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Silent Tearsさん、こんばんわ。

まず、「日朝交渉」は、米国の指示で行われているという認識をしていますから、日本の主体的判断でやめることができないテーマだと考えています。
結局は、何らかのかたちで拉致問題を解決し、金体制に経済協力をしなければならなくなるのなら、それを渋々嫌々やるのではなく、貫くべき原理原則は通しながら将来の日本にとって有効に活用しなければ損だと考えています。

世界経済は米国経済の不調から世界同時的な「デフレ不況」に進み、そのあおりで米国・ＥＵがブロック化を強めると予測しています。

アジアも、中国がＡＳＥＡＮ諸国との自由貿易協定を進めています。これは、１０年後の中国経済圏創設を企図しているものと言えます。

そのような国際情勢でありながら、日本政府は、将来を見据えた国際経済関係の青写真を持っていません。
そのような日本政府が、北朝鮮に渋々嫌々で経済援助をしても、当然のような顔をして受け取るだけで、中国経済圏のほうを選択する可能性もあります。
現在は技術力格差が確保できていて中国でさえ日本に依存しなければならない状況ですから、北朝鮮の産業再生の主力は日本企業が担うことになると予測しています。
しかし、１０年も経てば、中国の産業技術力が、日本と同等もしくは上回っている可能性さえあります。

単なる貿易関係とブロック化は大きく異なります。
ブロック化であれば、日本を基軸にして、それぞれの国民経済がより効率的に活動できる分業構造を築いていくことができます。（国内の産業連関構造に近いものが築けます）
日本＋朝鮮半島でほぼ２億人の市場規模です。

しかし、朝鮮半島（韓国・北朝鮮）が中国経済圏に入ればそれこそ大アジア経済圏が生まれ、そこと日本とのたたき合いになってしまいます。
そのたたき合いに負ければ、中国経済圏に入らなければやっていけない状況にもなりかねません。（経常収支が４千億ドルにも達し、６兆ドルを超える政府債務を抱えている米国に頼ることはできませんし、米国自身がアメリカ経済圏で生き残りをはかる状況になっています。日本は、せいぜい、そのような米国を助ける立場として使われるだけです）

もちろん、経済発展はあきらめ自主独立でやっていくという考えもあります。

日本の“国益”と“”付きで書いているように、経済発展を国益と考えるのなら、共栄の精神に基づき朝鮮半島を日本経済圏に組み込まなければならないという提起です。

朝鮮半島にとどまらずロシアやモンゴルもどうやって組み込んでいくかがテーマになります。
ロシアはＥＵとの綱引きになりますが、シベリア地域は日本が積極的に関わっていける地理的条件があります。
ロシアは、資源大国で軍事関連（航空宇宙）技術で日本を超えるものを持っており、日本とは補完的な経済関係が構築できます。

歴史が止まったものであるかのように対米追随政策を続けていれば、日本の経済発展は今後思うようには進みません。

政治家や国民の多くが、経済発展なぞはどうでもいい、ひっそりと生きていく道を選択するというのであれば、それも大事な生き方だと思っているので否定はしません。

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• Re:解説有難うございました。 Silent Tears 2002/11/14 17:37:15 (0)
• Re: 朝鮮半島における日本の“国益” ある日本人 2002/11/14 08:08:45 (0)

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