★阿修羅♪ 現在地 HOME > 掲示板 > Ψ空耳の丘Ψ24 > 563.html
 ★阿修羅♪
次へ 前へ
チョムスキー:イラク攻撃をめぐる討論:米国は世界をどこに導くか、我々は戦争を阻止できるか
http://www.asyura.com/2003/bd24/msg/563.html
投稿者 あっしら 日時 2003 年 2 月 26 日 17:07:48:


『Oxford Student』紙:http://www.oxfordstudent.com/からの転載、2003年2月13日

カルロ・インヴェルニツィ(Carlo Invernizzi)によるノーム・チョムスキーへのインタビュー

(翻訳:寺島隆吉+寺島美紀子)翻訳公開2003年2月21日

Key Phrases:
「対テロ戦争」という用語について、その論理矛盾はどこにあるか、イラクはなぜ軍事攻撃の対象になるのか、北朝鮮はなぜ交渉の対象になるのか、イラク攻撃は世界に何をもたらすか、ブッシュのプードル犬とは誰か、ドイツの選挙でなぜシュレーダー首相は勝利できたか、米国の市議会や州立大学での反戦決議、米国市民と米国政府とを区別すること、戦争を阻止することは可能か、ベトナム反戦運動との比較、戦争を権力者にとって「高くつく」ものにすること


質問:
チョムスキー教授、米国の外交政策と対テロ戦争に関して、現在の状況をどうご覧になっていらっしゃいますか。

チョムスキー:
ひとつはっきりさせたいことから始めましょう。「対テロ戦争」"War on Terror"という言葉を使うことに我々は非常に慎重にならなければならないと思うのです。「対テロ戦争」"War on Terror"というものは存在し得ないのです。論理的に不可能なのです。なぜなら、まず第1に、戦争はそれを通じてテロが永続化される主要な手段のひとつだからです。第2に、米国が世界で主導的なテロ国家のひとつだからです。

質問:
イラク戦争をすることで悪影響があるとお考えですか。

チョムスキー:
イラク戦争は、大量破壊兵器の世界的拡散という悪影響を与えるでしょう。現在、米国は世界に非常に危険な教訓を与えています。それはイラク攻撃が間近であるが、そのイラクは、そのような大量破壊兵器を実際には持っていないように見えることなのです。しかし、北朝鮮が核兵器拡散防止条約から撤退し、核兵器の兵器庫を作り上げていると発表した時、ジョージ・W・ブッシュは、これは外交上の問題として扱うと言いました。世界中の全ての人はどう考えると思いますか。もし私たちが大量破壊兵器を持っていなければ、米国は私たちを攻撃するかも知れません。しかし、もし私たちが大量破壊兵器を開発していたら、そんな危険はないのです。

質問:
衝突する世界の現状を考慮に入れて判断すると、ヨーロッパの立場はどのようなものになるでしょうか。

チョムスキー:
ヨーロッパは分裂しています。一方では、英国、イタリア、スペインが戦争に賛成しています。ヨーロッパのジャーナリストのなかには、彼らがブッシュのプードル犬として働いている、と論評している人もいます。私はどちらかと言えば、もっとひどい攻撃犬だと考えています。私たちは、英国がこの戦争への準備のために中東に送り出した艦隊の大きさを忘れることができません。
 一方で、しかしながら、ドイツとフランスは、戦争に反対して、勇敢な態度を取りました。ドイツでは、とくに、シュレーダー首相が選挙で成功した大きな理由は、選挙キャンペーン期間中に堅持した反戦姿勢のおかげでした。この後の課題は、この二国がどのくらい自分たちの姿勢を堅持して、他の国々が石油の利権を山分けするのを監視できるか、ということなのです。

質問:
そして米国内ではこの戦争はどのように見られているのでしょうか。

チョムスキー:
米国内での、イラク戦争への支持は弱々しいものです。『タイム』誌によって米国内で行われた、ある調査では、「ほとんどのアメリカ人は、米国が現在、世界平和に対する最大の脅威である、と信じている」ことが分かりました。
 [編著者註:この最後の文は間違いだと思われる。最近の対話で、チョムスキーは次のように正確に話している。「『タイム』誌による、入念な規制が行われていない調査では、ヨーロッパの80パーセント以上の回答者が、米国が世界平和に対する最大の脅威だ、と見なしていることが分かった。それに対して、イラクや北朝鮮に対しては10パーセント以下である。たとえ、この数字が何か実質的要因で間違っていたとしても、それは劇的とも言えるものである。」と。] 
 国の至るところでの様々な有名な公共機関は、シカゴ市議会や米国最大の大学(すなわち、テキサス大学のことだが)を含めて、反戦決議を通過させました。したがって米国を一枚岩の好戦国として描いたり悪魔化したりしないことが重要なのです。世論や市民社会が望んでいることと米国政府が行っていることの間に区別がなされねばならないのです。米国の民衆は反戦運動の決定的な構成要素なのです。

質問:
この運動が戦争を止めることをできると、あなたは本当にお考えですか。

チョムスキー:
反戦キャンペーンの成功の確率は、大衆支持という土台に決定的に関わっています。過去の反戦キャンペーンと比較してみましょう。ベトナム戦争反対運動と比べるのです。ベトナム戦争は公式には1962年の南ベトナムへの公然たる攻撃で始まりました。空爆、化学戦争[枯れ葉剤]、強制収容所[戦略村]、その他あらゆる手段を使って。
 しかし全く抗議はありませんでした。4−5年後に起こった抗議は、ほとんど北爆についてのものでした。北爆自体は大変ひどかったのですが、ベトナム戦争全体からすれば小事でした。主要な攻撃は南ベトナムに対するものであり、それに対してはどんな重大な抗議も決して起こりませんでした。ところが、現在この米国で、戦争が始まる前に、大規模な抗議が起こっています。それは驚異的なことです。
 もちろん、我々が実際に戦争を止めうるかどうかは、わかりません。チャンスをつかむ期間は非常に短いのです。しかし我々は「戦争を権力者にとって高く付くものにする」ことは可能ですし、それこそが重要なのです。たとえ我々がこの戦争を止めることに成功しなくても、「戦争が高くつくことになる」と戦争挑発人に知らしめることが重要なのです。そうすれば我々は恐らく次の戦争を止めることはできるでしょう。

 次へ  前へ

Ψ空耳の丘Ψ24掲示板へ



フォローアップ:



 

 

 

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)|(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(なしでも可能。あったほうが良い)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
最新投稿・コメント全文リスト  コメント投稿はメルマガで即時配信  スレ建て依頼スレ
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。