIMURA Aiji
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電網速報『亜空間通信』(2001.09.01.創刊 2002.09.28.現在382号発行済)
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