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増田俊男の時事直言! :すべては大詰め号 (2003年3月3日号)
http://www.asyura.com/2003/hasan22/msg/817.html
投稿者 あっしら 日時 2003 年 3 月 03 日 21:01:39:


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アメリカ経済も待ったなし!

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  2000年4月以降のITバブル崩壊後アメリカの経済を支えてきたのはグリーンスパン(FRB議長)の巧みな低金利政策による住宅産業の伸びであった。ところが昨年12月、新築住宅が4%伸び史上最高記録をマークした後、本年1月期は一挙に15.1%も下落した(9年来の下げ幅)。年初休暇や中西部の寒波等悪条件が重なったこともあるが、今までの上昇一本やりは終わったと見ていい。住宅産業の伸びが止まるのと入れ替わるかのように1月の耐久消費財を含む生産財(防衛関連を除く)は前月比5.4%もジャンプした。景気のけん引役が実体産業に移るのかというと、そうは問屋が卸さないようだ。4月渡し原油価格は湾岸戦争(1991年)以来の最高値$37.7をつけた(3ヶ月間で43%の値上がり)。車社会のアメリカではガソリン価格上昇は国民生活を直撃する。失業率も2カ月間連続上昇で月間40万人の規模に達するや、一方求人率は16%から11%(本年第一四半期)に落ちた。金利は事実上ゼロ金利に達しているから、これ以上利下げは出来ず有効な金融政策も種切れ。一方減税も目一杯(今後10年間で80兆円)だから、アメリカは金融・財政共に打つ手が無くなったのである。

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アメリカが予算なしで戦争を始める理由

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  ITバブル崩壊後ブッシュ政権はエンロン、ワールド・コムなどの不正を次々に暴き、正義感をアピールしたが、日本に与えた平和憲法と同様、実はそのウラで巧妙な手を打っていたのである。正義感を吹聴しながら実は株式市場を破綻させない程度に低迷させる狙いがあった。その目的は2つ:一つは、クリントン時代に世界中から(特に日本から)アメリカに一極集中させた資金(アメリカの対外負債)に対して株価暴落で大損をさせ、負債返済を免れること(アメリカの資産増:日本の損=アメリカの得)。他は戦争資金を確保(借金)することである。アメリカの不況と戦争の危機感を煽る事により、国際資金を世界の株式市場から米債券市場へ急行させることによって、強烈な債券需要を創出した。そこでアメリカは新規国債発行高を急速に増やし、債券市場から湾岸戦争資金(現金)を調達することに成功したのである。つまり必要な戦争資金を世界から借金したわけである。勿論アメリカはこの借金返済の為の予算など議会に提出するつもりはない。北朝鮮を使って日本を脅し、「タダでは助けないよ」と目論んだり、北朝鮮のミサイルを故意にアルカイダ(イエーメン)に与えて、サウジその他の原油生産国を脅し、原油価格高騰で溜まった金を戦争協賛金として集める予定になっているから。現在アメリカは戦争資金はすでに手に入れたし、25万の軍隊ももうすぐ中東に揃うので、トルコの軍事基地使用や、多少細かい問題が残っているが、4月にはイラク攻撃準備万端となる。フランス、ロシア、中国もそれまでにはアメリカとイラク石油利権の分配率の合意に達するだろうから、安保理も米英の軍事行動を追認する。またもや広島・長崎のように、何万人もの人間が惨殺され、生き残った者はもはや神も人も信じなくなる。アメリカ(資本主義)はそれでも前進し続ける!日本はサンドバッグのように殴られ続けるが、殴る者はいつか必ず力尽き、サンドバッグ(日本)だけが静かになった稽古場(世界)に残る。今こそ我々はこの真理を世界に説く義務がある。

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コトバ尻ーDemocracy

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 ブッシュ大統領は2月26日イラク占領後の同国の形について、第二次大戦後アメリカが日本とドイツを占領した後、両国をいかに民主化したかを例に出して説明した。サダム・フセインを追放し「自由と発展」を中東にもたらすと。又ブッシュはフセインを打倒しイラク占領の責任は持つが、占領後は世界の責任だと言った。速い話が「オレが取るものを取ったら、後始末は皆さんでやってくれ」である。イラクに「平和的民主国家」を作る計画だそうだが何処かで聞いた話とそっくり。アメリカは東条英機をならず者呼ばわりし、日本を真珠湾攻撃に誘導しておきながら、だまし討ちだと吹聴して、日本を世界の悪者に祭り上げ、日本占領後、民主国家建設だと言って、丸腰にした挙句、安全の名の下に日本を軍事占領下に置いた。フセインはアメリカのDemocracyの名のもとに東条英機と同じ運命をたどろうとしている。フセインは"…rather die than flee."(逃げるくらいなら死を選ぶ)と言っている。ところで、ブッシュはイラク戦争のコストを今まで何度も聞かれたが、答えようとしない。10兆円とも20兆円とも言われるがノーコメントである。誰も知らないうちに大量の戦争資金を手にした手品を明かすわけにはいかないのである。
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民主主義は強い者の為にある

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 「Democracyは支配者が支配する為に使う方便で、支配される者が支配者に対して主張する権利ではない」。今日アメリカは飛びぬけて強い軍事力を持っており、アメリカ以外の国が総力を結集しても勝ち目は無い。生物の宿命は弱肉強食。ネコはネズミを食べるが、食べられたネズミは直ぐに繁殖するのでネズミの種は絶えない。人類も強者が弱者を食い散らすが、未開な国の弱者の人口は増え続けるから人類もネズミ同様存続する。アメリカが移民政策を国家の基本に位置付け優秀な人材を集め続けているのは、アメリカが自然の摂理に従わない人工国家であることと、人類の宿命の裏を読んでいるから。人類の歴史は「驕れる者も久しからず、、」と教えているが、ローマは崩壊したがアメリカは中々崩壊しないだろう。アメリカは今までの歴史と自然の摂理に反する、今まで人類が経験したことの無い特殊な国家である。自然から人類が学んだ仏教もイスラム教も人間の煩悩(欲)を絶つことを教えるが、アメリカは逆に欲を求め奪い続ける資本主義の信奉者である。そして今欲の権化のアメリカが世界を支配し、欲の原理が横行する。環境、核、通商、、、どんな条約を決めてもアメリカは他国が従わないと制裁を加えるが、自分が不利になると一切従わない。ネコにとって主食のネズミは最重要だから基本的ネズミ権(猫にとって大事な命)と繁殖の自由を与えるのは当然。これこそネズミが猫(アメリカ)から与えられた民主主義である。強弱の差別無く、万人に通用する民主主義はまだ存在していない。やがて「大和の摂理」が世界の民主主義になる日が来るだろう。


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