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http://www.asyura.com/2002/war18/msg/461.html
最大7カ国の加盟決定へ NATO、ロシア国境まで拡大
投稿者 倉田佳典 日時 2002 年 11 月 14 日 19:55:49:

11/14 15:01 最大7カ国の加盟決定へ NATO、ロ国境まで拡大 外信429
共同
 北大西洋条約機構(NATO)は二十一、二十二の両日、プラハ
で首脳会議を開き、旧ソ連から独立したバルト三国など最大七カ国
の新規加盟を決定する。一九九九年に続いて旧共産圏諸国を取り込
み、勢力圏は冷戦時代に対峙(たいじ)したロシア国境まで拡大。
域外をにらみながら、欧州を覆う軍事・安保機構として生まれ変わ
る。                            
 バルト三国のほかスロバキア、スロベニア、ブルガリア、ルーマ
ニアの加盟が有力視されている。               
 軍事力で劣る旧東欧諸国の加盟については、弱体化につながると
して反対論もあったが、ブッシュ米大統領は四月「バルト海から黒
海までの安全保障を確保すべきだ」と述べ、拡大に積極的な姿勢を
表明した。テロとの戦いのため同盟関係を重視、国際的な包囲網構
築を優先させたためだ。                   
 ロシアのプーチン大統領は国内保守派の反発に配慮、二十二日の
NATO・ロシア首脳会議への出席を取りやめ、不快感を示した。
 冷戦後のNATOは九九年の第一次拡大に加え、今年五月にロシ
アと共同の意思決定機関を創設し、軍事機構としての存在が希薄化
。昨年九月の米中枢同時テロ以降は、テロや大量破壊兵器拡散など
の脅威に対応するため、新たな防衛能力強化の必要に迫られている
。                             
 会議では、指揮系統を簡素化する機構改革や国際テロに対応する
「NATO即応部隊」の創設も議題だが、米国による武力行使の可
能性が高まるイラク情勢も影を落としそうだ。(ブリュッセル共同
=清水昭範)                        
(了)  021114 1500              
[2002-11-14-15:01]
11/14 15:01 バルト゛西側最前線″へ 欧州回帰の総仕上げ  外信431

 旧ソ連から独立して十一年。エストニア、ラトビア、リトアニア
のバルト三国の加盟で、北大西洋条約機構(NATO)の東端はモ
スクワから約六百キロまで迫る。三カ国は旧ソ連の一員という過去
の殻を完全に捨て去り、゛西側の最前線″としてロシアに向き合う
。                             
 「ミスターNATO」。バルト最大の人口を擁するリトアニアで
、NATO加盟問題を取り仕切ってきたチェクオリス外務次官の愛
称だ。「(加盟は)歴史の流れです」という言葉に自信がみなぎる
。                             
 バルト三国は一九四○年の独ソ不可侵条約によってソ連に強制併
合された。しかし本来、「西側の一員」という意識が強く、九一年
の独立に続くNATO加盟は「欧州回帰の総仕上げ」(外交筋)と
いえる。                          
 市民からは「NATOの傘に入らなければ将来どうなるか」(四
十歳代の男性)との声も。ソ連支配時代の恐怖の記憶は、国民に深
く刻み込まれている。                    
 リトアニア軍は既に、兵士約一万四千人のうち千二百人を米英な
どで教育を受けさせ、旧ソ連・ロシア製兵器を装備から除外した。
国民にとって、NATO加盟はもはや既成事実だ。       
 一方、ロシア系住民が三割を占めるラトビアでも、三分の二の国
民がNATO加盟を支持する。ロシア国境近くにレーダーを建設、
NATOのレーダー網と一体化させる計画もある。       
 国内の親ロシア系政党からは批判もある。しかし「(先に加盟し
た)チェコやポーランドなどを見ても、ロシアとの関係は悪化して
いない」とビスネフスカ国防省NATO統合局長。       
 ブッシュ米大統領はプラハのNATO首脳会議後、リトアニアに
立ち寄り、「西側入り」を果たしたバルト三国首脳にエールを送る
。ソ連のくびきを解いた「解放者」の凱旋(がいせん)さながらの
訪問となりそうだ。(ビリニュス、リガ共同=有田司)     
(了)  021114 1500              
[2002-11-14-15:01]

