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長期金利が一時0.8%割れ、過熱感なく0%台長期化の観測も[REUTERS]
投稿者 捷佳 日時 2003 年 1 月 24 日 13:26:25:

[東京 23日 ロイター] 23日午前の東京円債市場で長期金利が一時0.8%を割り込んだ。史上最低水準である1998年10月の0.775%が目前に迫るが、市場に過熱感は見られない。“金余り”“デフレ長期化”“売り材料後退”をキーワードに、市場では、長期金利0%台が長期化する、との見方が支配的になっている。


 23日午前の東京市場で10年最長期国債利回り(長期金利)はついに0.8%を割り込み、一時0.795%に低下した。長期金利が0.8%を割り込むのは、大手銀行などの経営破たんやロシア危機などにより、資金の“質への逃避”が加速した98年10月以来。当時は最長期国債ベースで0.775%まで利回りが低下した。

 ただ、今回の金利低下局面において、多くの市場参加者が、「当時ほどの過熱感は感じられない」(都銀)と指摘する。市場関係者によると、98年当時の最長期債ベースでの10年債利回りは、夏場の1.5%付近から、9月9日の日銀の金融緩和を受けて1.0%を割り込み、9月末には0.7%台に突入する急低下を演じた。しかし、今回の長期金利低下基調は、「昨年2月の1.5%台からほぼ一貫して続いている」(別の都銀)と、低下ペースは比較的緩やかなものとなっている。昨年9月末の日銀による銀行保有株の買い取り表明、10年利付国債入札の初の札割れという相次ぐショックも瞬時に跳ね返してきた。

 それだけに、「ある意味で腰の入った相場」(信託)との見方も多い。複数の市場関係者に背景を聞くと、“金余り”“デフレ長期化”“売り材料後退”の3つのキーワードが浮かび上がる。

 まず、日銀による量的金融緩和策の強化。目標とする当座預金残高は「15兆―20兆円程度」に、国債買い切りオペも月1兆2000億円に大きく拡大した。さらなる買いオペ増への期待も根強い。一方、銀行貸出の減少が継続、余剰資金が国債市場に向かう構図になっている。

 また、緩やかな回復を続けてきた景気に、早くも暗雲が立ち込めるなど景気回復のぜい弱性は明らか。経済財政諮問会議は20日、デフレ克服時期を2005年度付近へと2年程度後づれさせた「改革と展望─2002年度改定」を答申、政府は24日に閣議決定する方向だ。さらに、米国景気の下振れとともに、グローバル・デフレの観測も台頭、「デフレ長期化観測の中で、債券というデフレヘッジ資産が買われる状況になっている」(三菱証券・チーフ債券ストラテジストの石井純氏)という。


 売り材料も後退。昨年初は金融システム不安再燃懸念などにより、トリプル安が進行したが、今年は、金融機関の置かれた厳しい環境に変化はないものの、「政府の金融システム安定に向けた支援強化の方向性が鮮明になっている」(都銀系証券)とし、市場の危機感は薄い。このため、短期金利も安定して推移、足元の株価も底堅さを滲ませており、債券市場には安心感が広がっている。

 また、例年のように需給悪化を懸念させる国債発行計画も、2003年度は新規国債発行額・市中消化額ともに当初の市場予想の下限に収まることとなり、昨年末の債券買いを誘発する要因となった。


 一方、市場で唯一の売り材料ともいわれているのが、日銀総裁人事に絡めたインフレターゲット導入議論の行方だ。現段階では、市場参加者の多くが福井前日銀副総裁が有力と見ていることに加え、強気相場の中で、「新日銀総裁が、実現性の乏しいインフレ目標策に踏み切ることは考えづらい」(信託)との意見が多い。このため、98年当時は98年度第3次補正予算と99年度当初予算における国債大増発の決定や、いわゆる資金運用部ショックなどで、2カ月余りと短命に終わった長期金利1%割れが、「長期化する可能性が大きい。1%を超えたとしても、その付近での推移が継続することになろう」(国内証券)との見方が大勢だ。

 三菱証券の石井氏は、「小泉政権の政策変更が現実味を増せば、日銀総裁が交代する春先以降にも金利が上昇する可能性はある。ただ、リスクシナリオだが、国債本位主義経済ともいえる現状の中で、何も変わらなければ、今年いっぱい1%割れが続く可能性も否定できない」と述べている。

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