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景気回復、戦後最短も 11月の動向指数50%割れ [朝日新聞]
投稿者 あっしら 日時 2003 年 1 月 10 日 22:32:42:


 02年初めに底入れし、上向き始めたばかりの景気が早くも踊り場を迎えている。内閣府が10日発表した11月の景気動向指数(速報)によると、現状を示す一致指数が10カ月ぶりに判断の分かれ目である50を下回った。イラク情勢の緊迫化を受け、頼みの米国経済に先行き不透明感が強まっており、今回の回復局面は「戦後最短」に終わる可能性がある。
 11月の景気動向指数は、一致指数が前月の90から一気に33まで落ち込んだ。景気の先行きを示す先行指数は72と2カ月ぶりに50を超えたが、これは米西海岸での港湾ストが終わり、輸出用乗用車の在庫が一気に減るという特殊要因が大きい。最も重要な一致指数の悪化について、内閣府は「単月の数字であり、改善の方向が変化したとは即断できない」としながらも、12月の一致指数も50割れとなる可能性を示唆した。

 今回、一致指数を大きく押し下げたのは生産関連の指標だ。生産指数は10カ月ぶり、生産財出荷指数も11カ月ぶりにマイナスに転じた。これまで、対米輸出など外需の伸びに支えられてきた生産だが、02年夏から輸出が減速するとともに頭打ちとなり、鉱工業生産は9月から3カ月連続で前月を下回っている。

 日本の景気は、01年末から02年初めにかけて「底」をつけた後、緩やかな回復局面が続いているとされる。政府は02年5月の月例経済報告で景気底入れを「宣言」した。しかし、11月の報告では景気の現状判断を1年ぶりに下方修正し、12月も続けて下方修正した。景気は、底離れからわずか1年で踊り場にさしかかっている。

 03年は再び回復に向かうのか、それとも腰折れして後退を始めるのか。米国がイラク攻撃に踏み切れば、「報復テロ」への恐怖や原油価格の上昇などから米国経済に暗雲が立ちこめ、日本経済への下押し圧力が強まるのは確実だ。

 この外憂に、不良債権処理の加速という内患が重なることになる。

 第一生命経済研究所の川崎真一郎主任研究員は「一致指数の動きから判断する限り、すでに02年夏に景気の山(ピーク)を越え、すでに後退局面に入りつつある可能性さえある。今年はいつ後退に転じてもおかしくない」と見ている。

 より楽観的な見方もある。大和総研の取越達哉主任研究員は「足元では急速に停滞感が出てきたが、まだ腰折れを示唆するような段階ではない。今年前半は調整局面だが、後半からは輸出の回復のほか、企業収益の改善で設備投資も持ち直し、再び上向き始めるだろう」と話す。

 景気循環の経験則は、深刻な不況の後には本格的な好況が訪れる、つまり「谷深ければ山高し」だ。ところが、国内の「金融危機」やアジア通貨危機を乗り越えた前回の景気拡大局面(99年2月〜00年10月)は、わずか21カ月間と戦後最短に終わった。内需が本格的に回復する前に、米国のIT(情報技術)バブル崩壊が日本経済に冷や水を浴びせた形だ。

 外需頼りの構図は今回の回復局面でも同じ。かりに今年前半で景気が息切れすれば、拡大基調は1年あまりの最短命となり、「谷深けれど山低し」の傾向に輪をかけることになる。

(19:45)

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