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魔女狩りの論理 毒物カレー事件判決に学べ?! [革マル派「解放」] 【イラク問題に絡めたもの】
http://www.asyura.com/2003/bd24/msg/827.html
投稿者 あっしら 日時 2003 年 3 月 04 日 21:01:23:


 反動を地で行くコラム「産経抄」(二月七日付)曰く、「和歌山・毒物カレー事件の裁判は林真須美被告に死刑判決を下した。彼女は黙秘を続け、供述なし、目撃者なし、これといった直接証拠もなし。しかし検察は状況証拠を緻密に積み上げて『犯人は林被告以外にあり得ない』ことを立証した」と。
 日頃から「人権」を毛嫌いする「産経」が、この判決を賛美するのは、さすがネオ・ファシストならではというところ。
 もっとも、同紙が言いたいことは、その少し先にある。イラクにたいする国連の査察も同じことなのだって。
 ――「国連の査察が入るとわかっていて」イラクが「手がかりとなる直接証拠なぞ残しておくはずがない」。だから「直接証拠」なんぞ見つからなくとも一向に気にすることはない。かの毒物カレー事件の判決を見ならって、「国際社会」がイラクを「クロと断定するしかない」と「認めれば」、もはや十分だ、というわけ。これはまた、ブッシュ政権のホンネを、なんと乱暴に基礎づけ代弁したことか。
 「産経抄」がかように苦しまぎれのレトリックをもちだしたのは、もちろん二月五日の米国務長官パウエルの国連安保理での報告があまりにお粗末だったから。
 イラクの国連決議違反を立証するという鳴り物入り≠フパウエル報告は、本人じしんが決定的証拠ではない、と予防線を張らねばならなかったほどのもの。イラク軍兵士の交信記録の盗聴テープなどはいくらでも偽造できるし、トラックを偽装したとされる十八台の「移動実験室」の映像は写真でさえなかった。スパイ衛星から撮影した写真の説明も「ロケットの発射台や弾頭は広大なヤシの木の林に隠されている」とか「ミサイルの部品を運び出す準備をしているトラックが見える」という程度のもの。大体がそこまでスパイ衛星で監視しているのなら、「ヤシの木の林」の中や、トラックが部品を持ちだした先を査察し摘発した方がよほど手っ取り早いのに、なぜかそれはできない……。
 そもそも、アメリカが盗聴したテープやスパイ衛星で盗撮した写真を、国連安保理の場に証拠≠ニして提出すること自体がいかがなものなのか。沖縄では一米兵が盗撮したことで立派な犯罪となった。ならば国家ぐるみの盗聴・盗撮は果たして犯罪ではないのか?――エシュロンをつうじてアメリカだけが独占できる情報をもって、各国にイラク攻撃への協力を押しつけようというのだから、仏・独の権力者が反発したのも当然のこと。こうして二月十四日のブリクスの追加報告では、パウエル報告の「証拠」にたいする疑問が提起されるというオマケまでついてしまった。
 全世界の反戦の声に包囲されてもはやブッシュ政権は決定的に孤立し、内部対立も激化の一途。焦った「産経抄」が「直接証拠」なんぞ関係ない、「クロと断定するしかない」と絶叫したのも、当然といえば当然。
 その昔、中世の時代の魔女狩りに貫かれた論理は、次のようなものであったという(中公新書『詭弁論理学』より)。まず魔女と見なされた女性には徹底した拷問が加えられる。ほとんどの女性は拷問に耐えられなくなり、魔女です≠ニ無理矢理に「自白」させられ、この「自白」が魔女であることの証拠とされた。他方、あくまでも「自白」しなかった女性は、これだけの拷問に耐えられるのは普通ではない≠ニいうことを証拠≠ノして、魔女とされた。証拠が見つからないことこそ最大の証拠だという――ブリクス報告から「産経抄」にいたるまで異口同音にふりまわされている――この論理こそは、中世の魔女狩りの論理の現代版ではあるまいか。
 このような論理をふりまわすブッシュこそは、現代のヒトラー。エッ、証拠をしめせ、だって? そういう弁解こそが、現代のヒトラーであることの証拠だ、ってね。


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