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イラク査察:国連査察委員長とIAEA事務局長の報告=詳報  [毎日新聞]
投稿者 あっしら 日時 2003 年 1 月 28 日 14:51:38:


 国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)のブリクス委員長と国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ事務局長が27日行った国連安保理報告の詳報は次の通り。

 【ブリクス委員長報告】

一、イラクは今も武装解除を受け入れていない。重要な3つの疑問の第1は(湾岸戦争が起こった)91年以前のものがどこまで残っているのか。第2は査察官が退去した98年以降に違法に製造されたり、購入されたものがあるのか。第3は将来の兵器製造、購入をいかに防ぐかだ。

一、安保理はいつでも追加報告を求めることができる。それ(中間報告)は1月19日にすでに行われ、さらに2月14日にも予定されている。

一、イラクは査察に原則的に協力する方針を決めたようだが、実質的な協力が不可欠である。1つの例外を除き、我々は望む場所はどこでも査察できた。

一、我々は(空中からの査察活動のために)U2偵察機を使用しようと計画したが、イラクは条件を付け安全の保証を拒んでいる。

一、(米英両国がイラク北部と南部に設定した)飛行禁止区域でのヘリコプター使用について、イラクは自国ヘリの同伴飛行を求めた。このため、国連機にイラク人の担当者を同乗させることで解決した。

一、5人の査察官が観光目的でのモスク(イスラム礼拝堂)を訪れ、親切な歓迎を受けたにもかかわらず、その直後にイラク当局から「予告なしの査察だ」と抗議を受けた。

一、イラクは02年12月7日、約1万2000ページの(大量破壊兵器に関する)申告書を提出したが、そのほとんどは以前に国連へ提出された申告書の焼き直しで、疑問に答える新たな証拠は含まれていないようだ。

一、バグダッドでの最近の協議結果(1月20日の査察改善に関する共同声明)に基づき、イラクが国連安保理議長へ送った書簡でも、これらの問題は解決されていない。

一、イラクは神経ガスVXを試験的に製造したが、品質は悪いと説明していた。だが、イラク側から得た書類によると、その品質は説明よりも純度が高く、兵器化の兆候もあった。

一、98年にイラクの空軍基地で発見された書類によると、空軍は(イラン・イラク戦争中の)83年から88年の間に1万3000発の化学爆弾を投下した。その一方で、イラクは1万9500発を使ったと申告していた。この差の6500発分の化学物質約1000トンについて説明されていない。

一、バグダッド南西170キロの貯蔵庫で、いくつかの空の化学兵器用弾頭が発見された。この貯蔵庫は比較的新しく、弾頭はここ数年の間に移されたと思われる。

一、別の場所では、大量のマスタードガスの先駆物質を発見した。

一、イラクは約8500リットルの生物兵器用物質を製造し、91年にすべて廃棄したと申告しているが、製造に関する証拠はほとんど示さず、破棄の証拠はない。

一、イラクが申告量以上の炭疽(たんそ)菌を製造し、保有していたことを強く示す証拠がある。

一、イラクは650キロのバクテリアを成長させる媒体を保有していることを申告していない。この量があれば、5000リットルの炭疽(たんそ)菌が製造可能だ。

一、イラクは80年代にスカッドミサイルを使ったと申告しているが、ミサイルが使われた証拠はない。

一、特に2つのミサイル開発計画が顕著だ。「アルサムード2」と「アルファタハ」と呼ばれるミサイルの開発だ。これらミサイルは、(国連決議で)認められた射程150キロを超えるもので、すでに配備されている。

一、イラクは「アルサムード2」用と思われる380個のロケットエンジンを輸入した。

一、国連加盟国からの情報によると、ミサイルや化学兵器、生物兵器製造用の移動施設の隠ぺいなどが明らかになった。

一、イラク人科学者の自宅から、濃縮ウランに関する3000ページの書類を発見した。イラク側がこうした書類の発見を困難にするため、故意に自宅においていたと考えざるをえない。

一、イラク側は生物化学兵器とミサイル開発に関わった関係者(科学者)約400人の名前を挙げたが、この数字をUNSCOMが90年代に聴取したり、関連書類やその他の情報源から知った3500人以上と比べてみるべきだ。

一、UNMOVICによる(科学者らを対象とした)聴取では、イラク当局者の存在や妨害に脅かされているケースがあった。我々はこれまで科学者11人に聴取に応じるよう求めたが、返事はいつも、イラク当局者の同席がなければ話せないとのものだった。

一、UNMOVICはイラクに60カ国からの職員260人を擁し、過去2カ月間に230カ所以上の異なる場所を対象に約300回の査察を実施。20カ所以上は初めての査察だった。

 【エルバラダイIAEA事務局長報告】

 一、91年9月、IAEAはイラクで核兵器開発計画に関する書類を差し押さえた。92年末までに核兵器製造につながる濃縮ウラン、プルトニウムを没収した。査察が中断した98年12月の時点で、我々はイラクの核開発計画を見過ごすことはなかったと確信している。我々は、当時、イラクの核開発計画を無力化し、兵器開発に必要な核関連物質を生産する能力を有していないと、結論づけていた。

 一、安保理決議1441採択後、我々は核に関する主要施設が再開されていないことを確認し、核関連物資の所在の実証、関係者の聴取に努めてきた。過去2カ月間で、我々は106カ所で139回の査察を実施した。一、イラクが提出した申告書の内容については、91年以前の核開発計画との矛盾はない。だが、それは98年以降についての疑問に関する新たな情報を含んでいない。イラクはこれらの疑問を明確にする必要がある。

一、最初に我々が聴取を希望した2人はイラク政府当局者の同席なしの聴取を拒否した。また、3人目も聴取を拒否した。一、人工衛星の画像をもとに割り出された過去4年間に建設されたすべての建物、施設を調べたが、この過程では禁止された核兵器開発活動は見つからなかった。

一、イラクは核遠心分離器の製造に使用できるアルミ管の入手を試みたとされたが、分析の結果イラク側の説明に矛盾はなく、アルミ管は核関連に使われるには適さないと見られる。だがこの問題の調査は継続する。

一、98年末に鉱業用として供給されたとイラクが説明している高性能爆弾「HMX」についての調査が必要だ。

一、91年以降イラクがウランを輸入しようとしたとする報告についても調査する。我々は現時点で十分な情報を入手していない。

 一、査察官は今後さらに数カ月、これまで実施した査察箇所を詳細に調べるとともに、施設訪問や主要な研究者への聴取を行う。

 一、現時点では、90年代に放棄した核兵器開発計画をイラクが復活させたとの証拠は見つかっていない。査察は確実に進んでいるが、イラクの積極的な協力があれば、IAEAは数カ月後に核兵器開発計画がないことを確実に保証できる。今後数カ月間は戦争回避のために重要な月となる。

[毎日新聞1月28日] ( 2003-01-28-12:46 )


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