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★外為大規模介入の軌跡　1991年以降の「1日1兆円超」介入一覧

【ＮＱＮ】1991年以降、財務省・日銀が実施した1日当たり１兆円を上回る大規模市場介入を一覧した。実施日、介入額は財務省公表値に基づく。（今　晶）
l 1998年４月10日、東京、欧米市場で円買い・ドル売り単独介入
介入規模は当時の外貨準備額の３割程度に当たる２兆6201億円
l ４月３日に１ドル＝135円台まで円安・ドル高が進んだことを受け、財務省・日銀は９日に円買い・ドル売り介入を開始。円安進行が止まらなかったことから翌10日に大規模介入に踏み切った。

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l 1999年６月14日、東京市場で断続的に円売り・ドル買い単独介入介入規模は１兆4059億円
l 米景気の先行き不透明感から円高圧力が強まり、榊原英資財務官（当時）は
市場介入を繰り返した。退任間近の14日から21日にかけては、わずか３日間で３兆円に迫る介入を実施。サマーズ米財務長官（当時）は「通貨操作」と不快感を示した。

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l 2000年４月３日、東京市場で円売り・ドル買い単独介入介入規模は１兆3854億円
l 円高の流れが続く中、円は１ドル＝102円台に突入した。黒田東彦財務官、溝口善兵衛国際局長（当時）らの危機感は一段と強まった。

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l 2001年９月21日、東京、欧米市場で円売り・ドル買い単独介入介入規模は１兆2874億円
l ９月11日に発生した米同時多発テロ事件以降、テロ再発や米景気に対する悲観論などが台頭。対円でもドル売りが加速したため、日本は円が１ドル＝116円台まで上昇した17日から円売り介入に踏み切った。

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l 2002年５月31日、東京、欧米市場で円売り・ドル買い単独介入介入規模は１兆312億円
l 中東情勢の緊迫に加え、米国では会計疑惑が話題に上り始め、ドルの下値不安が強まっていた。この流れを受け、財務省・日銀は５月22日から円売り介入を実施。投機的な円買いに立ち向かった。

★東京の眼・為替、ドル安の流れ続く――12日の予想・三菱証券塩入氏

12日の予想レンジ
１ドル＝116円60銭〜117円40銭
１ユーロ＝1.0980〜1.1050ドル
＜コメント＞ドル売りの圧力は鈍り始めている。水準自体もあまりドル安の余地を見込めなくなってきているからではないか。ただし、現段階でドル買いの流れを先取りするのは難しいと考えている。もみ合いながらもドル安の流れの継続を考えざるをえない。（三菱証券　資金為替部　為替課　部長代理　塩入稔氏）

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