★阿修羅♪ 現在地 HOME > 掲示板 > 国家破産22 > 121.html
 ★阿修羅♪
次へ 前へ
農業交渉対立のままWTO会議閉幕、コメで日本は厳しい展開も [ブルームバーグ]
http://www.asyura.com/2003/hasan22/msg/121.html
投稿者 あっしら 日時 2003 年 2 月 17 日 03:40:03:


東京 2月16日(ブルームバーグ):世界貿易機関(WTO)加盟の22カ国・地域が参加して都内のホテルで開かれていた非公式閣僚会議は16日午後、議長の川口順子外相が総括の記者会見を行い、2日間の実質討議を終えた。最大の焦点だった農業問題は輸出国と輸入国の対立が鮮明になり、交渉の難しさを一段と印象付けた。農業問題は3月末の交渉方式確立の期限に向けて、引き続き調整が進められるが、溝は深く難航は必至だ。

川口外相は会見で、農業分野で「大きな相違があった」としながらも「各国の考え方が明確になった」として、交渉進展への「動機付け」ができたと強調。今回の会議は「交渉」ではなく「お互いに意見を率直に話す場だった」と説明し、今後のジュネーブでの討議を「刺激するものだった」と語った。

農業問題では、ハービンソン農業担当議長がこのほど示した関税引き下げなどを盛り込んだ「1次案」が議論の軸となった。同案について日本は「受け入れ難い」、欧州連合(EU)が「バランスを欠いている」などと主張し、これを議論の「土台」にすべきでないと主張したのに対し、米国など農産物輸出国は「出発点」とするよう求めて対立。結局、同案は今後の交渉の「触媒」と位置付けることで玉虫色の決着をみた。

ハービンソン氏は自身の案について、「かなり厳しい反応を予想していた」と指摘しつつも、「だれかが閉塞の打破を試みなければならない」と述べた。

トレードオフはしない−大島農相は強硬

ハービンソン案は、農産物のうち関税が90%より高い品目について、5年間の引き下げ幅を単純平均で60%、最低で45%とすることが盛り込まれている。日本が主張してきた品目別の柔軟性が確保されてようにみえるが、高い関税ほど深く切り込む「関税調和」の考えが反映されている。日本がこれを受け入れると、現在490%のコメの関税は最低でも45%削減されるため、関税率は269%へとほぼ半減する。

欧州委員会のフィシュラー委員(農業担当)は今後、ハービンソン氏が作成する「2次案」は、「バランスの取れたものを望んでいる」と述べた。また早くも「3次案」の可能性にも言及し、落としどころを探る姿勢をみせた。また同委員は3月末に向けて、「努力して皆で負担を共有しなけれならない」とも語り、双方の歩み寄りが必要との見解を示した。

一方、大島農水相は同日午後の記者会見でハービンソン1次案にあらためて反対を表明。今後の交渉の見通しについて、WTO交渉は農業だけではないと認めながらも、「他の分野とトレードオフすることは今はない」と強調。あくまでも日本の農業改革に役立つ漸進的な関税の引き下げや環境・食料安全保障などの「非貿易関心事項」に配慮すべきだと姿勢を貫いた。今後、仮にEUが農業分野で譲歩した場合、日本だけ孤立する可能性も否定できない。

日本が一歩も譲らない場合、WTO事務局が3月末に向け第2次案、第3次案をまとめるうえで、大きな障害になることは間違いない。スパチャイWTO事務局長は、「(9月に閣僚会合が予定されている)カンクンを問題解決の場に使うべきではなく、かなりの程度の合意」を事前に取り付けたいとの考えを示した。

交渉方式の確立期限は、農業とサービスが3月末、非農産物が5月末にそれぞれ控えている。昨年末に決定する予定だった医薬品をめぐる問題は東京会合でも合意できなかった。また途上国の多くは、農業分野の解決が日本が求める投資ルール策定など新分野を交渉するうえでの前提と考えているため、農業分野の交渉の行き詰まりは他分野の交渉に悪影響を与えかねない。

2001年11月にドーハで合意した文書には、「農業の市場アクセスの実質的改善」が盛り込まれている。「実質的改善」の数値上の解釈は明確ではないが、関税削減でEUや日本が求めている平均36%、最低でも15%の削減が「実質的」と呼べるかは見解が分かれるかもしれない。仮に15%の適用で済めば、コメの関税率は400%台の高い水準を維持できるからだ。

米通商代表が日本を批判

ゼーリック米通商代表部(USTR)代表は16日午後の記者会見で、日本政府の対応を批判。特にコメの高関税に関して、「米国のコメが日本に輸出できない一方で、日本は自動車を米国に売っている。(それもあって)米国は(貿易)赤字を抱えている」と指摘、「これはフェアか」と皮肉った。

また同代表は、日本は農業人口の全人口に占める割合が1.8%、経済に占める割合が 2.0%と非常に小さいことを指摘し、「農業分野で大きな変化を期待したい」と語った。さらに農業のために「なぜ日本経済を人質にするのか」とも疑問を呈した。

一方、大島農相は、日本は世界最大の農業輸入国の1つであり、年間6兆−7兆円規模の農林水産物を輸入していると反論。一層の「過激な」自由化に反対する姿勢を最後まで崩さなかった。コメの自由化は自民党の農林系議員などの票田に直結する問題で、今後、政治問題に発展する可能性が大きい。

東京 伊藤 辰雄 Tatsuo Ito

ティム・ケリー Tim Kelly


 次へ  前へ

国家破産22掲示板へ



フォローアップ:



 

 

 

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。