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「ニューズウイーク日本版１１・２７」には、「甦ったテロ訓練学校」という特集記事が掲載されている。
アフガニスタン報道は厳重な統制が行われているのでそれほど突っ込んだ記事ではないが、ドメル将軍が翻訳付きで欠かさず配信してくれる「アフガンジハードニュース」が単にプロパガンダではないことがわかる内容である。（ドメル将軍に感謝）
（アフガニスタンの反米闘争をアルカイダ主力と書いている構えそのものが間違っている）
「甦ったテロ訓練学校」 − アルカイダ：目標はアフガン奪還？３人の訓練兵が語った秘密キャンプの実態 −（Ｐ．３２）
『
《前略》
こうした訓練キャンプが送り出した卒業生たちは、すでに活動を開始しているようだ。この３ヶ月間で、米軍やアフガニスタン政府の施設を狙った爆弾やロケット弾による攻撃が急増している。
先週、携帯電話で本誌の取材を受けた元タリバン高官（タリバンの最高指導者ムハンマド・オマルの友人でもある）によれば、アメリカの苦しみはまだ始まったばかりだ。
「アメリカ人は後悔することになる。アメリカは巨大なクモの巣の真ん中に捕らわれている」と、この人物は言った。「アフガンの地勢は、聖戦を戦う兵士に天然の隠れた場所を提供している」
● 素人っぽいテロが増えた
カブール大学で先週起きた事件は、とくに不安をかき立てるものだった。情報機関は１１月１１日、穏健派の著名な医学部教授の暗殺指令を把握、仕掛けられら爆弾二つを未然に撤去し、学生１人を逮捕した。
学生寮の食料不足に抗議するという名目で大規模な学生デモが発生したのは、この日の夜だった。暴徒と化した学生約１５００人が警察官に投石を始めた。警官隊との衝突で、少なくとも学生４人が死亡。翌朝になると再びデモが始まり、またすぐに流血の事態に発展した。この学生デモの背後にアルカイダの存在があると疑う向きも一部にあるようだ。
しかし、最近起きているテロはほとんどの場合、単純で被害も小さい。「あまりに素人っぽいのものが多い」と、ある政府当局者は言う。
《中略》
「一部の地域で再結集の動きがある」ことは、この米当局者も認める。だが、そうした地域でもテロ勢力の力は強くなさそうだ。その証拠に、アメリカがある地域に軍事的な圧力をかけると、テロ活動が別の地域に移り、そこにアメリカが圧力をかけると、またテロの舞台が移るという現象が起きている。
《中略》
● 「アメリカの作戦は失敗」
この１年間、アメリカとの戦いが大きな壁にぶつかり、大幅な後退を余儀なくされたことは、本誌が話を聞いたアルカイダ訓練兵たちも否定しない。アフガンでアメリカなどによる掃討作戦が進められた結果、アルカイダとタリバンは大量の武器と弾薬を失った。
ラスルもその事実は認めている。だが、新しい武器がすでに集まりはじめているとつけ加えることも忘れなかった。
《中略》
２人とも、戦いはアメリカの敗北に向かっていると信じているようだ。ビンラディンとオマルは「まだ自由の身で、私たちを導いている」と、ラスルは言う。「これこそ、アメリカの作戦が失敗に終わった証拠だ」
そこまで言うのは、確かに大げさかもしれない。しかし、まったく的外れとも言えないはずだ。
』
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★ ここ３ヶ月間で、米軍やアフガニスタン政府の施設を狙った爆弾やロケット弾による攻撃が急増していることを米国メディアが認めている。
★ カブール大学の話が取り上げられているが、「素人っぽいテロが増えた」ことは、反米闘争の裾野が広がったことを意味しており、危険度は逆に高いということである。
★ 「軍事的な圧力をかけると、テロ活動が別の地域に移り、そこにアメリカが圧力をかけると、またテロの舞台が移るという現象が起きている」というのは、相手が弱いということを意味しない。それだけ戦術に長けているといことでもあり、どこでも活動できる国民の支持基盤を持っているということでもある。どっちにしても、アメリカは掃討できていないということである。
米国は、「対イスラム戦争」のアフガニスタン戦線で既に負けているから、イラク攻撃や中東での戦線拡大を行えば、現実の敗北がより近づくだけである。
米国は、アフガニスタン１国を相手としても勝利できないのである。
イラクには勝利できても、アフガニスタンでは勝利できないという見通しができない国家に世界覇権を維持することはできない。
※ 参考書き込み
『【ブッシュ政権崩壊への道】ブッシュ政権がアフガニスタンで勝利できない理由』
（ http://www.asyura.com/sora/bd16/msg/613.html ）
『ブッシュ政権はアフガニスタンでの戦争に敗北した』
（ http://www.asyura.com/sora/war5/msg/565.html ）
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。