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株式日記と経済展望 :「米政権中枢はトロツキー思想集団だ」 新保守主義派=ネオコンの野望 【赤い外套をまとわない純粋トロツキー後継者だね】− 「東京新聞」の大胆な解説記事 −
http://www.asyura.com/2003/war25/msg/762.html
投稿者 あっしら 日時 2003 年 3 月 12 日 22:25:52:


2003年3月12日 水曜日

ブウシュ政権中枢のネオコンの首領ラムズフェルド国防長官

一九九六年、エルサレム。「土地(占領地)と平和の交換」を原則にパレスチナ和平を掲げたイスラエルの故ラビン首相が凶弾に倒れ、右派ネタニヤフ政権が発足する前夜、「先端政治戦略研究所(IASP S)」というシンクタンクが「完全な断絶・領土保全の新戦略」と題した報告蓄を発表した。

書かれていたのは「平和のための平和」。交渉を拒み、アラブを力でねじ伏せよという提言で当時、地元記者ですら「極右のたわ言」と見向きもしなかった。 その提唱者数人の名が現在、ブッシュ政権の外交安全保障チームにある。パール国防政策諮問委員長、国防総省のファイス次官、国 務省ボルトン次官のウェムザン特別補佐官…。

翌九七年、米国でほぼ同じ人脈で別のシンクタンクが発足した。「アメリカ新世紀プロジェクト(PNAC)」。「危機が差し迫る前に脅威に対処する」という先制攻撃戦略を訴えた同組織からは現在、異例にも八人もの人物が政権中枢に名を連ねる。強硬派のラムズフエルド国防長官やチェイニー副大統領のひ護を受けている彼らが「ネオコン」と呼ばれるグループだ。

■マスコミにも 触手を伸ばす■

政権内に限らない。「国家安全保障問題ユダヤ研究所(JINSA)」「安全保障政策センター(CSP)」などのシンクタンクを設立。マスコミにも触手を伸ばし、パール氏は英紙「デイリーニアレグラフ」などを出す「ホーリンガー・インターナショナル」の役員だ。アラブ紙から迷信じみた記載を見つけマスコミに流す「MEMRI」という団体も持つ。

■ レーガン政権で国防族としてカ■

ネオコン派の源流は五〇年代にさかのぼるが、注目されたのは六〇年代後半。ベトナム反戦から生まれたリベラル派などを批判し、「反ソ」や「道徳」を訴えるアーヴィング・クリストル氏やノーマン・ポドーレツ氏らの台頭がそれだった。「従来、リベラルだったユダヤ系言論人の〃右旋回"として当時は驚かれた」と東大法学部の五十嵐 武士教授は語る。この「道徳」観が今日、反ユダヤ主義のキリスト教右派との結束を導いた。

政界に姿を現したのは七〇年代。パール氏は反ソ強硬派でワシントン州選出の民主党ジャクソン上院議員の有カスタッフとして、 第二次戦略兵器制限交渉 (SALTU)阻止に走った。 国防族として力をつけたのは八一年からのレーガン政権時代だ。国防次官補だったパール氏らはイスラエルとのパイプからイラン、レバノンの米国人人質解放を狙った非合法作戦を計画し、遂行。これが政権を揺るがした「イラン・コントラ事件」に発展し、パール氏は「暗黒の王子」と呼ばれ政権を去るが、国防総省に人脈、金脈を構築する。

言論界でも同派は反核運動を批判したり、エイブラムズ国家安全保障会議中東上級部長の義父ポドーレツ氏が、大虐殺を伴ったイスラエルのレバノン侵攻への非難を「テロリスト黙認を覆い隠す」と逆批判した。 ネオコン派が再び、脚光を浴びるのは前回の米大統領選終盤の二〇〇〇年夏。 同派は「イラク分裂もフセインよりまし」とする「現在の諸脅威-米国の外交、 国防政策の危機と機会」を発表、これがブッシュ政権の外交方針の基礎となる。

二年後には、米国を頂点とする世界戦略を推し進めるため、欧州に決別を告げるという「力と弱さ」を発表、欧州に衝撃を与えた。 かつて共和党、民主党に色分けすれば語れた米国政治にはそぐわないこの集団には意外な過去がある。 「国際主義と民主主義のためにトロツキスト(ロシア革命指導者トロツキーの信奉者)はいまも闘っている。ただ、彼らはネオコンの呼称を選んでいる」(米評論家マッカーシー氏)

ネオコンの総帥、クリストル氏も自著「トロツキストの思い出」で「四〇年に大学を卒業するまで私は青年社会主義者同盟(第四インター)の一員だった。恋愛と同じで相手の女性は変質してもその経験は極めて価値がある」と語った。その過去を踏まえれば、彼らの過激な政策も納得がいく。

