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Re: ブッシュではなくフセインに掣肘を
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投稿者 エーテル 日時 2003 年 3 月 18 日 06:10:32:

(回答先: Re: ブッシュではなくフセインに掣肘を 投稿者 あっしら 日時 2003 年 3 月 17 日 20:32:27)

どうあってもフセイン政権の延命に手を貸したいご意向のようですが、残念ながらあなたの論理ではアメリカを説得できません。

>あなたにはそう見えるかもしれませんが、UNMOVICもIEEAも、不足しているのは生物化学兵器の廃棄証拠くらいだと説明し、あと数ヶ月の査察継続を安保理に要請しています。

国連主導の武器査察そのものに最初から限界があるのに、それがあたかも万能であるような幻想に立った見とおしは無意味です。今後何ヶ月査察を継続しようとも、フセイン政権に支配されたイラクが未来永劫人畜無害であるなどという結論は出ません。アメリカは最初からその事が分かっており、国際社会を納得させるためにズルズルと攻撃を延ばして来たに過ぎません。

>イラクは、指定された武器の廃棄は求められていますが、“武装解除”を義務付けられているわけではありません。
ましてや、誰が政権の座にいてはならないかや誰が政権の座につくべきかは、本来UNが関わる問題ではなく、イラク問題でも議論の対象さえなっていません。

国連の立場はそれで良いかも知れませんが、アメリカの立場は異なります。アメリカは、大量破壊兵器を全面廃棄する意思のない、自国へのテロ支援の温床となりうる政権は潰すしかないと判断しています。911以降全てが変わってしまいました。国際社会を、同じように主権を有する対等な国々の集まりと考えること自体が幻想です。米国の動きを止めるには、フセインが亡命し、全面武装解除に協力する姿勢を見せるか、フセイン政権下のイラクが米国にとって今後全く脅威たり得ないことを証明し、万一そうでない場合の補償をどのようにするかを示さなければなりません。前者の可能性は一本の髪の毛の太さくらい、後者の可能性はゼロですから、米国の攻撃を止める手段はないのです。

>「アメリカを標的とするテロに手を貸す動機」を持つ人や国家は、イラク以外にも考えられます。
つまらない比喩ですが、犯罪を犯す動機があることをもって拘束や攻撃を容認する論理につながる話です。
そういう秩序もありですから、それを是とするのなら、民主主義ではなく全体主義の名のもとに主張すべきです。

この認識は大いなる倒錯です。軽率なブッシュ大統領は、当初十字軍的な発言をしてしまいましたが、イラク攻撃はあくまでもテロに対する闘いの一環であって、民族や国家間の対立でもなければ、宗教上の対立でもありません。その証拠にフセインが明日暗殺されれば(又は亡命を発表すれば)、米国は直ちに攻撃の正統性を失い、計画を中止するでしょう。アラブ対アメリカの構図に引き込もうとしているのは、テロの側であり、フセインの側です。攻撃の対象を誤ってはなりません。ナチスを放逐したのは、チェンバレンではなく、チャーチルであり、ローズベルトです。アメリカが民主政体である限り、ご懸念されるような行き過ぎが仮に将来発生するとしても、必ず是正されます。全体主義には繋がりようがありません。

>クルド人に化学兵器を使ったことでなぜフセイン氏が排除されていないかという理由の一つに、「目障りな連中に非人道的な暴虐を加えたこと」に、英国が製造設備を提供したり、米国が使用法や気象情報までを提供してサポートした事実があります。

その時々の情勢によって大国のご都合主義としか思えない対応があったことはご指摘の通りと思います。

>そのような考え方でイラク攻撃に反対している人は極めて少なく、戦争で人が殺されるのはイヤだという気持ちが圧倒的多数の人を反対に向けさせていると推察しています。

戦後日本の平和ボケを象徴するようなコメントですが、「何があっても妥協しないという意志」(この場合、フセインの政権の座への固執)が存在する以上、これを強制的に排除するのは究極的には武力でしかあり得ません。そうした冷酷な現実を無視したコメントは意味がありません。

>>フセイン排除と政権の転覆を図ることは正義である。

>正義の基準をお示しください。
>もちろん、あなたが正義であると思うことが正義でもかまいません。

現実的な国際的政治・軍事力学の下に安定と平和をもたらすことが正義です。第一次湾岸戦争の時にフセイン放逐まで追い詰めておくべきだったのにそうしなかったツケが今回ってきているのです。

>フセイン政権打倒の正当性を主張するのはまだ“正常”の範囲ですが、「イラク人民は、必ず米軍及び米国に感謝する時が来る」という主張は、傲慢不遜な言説であり余計なお世話です。

確かに傲慢で余計なお世話かも知れませんが、あなたの発言が、全体主義やカルトにマインド・コントロールされている人々の発言に似ていると思うのは気のせいかしら。そういう人々は解放された後も決して感謝の言葉を述べませんが、その実、解放された有り難味は良く分かっているものです。

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