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■外務大臣会見記録 (平成15年2月25日(月)9:10〜 [外務省]
http://www.asyura.com/2003/war24/msg/842.html
投稿者 ファントムランチ 日時 2003 年 2 月 25 日 16:01:58:

(回答先: 米英の新決議案は「最後の外交圧力」という妄言で国民を騙す福田・川口の両大臣 [NHKニュース] 【主要メディアはなぜ批判しない】 投稿者 あっしら 日時 2003 年 2 月 25 日 15:07:13)


▼イラク情勢

(問)イラクの関連の問題ですが、国連安保理に2つの決議案が提出されていますが。

(外務大臣)決議(案)は一つで、もう一つはノンペーパーです。

(問)この決議が提出されたことについてまず大臣のコメントをください。

(外務大臣)決議案の方ですけれども、これは最後の機会をいかすことができなかったというふうに書いてあるわけですね、これは私の受け止め方としましては、イラクが今までずっと査察に非協力的であった、国連の数々の決議を守ってこなかったということがありまして、そういった非常に深刻な状況の中で最後の外交的な努力をする、最後の外交的な圧力の一環であるということです。従ってイラクとしてまだ時間はあるわけですから、その時間を使って平和的に解決するようにきちんと決議を守っていくということをやってくれることを国際社会として期待をしている。日本も期待している、期待をしている以上ですね。求めているということです。
 それから、フランスやロシア、それからドイツが出した、これはノンペーパーですけれども、これについては正にイラクの今後の圧力に対する対応というのがどうかということを見ないといけないと思います。ずっと今までやってこなかったというのがあるわけですから、その後120日だったでしょうか、それくらいの時間を与えたときに本当にイラクが積極的に、能動的に廃棄の証拠を見せるという態度に転じるということがあるのか、それを見極める必要があると思います。

(問)決議案が出たことを受けて、日本政府としてはどういう風に今後動かれますか。

(外務大臣)正に最後の外交的な圧力の機会であるわけですから、我が国としては国際社会が協調してイラクに迫るということが必要であると思ってますので、そのために働きかけをしていくことが大事だと思っています。

(問)決議案が最後の機会を逸したと言っているわけで、今大臣は「時間はまだある」とおっしゃいましたが解釈はその通りで良いのでしょうか。もう一つ、仏独露の査察継続の提案ということですけれども、これも査察を継続することが良いかどうかということを我々が尋ねているのであって、イラクがどうするかをまだ見極めるというのは、お答えとしてちょっと筋が違うと思うのですが如何ですか。

(外務大臣)最初のご質問については、そういう文章が書いてあるわけですね。それでパウエル長官も日曜日の記者会見でおっしゃっていたが、3月7日に安保理でブリックスの報告があるわけですね。

(問)7日までの期間ということでしょうか。

(外務大臣)7日までかどうかは安保理で決めることですから、少なくとも安保理で報告が7日にあるわけですね。

(問)安保理で決めるまでの間だということでいいのでしょうか。

(外務大臣)ですからそれはその安保理がいつ決めるか、安保理に報告があるのが7日ですね。その後、これは安保理としてどういう態度をとるか決めるということですから、それはいつ決めるかという日にちは私の方ではわからないです。7日ということを限定的に申し上げているわけではない。7日に至るまでの期間もイラクの姿勢を見るという意味では大事ですね、それから7日に何があるべきかということであるわけですが、イラクの態度が12年ずっとこういう状況で来て、深刻な状況がずっと続いていて、それでイラクがミサイルの廃棄、それすらあれだけ圧力がかかっていて、今何もまだ答えを出していないわけですよね。姿勢があるのであればそれも含め、ミサイルは一部ですから、もっと核兵器とか、生物兵器とか疑惑がもたれていることがあるわけで、それを廃棄した証拠を見せるというのは、イラクがその気になればいろいろ出来ることですからということを見て頂ければいいのではないのでしょうか。

(問)査察の継続ということを言っていますが。

(外務大臣)正にそれはイラクの対応を見ると申し上げたわけです。

(問)先程、国際協調を重視していく方針をお示しになりましたが、実際に安保理の中は先程の決議案の話を含めて、対立が深まっているわけですが、米英が出した決議案の採択の見通し、今後どういう展開になるのか現時点での見通しを。

(外務大臣)全てイラク次第ではないでしょうか。

(問)米英案のまま採っていくという可能性は現時点ではそんなに高くないということでしょうか。

(外務大臣)全くイラク次第ですね、正に最後の外交的圧力ですから、それをイラクがどう応えるか。

(問)今日の朝日新聞、読売新聞で世論調査でイラク攻撃に対する反対の方が賛成を上回っていますが、もう一つ朝日新聞では小泉内閣の悪いところとして、経済政策に次いで外交防衛政策が2位にあがっているのですが、これはその政府のこの問題に対する説明のわかりにくさというのも影響していると思いますが、大臣はこの点どうお考えですか。