トロツキーがスターリンの政敵だったゆえの「反ソ」、共和党の伝統に逆行する社会主義的な福祉重視、同派の重鎮クラウトハマー氏が夢見た保守の一国主義とは逆の世界政府に基づく覇権主義、ニクソン元大統領やキッシンジャー元国務長官ら交渉重視の保守現実派とは異なる大胆な「理想」の現実化…。

■ トロツキー思想引き継ぐ装い■

一方で、肥大化した国防権益を守るために冷戦後、 旧ソ連に代わる「敵」が必要になった。別のネオコン系言論人は「イスラモファシズム」という単語を持ち出した。「イスラム」と 「ファシズム」を合わせた造語だ。反ファシズムを訴えたトロツキーの意思をあたかも引き継ぐ装いだ。

視線を中東に移す。CIA(米中央情報局)のテネツト長官は昨年十月、「イラクは米国の脅威ではない。むしろ攻撃で不必要な被害が生じる」と述べ、旧 国連イラク査察団(UNSCOM)のスコット・リッ ター氏は「ネオコンはユダヤ人以上にイスラエル寄りで同国の真の国益すら害している」と批判した。だが、ネオコンは慎重なパウエル国務長官さえ寄り切り、もはや攻撃は間近となった。

米エネルギーコンサルタント会社のバハン・ザノヤン社長はクウェートのシンクタンクに寄せた論文で 「湾岸戦争は中東の現状を守る戦争だったが、次の戦争は破壊するため。(石油権益確保のための)長年の米国と(サウジなど)湾岸 諸国の特別な(友好)関係は白紙に戻される」と言い切る。

その上で、ネオコンが「戦略的な関係は(イスラムではない)同じ文化に基づくべき」で「(戦争を通じた)イスラエルの強化は米国の国益にかなう」と考えていると指摘。「イラクの政変と親米政権の樹立は、単に大量破壊兵器の廃棄や反テロ支援のためではなく、中東での一連の望ましい反応を生むため」と説く。

言い換えれば、イラクをたたくことでシリアなど他の反イスラエル政権も「改心させる」心理的効果を狙ったということだろう。 実際、前出のJINSAの一員ジェームズ・ニュートン氏も昨年九月、ワシントン・ポスト紙に「戦後」をこう描いた。「ヨルダンば米国の援助で生き延び、 湾岸首長国も同様だが、サウジはその限りではない。

パレスチナは命運が西側にしかないことを知るべき。 シリアの独裁者は葬られ、隣国レバノンは解放される」 こうみると「9・11」テロがあってのイラク攻撃というより、ネオコンの野望達成の好機に「9・11」があったのかもしれない。
(東京新聞 3月11日 朝刊 特報部 田原拓治):http://www.tokyo-np.co.jp/news.shtml

ロシア革命はレーニンやトロツキーなどのユダヤ人が中心になって行われた革命である。ソ連はユダヤ思想が元になって作られたユダヤ国家であった。ところがスターリンとの権力闘争に敗れ、トロツキーはメキシコへ亡命した。トロツキーは世界規模の革命を目指したが、スターリンの一国社会主義路線に敗れた。トロツキーの思想は「ネオコン」たちに引き継がれている。

ユダヤ人国家であったソ連はスターリンの独裁により、ソ連国内のユダヤ人たちの多くは、アメリカやイスラエルに逃れた。現在のアメリカとイスラエルの連携はこのような歴史的背景がある。ソ連の社会主義革命を世界に広め、世界を支配する戦略は敗れたが、アメリカにわたったトロツキスト達は、アメリカとイスラエルが手を組み、シオニズムを旗印に世界支配を企んでいる。

本来ならば「ネオコン」の思想家達はトロツキストと呼ばれるべきだが、その名称は避けている。ネオコンの「総師」アーヴィング・クリストル氏は「トロツキストの思い出」という本を書いている。本来ならばリベラルなユダヤ人とは正反対の極右への「転向」は私にはよく分からない。ユダヤ人と宗教右派との連帯は、天敵のはずであり矛盾している。

しかし反イスラムという点で一致団結している。キリスト教とユダヤ教が手を組んでイスラムを「民主化」することで彼らは手を組んでいる。日本は1945年に敗戦で「民主化」されたが、ブッシュ政権はイラクを手始めとして「民主化」させようとしている。その手法は社会主義革命で世界を「開放」しようとした、トロツキー思想に他ならない。


増殖する反戦デビュー 東京新聞特報部:http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20030312/mng_____tokuho__000.shtml


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