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消費方向決めるCクラス・ドル高の影響顕著に・ブランドよりは特売品を
http://www.asyura.com/2003/bd24/msg/694.html
投稿者 hou 日時 2003 年 3 月 01 日 09:29:29:

http://www.spshimbun.com.br/content.cfm?DA_N_ID=12&DO_N_ID=1408
ブラジルのインフレはここ三か月間二%台が続いている。消費者物価指数のみをとってみるとFGV調査院のIPC・DIは十一月三,一四%、十二月一,九四%、一月二,三二%ブラジルがIMF(国際通貨基金からスタンド・バイ救援金を得ることで公式インフレとして約束に用いるIPCA(ブラジル統計院調べ)ではそれぞれ三,〇二%、二,一〇%、二,二五%、サンパウロ市消費者物価FIPE指数なら二,六五%、一,八三%、二,一九%、いずれも「権威ある物価調査機関」の数値だがただ、平均値をとるならいずれも高率インフレでひどくばらつきがあることがはっきりしている。これにつれて庶民の購買対象品に異変が起きている。とりわけそれが外国からの市場関係筋からも注目されている。

《財布の口も家計次第…》

 ブラジルは一九九四年上期末まではハイパーに近いインフレに悩まされ、これについて行くために商品ブランドの中ではメーカーにより戦略的にネコの目のようにそれが変わる。大衆の消費者も、制度的に賃金調整を受ける前、受けた直後には大きな変化があった。当然賃金調整されれば買えなかった商品に手が届くし三日ごとに値段が変わるようなインフレにあっては「また値上がりしないうちに早く買っておけ」の焦りもあった。

 カルドーゾ政府八年間ではそれが無くなった。そして今インフレが再燃してきた。当時と違うのは経済がインフレ指数に制度的に全面的に連動されていないことだ(部分的には今でも連動されている)。

 公債インフレ、ドル高インフレの形は変わらないが今は公値が急増しているところから庶民の生活は比較にならないほど苦しくなっている。

 こうしたおりから、IBOPE/ラテン・パネルの調査結果として「Cクラスの消費実態」が発表された。

 所得額別分類では富める順からA,B,C,D,Eと大別され、細かくはB/Cクラス、C/Dクラスとった中間層もあるわけだ。固定しているわけでなく、C,D,E間にはしょちゅう移動がある。

 Cクラスとは何か、月の所得一千レアルから二千レアルの間、五千九百万人がこのわく内に入る。全体の三十四%に当る。

今回のCクラス消費調査によると次のようなデータが現れた。

 ▽全国で販売される食料品の三十五%を消費する。とくにビスケット消費シェアは大きく四十%、▽Cクラスの八十%はスーパー店よりは付近の店から物を買う、▽九十一%まではその時の特売品を買い、ブランドにとらわれない。▽同一商品なら値段を見比べるもの八十八%、▽買い物の前に家計とにらみ合わせるもの七十八%、▽買う時の値段本位六十七%、▽家を出る時、ブランドを決めているもの四十九%、

 メーカーにとっては、すくなくともレアル・プランからは、新ブランドを定着させたのはこのCクラスであったとされる。さらにこのクラスの人口が急増している面を見逃せなく、すなわち九十三年には全消費人口の二十六%であったものが九十六年には三十一%、二〇〇〇年には三十四%となっている。

 Dクラスはそれぞれ四十二%、三十三%となっており、この層の減少はすなわちCクラスの増加となっている。

 CクラスからBクラスへと上がった人々もあるわけでBクラス九十三年の十二%は九十六年に十九%、二〇〇〇年にも同じ数値。Aクラスの場合はそれぞれ二%と五%。

 いずれにしても上のクラスに入ると、なかなか新たな消費レベルを変えようとしないという。

 CクラスとA,B両クラスの消費商品種目はまず同じといえる。異なるのはCクラスがブランドにこだわらないというが、児童の消費商品の方向を決めるのはこのCクラスとされる。

 全国四千六百十万世帯のうちCクラスは一千六百十万世帯、これの影響力はスーパー店のゴンドラ(ここでは店頭商品)によく現れている。Aクラス、Bクラスの二十五%、D,E両クラスの七%はここで買物をする。そしてCクラスの買物は十五%に過ぎないのだが、そうしたスーパー店の店頭商品はおしなべて「Cクラスに最も受けの良い商品」なのである。

 ドル高による影響は二〇〇二年十月から顕著となり次の点がIBOPE/ラテン・パネル調査結果に現れている。

 ◇九十八年から二〇〇二年の年央までは消費商品が一定の型にはまっていた。二〇〇二年十月からはドル高の影響が現れて「飲料」「食料」「衛生品」「清掃品」の四大種目の品目五十九に平均的に十三%の価格アップ、Cクラスだけでは十五%、結果として売上は全体的に七%ダウンした。

 二〇〇二年度は「低価格」と考慮される商品は全消費商品の二十四%をしめるに至った(九十八年ごろ二十%)当然価格の高い商品は三十七%の割合であったものが三十三%となっている。中間どころの価格ならこの消費は四十三%を維持している。メーカーは、この中間価格商品にCクラスの消費者をひきつけることに努力する。このクラスがブランドにこだわらないのがつけ目となる。最近の具体的な例としてはスチル・ウールがある。今まではボンブリルの独占状態だったが新に「アソラン」印がどんどん伸びてきた。これはドル高値の大きな市場異変のひとつ。

 ◇二つを買って三つ持って行きましょう」式の特売にCクラスは余り躍らない。家計に響く余分な金を使うことを先に見る。これよりは、たとえばビスケットについている景品や割引の方を好む。

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