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◇孤立させてはならない [毎日新聞]
投稿者 諜報員B 日時 2003 年 1 月 24 日 01:21:54:

同居の父(当時76歳)の同意を得て殺害した承諾殺人罪で、宇都宮市に住む飲食店店長の長男(47)が先月24日、宇都宮地裁から懲役3年、執行猶予5年の判決を受けた。長男は2年近く一人で介護に励み、うつ状態に陥っていた。ここまで追い詰められる前に、親子を救う手だてはなかったのか。この思いは、今も、胸の奥底におりのように残って消えない。

 一人息子の長男は、結婚して3人の子供がいたが、単身赴任で石川、千葉両県で飲食店に勤務。妻が家を出て、母も亡くしたため、00年7月、実家に戻り、栃木県内の飲食店で働き始めた。この約2年後に事件が起きた。


 長男は、法廷で介護の模様と「事件の日」をこう振り返った。午前5時半ごろ起床し、脳こうそくで倒れた父の着替えと汚れたシーツなどを洗濯した。父に糖尿病用のインスリンを注射、3食分の食事を用意して並べ、7時ごろに出勤。午後9時半から10時半ごろ帰宅、父を入浴させ、翌日の食事を準備した。就寝は午前1時か2時。月2〜3日の休日も布団干しや掃除などに追われた。


 長男は住宅ローン約500万円と、事業に失敗した知人のために消費者金融や親類などから借りた約950万円の借金を抱えていた。02年1月ごろ、父は痴呆症になった。午前3時ごろ、炊飯ジャーからご飯をつかんで食べたり、冷蔵庫をあさる父の姿を見て、無性にむなしくなった。借金返済に追われ子供の学費も払えなくなった。


 「介護をまともに出来ない」と自分を責め、6月に入ると、死を空想するようになる。父もことあるごとに「死にたい」と訴え始めた。長男が初めて「介護をやめたい」という気持ちを抱いて帰宅した夜。父の世話を終えた同12日未明、子供あてに遺書を書き、父に「介護や借金から逃れたい」と自殺する意思を伝えた後に殺害、自らも包丁を胸に突き刺した。


 なぜ、長男は介護を自分一人で背負い込んだのか。

 検察官は厳しく問いただした。「どうして(子供たちに)家族の一員として相応の負担をさせなかったのか」。長男は「突っ込んで話をしなかったのは問題があったと思う」と答え、「子供に頼めないというプライドもあったのでは」と聞かれると、「それもあったと思う」と語った。


 一方、長男は「仕事柄、家事は自分でできると思っていたが、介護をやっていくうちにものすごい負担がかかってきた」と振り返った。おそらく職場と家の往復で、落ち着いて他人に相談する余裕などなかったに違いない。周囲が認める責任感の強さがあだになったかもしれない。


 この長男と同様に厳しい境遇にある介護者も決して少なくないのではないか。

 介護用品などを扱うP&Gが、昨年7月、高齢者を在宅介護する35歳以上の男女530人に調査すると75%が「自分が頑張らなくてはならないと強く思うことがある」と答え、ほぼ同じ割合で「心の健康状態が悪化した」と回答があった。


 長男は介護保険を利用、02年1月から週3回の訪問介護と週1回の通所介護を受けていた。ケアマネジャーはもっと多くのサービスを受けるよう勧めたが、経済的負担を気にして受け入れなかったという。ケアマネジャーやホームヘルパー、民生委員は、介護者に情報を伝えることはできても、同意なしにそれ以上踏み込む権限も、話し込む時間の余裕もないのが実情だ。


 父親に介護サービスをした特別養護老人ホームの運営法人理事長で、事件後に刑の減軽を求める署名を集めた斎藤隆さん(59)は「介護保険制度は金で全部解決すると想定する一方、精神的ケアをどうするかが置き去りにされている」と指摘する。宇都宮市の民間団体「介護者家族の会(ゆりかご会)」の金沢林子(しげこ)さん(57)は、「介護をしていると自分が追い詰められる。先の見通しがつかず、精神的な疲れは大きい。そんな時に同じ経験を持った人と話し合えることで支えられ、元気をもらえる」と話す。


 同感だ。「介護の社会化」を実現するには、介護者が追い詰められる前に、一定の権限を持った介護経験者が相談に乗り、精神的な苦しみを和らげるような仕組みが必要なのではないか。それは公的組織でも民間組織でもいいと思う。


 地域住民間のつながりは、ますます希薄になっている。だからこそ、介護で家庭が崩壊するのを防ぐために、介護者を孤立させない対策を急ぐべきだ。
http://www.mainichi.co.jp/eye/kishanome/200301/23.html

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