11/14 15:01 国境に迫る「もろ刃の剣」 ロシアに漂う無力感  外信430

 北大西洋条約機構(NATO)は、冷戦時代は誰も想像しなかっ
たバルト三国の加盟でロシアと接する。テロ対策や平和維持活動で
はロシアと協力するNATOも、集団的自衛権の矛先をモスクワか
ら完全にそらしたわけではない。拡大NATOはプーチン政権にと
って「もろ刃の剣」といえる。                
 クレムリンは対抗策として「国際社会の中心機構」(プーチン大
統領)である国連の強化に力を注ぐ構えだ。しかし、米国を盟主と
するNATOとの圧倒的な力の格差の前に「実際は何もできない」
(クレメニュク米国カナダ研究所副所長)との無力感も漂う。  
 一九九四年十二月、冷戦後の欧州安保を議題にブダペストで開い
た全欧安保協力会議(CSCE)の首脳会議。チェコ、ハンガリー
、ポーランドのNATO加盟をめぐり、クリントン米大統領とエリ
ツィン・ロシア大統領が対立。エリツィン大統領は、NATO拡大
は「冷たい平和」をもたらすと声を荒らげた。         
 それからほぼ八年。プーチン大統領は「絶対認めない」としてき
たバルト諸国加盟によるNATO第二次拡大をあっさり認めた。 
 九九年の第一次拡大の際のロシアの見返りは、主要国首脳会議へ
の正式招待だった。第二次拡大ではWTO加盟支持や、石油の対米
輸出などが中心となる。                   
 これは、冷戦期の「封じ込め」から、国際社会への受け入れによ
る体制転換支援、さらに世界経済への「組み込み」(西側外交筋)
という欧米の対ロシア政策の変遷を反映している。       
 ロシアも米国と同じ軍備を維持して財政難に苦しむ愚を避け、今
年五月の米ロ首脳会談で戦略攻撃兵器削減条約に調印。安全保障面
で対等の原則を放棄し、経済立国へかじを切った。       
 だが、欧州への警戒感が消えた訳ではない。クレムリンがバルト
三国に対し、欧州通常戦力条約の規定に従って国境付近の戦力を削
減するよう繰り返し主張するのはその表れだ。         
 一方のバルト、東欧諸国にも、ロシアは依然、予測不能な国と映
る。「ロシアとNATOの真のパートナーシップの姿はまだ見えて
こない」(クレメニュク副所長)のが実情だ。(モスクワ共同=松
島芳彦)                          
(了)  021114 1500              
[2002-11-14-15:01]
11/14 15:01 NATOめぐる主な動き  外信433

 北大西洋条約機構(NATO)をめぐる動きは次の通り。   
 1945年6月 米国、英国、フランス、ソ連の戦勝4カ国がド
イツ管理に関するベルリン協定に調印、全土と首都ベルリンを分割
占領                            
 49・4 米国、カナダ、西欧10カ国の計12カ国が参加して
NATO発足                        
 55・5 ソ連、東欧諸国がワルシャワ条約機構設立     
 61・8 ベルリンの壁構築開始              
 89・11 ベルリンの壁崩壊               
 12 マルタでの米ソ首脳会談で冷戦終結宣言        
 90・10 東西ドイツ統一                
 91・7 ワルシャワ条約失効の議定書に調印        
 12 ソ連消滅                      
 97・5 NATOとロシアの協力関係を定めた基本文書に調印
 99・3 ポーランド、ハンガリー、チェコがNATO加盟、1
9カ国体制に                        
 3 NATO軍がユーゴスラビア空爆開始          
 4 ワシントンでNATO創設50周年首脳会議。域外展開など
新戦略概念採択                       
 2001・9 米中枢同時テロ発生             
 10 テロとの戦いで米国支援のため集団的自衛権を初めて発動
 02・5 「NATOロシア理事会」創設を定めたローマ宣言に
正式調印                          
 (共同)                         
(了)  021114 1500              
[2002-11-14-15:01]

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