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米経済コラム:テロの時代の「正義の戦争」とは [ブルームバーグ] 【「大量破壊兵器が『ならず者国家』の手に落ちた時点で、侵略行為とみなすことができる」】
http://www.asyura.com/2003/war24/msg/432.html
投稿者 あっしら 日時 2003 年 2 月 20 日 18:27:56:


  ワシントン 2月18日(ブルームバーグ):イラクとの戦争をめぐる議論に注意深く耳を傾けていると、次のような言い回しが耳につく。戦争は「最後の手段」としてのみ許される。米国にはサダム・フセイン打倒の「正当な理由」がない。米国や国連安全保障理事会は、武力行使を承認する「合法的な権威」なのか。

  ここで使われている言葉は、倫理学者や神学者が「正義の戦争」と呼ぶものの条件だ。これらは、文明国が合法的に戦争を行うことができる時期、理由、方法を定めている。

  カトリックの神学者で著述家のジョージ・ワイゲル氏によると、道徳的な戦争と反道徳的な戦争を区別する「正義の戦争」という考え方は、2000年以上も昔のローマ時代に生まれ、その後アウグスティヌスなどの神学者によって体系化された。さらに、世俗の哲学者の手によってキリスト教的な要素が取り除かれ、「正義の戦争」であるかどうかは、武力行使の正当性を計る普遍的な目安となった。

  ブッシュ大統領は一般教書演説で、サダム・フセインを「悪」と決め付けた。単に「危険」とか「脅威」ではなく「悪」という言葉を使うことで、イラク戦争の議論が「正義の戦争」の教義になじみやすくなる。この教義は、そのような悪との戦いをいつ、どのような方法で開始するかを教えるものだ。それによると、戦争が正当化されるかどうかは@「正当な理由」があるかどうか、 A「合法的な権威」によって宣言されたかどうか、B武力行使が「最後の手段」であるかどうか――にかかっている。

「正当な理由」と「最後の手段」

  これらの問いに対して、ブッシュ政権のイラク政策に反対する人々は「ノー」と答える。しかしワイゲル氏は、「正義の戦争」の教義をテロの時代の現実に正しく当てはめてみれば、異なった答えが返ってくるはずだと指摘する。

  「正当な理由」についてみてみよう。伝統的な解釈では、「現在、実際に行われている侵略行為に対する防衛」であれば、国家は戦争を開始する正当な理由があるとみなされる。しかしワイゲル氏、独裁者が警告なしに大量破壊兵器による攻撃を仕掛けられる今日において、伝統的な解釈は不適切だとして、「大量破壊兵器が『ならず者国家』の手に落ちた時点で、侵略行為とみなすことができるのではないか」と言う。

  では「最後の手段」としての武力行使という点ではどうだろうか。ワイゲル氏は、「この危機は12年間続いてきた」と強調。「この間、サダム・フセインは国際社会の指示に従う意思のないことを示してきた。武力以外の『手段』はすべて効果がなかった」と語る。

平和原理主義者

  同氏は、ブッシュ大統領のイラク政策を批判する人々の多くは、「いかなる状況においても国家は武力を行使できないとする『平和原理主義者』ではなく、ただ自国が直接的な攻撃を受けた場合以外には、武力行使が許される状況というものが理解できないのだ」と説明する。

  「正義の戦争」の教えは、戦争反対の教えではない。アウグスティヌスは、特定の状況下では主権国家の指導者が戦争を仕掛けないことこそが反道徳的だと述べている。われわれは現在、そのような状況に直面しているのだろうか。それは哲学者や神学者だけでなく、政治家も答えなければならない問いだ。そして、ブッシュ大統領は明確な答えを出している。(アンドリュー・ファーガソン)

(ファーガソン氏は、ブルームバーグ・ニュースのコラムニストです。このコラムの内容は同氏自身の見解です)

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★ 「大量破壊兵器が『ならず者国家』の手に落ちた時点で、侵略行為とみなすことができるのではないか」を“正義の戦争”の理由にできるのなら、米国こそ最大の攻撃対象国になるだろうに。

 せいぜい、他の圧倒する軍事力の維持に努め、正当な理由であっても、誰も米国を攻撃しない状況を確保することですな。


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