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<読売>中国、改めて「朝鮮半島の非核化支持」

【北京１７日＝杉山祐之】中国外務省の章啓月・副報道局長は１
７日の定例記者会見で、北朝鮮が米国に対し、核兵器開発の事実を
認めたことについて、「中国の立場は、はっきりしている。我々は
一貫して、半島の非核化、平和と安定を支持している」と強調した
。
北朝鮮の伝統的友好国である中国としても、半島情勢の不安定化
につながる核開発は支持しないとの立場を明確にしたものだ。
章副局長は「核開発問題は、対話を通じて平和的に解決されるべ
きだ」とし、関係諸国、特に、米国と北朝鮮が話し合い、平和的解
決策を模索すべきだとの考えを示した。
また、同問題での対応協議を主目的としたケリー米国務次官補の
訪中については、「（２２日からの）江沢民国家主席訪米の準備の
一環だが、他の共通の関心事についても意見交換する」と述べ、協
議に応じる姿勢を示した。
中国は、北朝鮮を巡る外交上の新たな矛盾を抱えたと言える。当
面の最優先課題は、江主席訪米を成功させ、米中関係が安定的に発
展していくための土台を固めることであり、米国とは「北朝鮮の核
保有反対」との立場も共有できる。
しかし、東アジアでの米国の政治、軍事的影響力拡大を警戒する
中国にとっては、安全保障上、北朝鮮の金正日体制を支え続けてい
くことも、極めて重要な国家戦略となっている。
李鵬・全国人民代表大会常務委員長、胡錦濤・国家副主席らは１
６日、訪中している北朝鮮代表団（団長＝楊亨燮・最高人民会議常
任委員会副委員長）と会見、中国側報道によると、中朝関係の強化
、発展が再確認された。
米国と北朝鮮との間で板挟みにある中国は、今後、関係国の対話
を通じて北朝鮮に核開発を放棄させ、朝鮮半島情勢の動揺を最小限
に抑えるシナリオを模索していくことになりそうだ。

<朝日>「北朝鮮は別の核兵器開発も」 米国防長官示唆
NAA 1634 : 2002/10/18 金曜日 11:44
ラムズフェルド米国防長官は１７日の会見で、北朝鮮が核兵器開
発を認めたことに触れ、「北朝鮮は、高濃縮ウランによる別の核兵
器開発に従事していた」と述べ、北朝鮮がすでに核兵器を保有して
いるとの認識を改めて示した。
発言は、北朝鮮が核兵器１、２個分のプルトニウムを抽出したと
する最新の米中央情報局（ＣＩＡ）調査報告などから、すでに北朝
鮮がプルトニウム型核兵器を数個保有していることを前提に、別タ
イプの核兵器開発を目指していたと指摘したものだ。
ラムズフェルド長官は、「我々は独裁的、抑圧的で閉鎖的な国家
を相手にしている。実際に核兵器にさわったり、見たり、確かめた
りしてみたわけではない」として保有の具体的な証拠は示さなかっ
た。ただ、過去数年の機密情報などを総合判断した結果、「私は北
朝鮮が核兵器を数個持っていると確信している」と語った。
。

<読売>国際原子力機関、北朝鮮の核兵器開発に「重大な懸念」
NAA 1509 : 2002/10/18 金曜日 10:42
【ベオグラード１７日＝佐々木良寿】ウィーンに本部を置く国際
原子力機関（ＩＡＥＡ）のエルバラダイ事務局長は１７日、北朝鮮
が高濃縮ウランによる核兵器開発を認めたことについて声明を出し
、「重大な懸念」を表明した。
声明は「査察官の活動は米朝枠組み合意に盛り込まれた黒鉛炉や
関連施設の“凍結”の監視に限定され、核計画の実態に関して結論
を導き出すことができるような活動は認められなかった」と指摘。
北朝鮮に対し、「あらゆる核関連施設の存在」を申告し、査察を受
け入れるよう求めた。

◇官房長官：日朝首脳会談での米国との核戦争発言、聞いていない
NAA 1506 : 2002/10/18 金曜日 10:41
　福田康夫官房長官は18日午前の記者会見で、日朝首脳会談で朝鮮民主
主義人民共和国（北朝鮮）の金正日総書記が核開発問題に関連し、「米
国が優位か核戦争をやってみないと分からない」などと強硬な発言をし
ていた、との報道が一部にあったことについて、「そのような発言があ
ったとの報告は聞いていない」と述べ、否定的な見解を示した。
　また、北朝鮮の核開発問題について小泉純一郎首相がこの日召集され
る臨時国会で行う所信表明演説で言及するかどうかについては「内容に
ついて説明することはしないが、核開発問題の解明という形で演説の中
で申し上げることになっていると思う」と説明。核兵器の開発中止を求
めるような具体的な形での直接的な言及はないことを明らかにした。

◇米国の証拠は「商取引書類」――北朝鮮の核開発問題で
NAA 1511 : 2002/10/18 金曜日 10:46
　ＡＰ通信は17日、ケリー米国務次官補（東アジア・太平洋担当）が今
月初めの米朝高官協議で、北朝鮮が核兵器開発計画を進めている証拠と
して、高濃縮ウラン製造計画にかかわる商取引契約書などを提示してい
たと報じた。
　次官補は3日から5日まで平壌で北朝鮮と協議した。米政府筋によると
、北朝鮮はいったん計画の存在を否定したが、翌日の協議で認めた。
　一方、米政府高官は17日、北朝鮮のこうした計画は外国の支援によっ
て進められていたとの見方をロイター通信に示した。具体的な国名は明
らかにしていないものの、高濃縮ウランが純粋な「北朝鮮製」ではない
可能性があると指摘した。（ワシントン＝秋田浩之）

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