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http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20021227k0000m040173000c.html

12月27日　3:00
山口県知事選：自民党県連に公選法違反疑惑　ゼネコンから寄付

　００年８月の山口県知事選で現職の二井関成知事を支援した自民党県連が、県工事を受注した総合建設会社（ゼネコン）などから計２５００万円の寄付を集めていたことが分かった。寄付とほぼ同額が選挙直前の知事選対策会議で知事の資金管理団体や県内党支部、県議に活動費として渡っており、公職選挙法違反（特定寄付の禁止）の疑いが浮上している。

　自民党山口県連の００年政治資金収支報告書によると、００年３〜５月に２２社から１６０万〜５０万円の寄付を受けた。ゼネコンの広島支社が大半だった。議会承認が必要な契約額５億円以上の県工事だけでも選挙前の９８、９９年度で７社に受注実績があった。

　知事選以降も含め、９８年４月〜０２年１１月の過去５年間では１０社が５億円以上の県工事を受注した。１６０万円を寄付した海洋土木会社の場合、共同企業体を含め落札総額は１１４億円に上る。他の９社も７３億〜２１億円の落札実績があった。

　一方、県連は００年７月２０日の知事選告示直前の同月６日の知事選対策会議で、選挙対策費として党所属県議３１人に１人３０万円ずつ、１１日には県内全市町村の５６支部を集めた知事選会議で１００万〜１０万円を配った。知事の資金管理団体「関友会」にも組織活動費として１２日に５００万円を渡した。総額は寄付とほぼ同じ２５１５万円に上る。これとは別に知事個人にも党推薦料５００万円が渡された。

　建設業界から県連への寄付は９３年以降ほとんどなかった。００年の多額の寄付は、県連をトンネルとした知事選資金集めともとられるが、県連事務局は「確かに異例だが、００年は衆院選もあり、知事選のためだけの寄付ではないと思う」と話す。

　二井知事は建設業界からの寄付について、後援会事務所を通じ「全く知らないし、関与していない」と回答した。

　選挙は自民、民主、公明など多党相乗り推薦の二井知事と共産新人の一騎打ちとなり、二井知事が大差で再選を果たした。　【矢部明洋、木下武】
［毎日新聞１２月２７日］ ( 2002-12-27-03:01 )

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