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メガバンクの誤算を読んだ
投稿者 せいがく 日時 2002 年 12 月 19 日 16:30:27:

最初に、阿修羅再開おめでとうございます。管理人さん、言論弾圧にめげず頑張って下さい(笑)。

『メガバンクの誤算』箭内 昇著 中公新書(820円)を読みました。元長銀の役員を務めていた著者が、銀行内部の視点から特に80年代以降の銀行経営の問題点を告発した好著でした。金融当局への批判も記載されていますが、それに数倍する銀行の経営陣への痛烈な攻撃が非常に説得力に富み、印象に残りました。

匿名希望さんという財務官僚を自称する投稿者がかつておられましたが、氏が箭内氏と同じように内部から自己批判するような著書を書かれたらきっと我々一般庶民には見えなかった様々な問題点が見えて来るのだと思います。あっしらさんが常々指摘されるように、反省と総括なくして未来はない。そしてそれができるのは、全ての情報と権限を握っていた人々をおいて他にないのではないか。

本書の読後感は後味の悪いものでした。本書自体は間違いなく好著なのですが、なぜこんな読後感を持つのか少し考えてみました。本書では80年代半ばと90年代初に経営危機に陥った米国のマネーセンターバンクが不死鳥のように蘇る姿を日本の大手銀行の同時期の行動と対比させながら、コントラストを浮かび上がらせます。米国のように思い切った行動の切り替えが取れなかった銀行経営者達。その背景にあった護送船団方式や銀行不倒神話とそれを支える日本人の気質。創造性を重んじず、業界内の体力消耗合戦とその逆の談合に血道を上げる不毛。これら全てに同じ日本人としてのやり場のない絶望感を感じたからかも知れません。

考えてみると、理科系は別として、日本の文科系エリートは戦後いつの頃からか、全く日本経済の発展に役に立たなくなり、寄生虫みたいな存在になっていたのではないか。文科系エリートの多くは官庁や大銀行をその就職先としたが、彼らの就職動機は、金をたくさん手にしたい(生涯賃金ベースで)、リスクは冒したくない、いばりたい、とにかく大きく物事を動かしたい、という単純なものでしかなかったのではないか。

まず健全な精神を修養し直し、「世の中に如何なる付加価値を与えることができるのか」を理科系エリートなみに自身に厳しく問うことなくして、文科系エリートの再生はなく、したがって日本の再生もないのではなかろうか。

このように感じました。御興味のある方はぜひ読んで見てください。お金損しません。

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