(外務大臣)問題自体が私共としてはそれぞれの時点で申し上げられることについては、全部申し上げているわけですね。外交というのは、ものによっては今の時点で態度が明確に出来ない、その後の事態の進展を見なければ言えないことはたくさんあるわけですね。言えるか言えないか、今イエスと言っているかノーと言っているか、それでわかり易いかわかりにくいかということを判断して頂くという性格のものではない。勿論言えることははっきり言っていくということですし、言えないことは正に今この例がイラクがどう対応するかということもあるわけですから、外交の性格がそういうものであるというご理解を十分是非頂きたいと思いますし、そういう性格のものであるということについて、私たちももっと説明をしていかなければ行けないと思います。見えるか見えないかよりも、結果、効果があったかどうかということで外交政策というものは考えるということです。

(問)先日パウエル長官が決議案を出した際に、各国の説得ということを日本に求めたと思いますが、この作業は日本政府としてはいつから行うことが良いと思われますか。

(外務大臣)パウエル長官がそれをやってくださいと具体的におっしゃったわけではないです。日本の支援について、そういう協調が大事であるという観点、国際協調してイラクに迫るということが重要であるということについては意見一致しているわけですから、そういうことが決議を見てそういうふうに思えば、引き続き支援をしてほしいと言っているわけで、我が国としてそういう意味で最後の外交的圧力をかける、国際協調してやるということは非常に大事だと思います。これをいつやるかというのは、決議案を見るまではこれは出来ないわけでして、決議案を見ましたのでこれからやり方を考えていきたいと思います。

(問)支持するということでよろしいですね。

(外務大臣)決議案を支持するということで、それを国際協調して外交的な圧力を一緒にかける、そのための、そういう観点でこの決議案は支持するという結論である、そういう性格のものであるというふうに理解をしている。

(問)イラクで武力行使が避けられない場合には新たな決議が望ましいという認識を示してきましたが、今回の決議と新たな決議というのは同じものとの認識でよろしいのでしょうか。

(外務大臣)まず、避けられない時には最も望ましいというふうに申し上げてきましたが、それに変わりはありません。それで今回の決議がそれと同じになるかどうかということは今の時点では判断できないです。


▼北朝鮮のミサイル発射

(問)韓国の一部の報道で、日本海に向けてミサイルが発射されたという報道がありますけれども、今の時点で外務省として事実関係をどのように把握しているのでしょうか。

(外務大臣)それは今確認中です。報道は存じています。

(問)大臣がその件(北朝鮮がミサイルを発射したとの情報)をお知りになったのはいつ、どういう連絡があったのでしょうか。

(外務大臣)それは今朝閣議が終わった後です。

(問)ミサイルの発射がもし確認された場合は、日本政府としては経済制裁ということを検討するということが有り得るのでしょうか。

(外務大臣)これは今正に確認をしているところなので、こういう問題は確認しないでその後、どういう種類のミサイルかもわかりませんので、今の時点では何とも申し上げられません。

(問)もしミサイル発射が事実だとすれば、明確に平壌宣言に反すると思いますが。

(外務大臣)これもミサイルの発射について確認をするということですけれども、報道で流れているのは、地対艦で、非常に短いものであるということですけれども、平壌宣言で対象にしているのは弾道ミサイルですから、ですから事実確認をしないといけないので、平壌宣言はそういう理解でうたっています。


▼盧武鉉韓国大統領就任について

(問)盧武鉉新大統領が今日就任されますが、新大統領に何を期待するか、或いは今後の日韓関係をどのように思われるかをお伺いしたいのですが。

(外務大臣)金大中大統領の手で日韓関係が非常に広く深く強いものになったと思います。そういった関係を引き続き盧武鉉大統領の下でも続けていけると思っていますし、それを我が国としてもそういうふうにして行きたいと思っています。そういうことを盧武鉉大統領が考えて一緒にやっていくのが大事だと思います。

(問)太陽政策については。

(外務大臣)いろいろな基本的に事態のことは変化といいますか、その時々で5年間のことですからあると思いますけれども、今私の理解はそれを引き続き続けていくと聞いていますけれども、北朝鮮との関係については、従来同様、日・米・韓一緒になって連携をしながら北朝鮮に対応していくということは基本的に従来同様です。

(問)ミサイル発射確認された場合には北朝鮮に抗議されるのでしょうか。

(外務大臣)まず事実を確認してということです。どういうミサイルだったか、確認をしないと何とも言えません。

転載元
外務省公式サイト(外務大臣会見記録)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/kaiken/gaisho/g_0302.html#7-A

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