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※紙面抜粋
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高市首相以下疑惑まみれ…自民党に裏金、統一教会汚染議員み〜んな戻ってきた
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/388326
2026/05/30 日刊ゲンダイ ※後段文字お越し

世耕弘成元経産相は復党を切望(C)日刊ゲンダイ
汚染議員の復活を宣言していた高市政権だが、世耕氏も復党願を出し、5人衆は我が世の春。統一教会汚染組もシレッとして、スパイ防止法制定に邁進するのか。首相を筆頭に「疑惑に蓋」の居直り集団をのさばらせていいのか。無批判のメディアにも絶句だ。
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「そろそろ潮時」という判断なのか。世耕弘成元経産相が28日、自民党に復党願を提出した。
旧安倍派の政治資金パーティーを巡る裏金事件で参院側のトップだった世耕は、2024年4月に離党勧告処分を受け、離党。その後、24年の衆院選に無所属で鞍替え出馬し、二階俊博元幹事長の三男らを破って当選。今年2月の衆院選でも再選した。現在、衆院で自民会派に所属している。自民は今後、地方県連の意向を確認し、党紀委員会で復党の是非を協議する見通しだという。
世耕の復党願を受け、鈴木俊一幹事長は29日、和歌山県連の石田真敏会長と面会。「県連として手順を踏んで欲しい」と要請した。和歌山のドンだった二階に反旗を翻し、無所属出馬を強行した世耕に対し、和歌山県連がどう対応するのか。
また、裏金事件発覚当時、参院幹事長だった世耕には、参院自民からの風当たりも強い。世耕が早期の復党を切望しても、「時期尚早」との見解を示してきたのが石井準一参院幹事長だ。参院側が復党に納得するのかどうか。
「高市首相は2003年の落選時、世耕さんの世話で近畿大学教授の職に就いた。恩があるので、世耕さんの願いをむげにはできないんじゃないか。加えて、世耕さんが復党すれば、その“子分”にあたる和歌山県選出の望月良男参院議員も入党への道が開ける。参院は与党が少数ですから、本音では一人でも増やしたい」(自民党関係者)
多少の紆余曲折があったとしても早晩、世耕は復党することになるのだろう。裏金汚染議員について「しっかりと働いてもらう」と復活を宣言してきたのが高市早苗首相である。その言葉通り、裏金事件の震源地である旧安倍派幹部らはすっかり復権している。
萩生田光一元文科相は幹事長代行、西村康稔元経産相は選対委員長、松野博一元官房長官は組織運動本部長の要職にある。萩生田と西村は、例の高市応援議連「国力研究会」の発起人を務め、萩生田は同議連の幹事長に就いた。「5人衆」は党のメインストリームを闊歩し、我が世の春を謳歌している。世耕もこれに加わろうということだ。
総理・総裁になりたくて仕方がない世耕は、そのためにずっと参院から衆院への鞍替えを狙ってきた。それを実現させた今、自民に復党すれば参院幹事長時代同様、また鼻息が荒くなるのだろう。
だが、ちょっと待って欲しい。裏金事件は結局、何も解明されていない。政治倫理審査会や参考人招致も開かれたが、どいつもこいつも知らぬ存ぜぬ。いつ、誰が、何のために始めたのかは語られず、調べられぬまま。自民党宿痾の金権腐敗が忘却のかなただ。
政治評論家の野上忠興氏が言う。
「自民党らしいやり方です。萩生田氏や旧安倍派幹部の復権も世耕氏の復党も、時間をかけて徐々に元に戻す。融通無碍な政党ですから、元の木阿弥には驚きもしません。もっとも、裏を返せば国民がなめられているということです。弱小野党では何もできないだろうと、自民は驕っています」
安倍の「言い訳」「開き直り」を引き継いだ高市

すっかり復権(左から)萩生田、西村、松野(C)日刊ゲンダイ
高市の前任の石破茂政権時、一昨年の衆院選、昨年の参院選と大惨敗し、衆参ともに与党過半数割れとなった最大の要因は、いわずもがな派閥裏金事件だった。だが、自民党は地に落ちた国民の信頼を回復するべく反省することもなく、顔のすげ替えという常套手段で人心一新。今年2月の衆院選でバカ勝ちしたことで、裏金事件はもはや“なかったこと”にされている。
24年の衆院選では、旧安倍派と旧二階派の裏金議員の一部が非公認とされ、公認されても比例代表との重複は認められず、出馬した46人中、実に半数以上の28人が議席を失った。
ところが、2月の衆院選では裏金候補も公認され、44人中42人が当選。浪人していた旧安倍派幹部の下村博文元文科相や旧二階派幹部の武田良太元総務相も返り咲き、落選したのは杉田水脈氏ら2人だけだった。
それだけじゃない。統一教会(現・世界平和統一家庭連合)と接点のあった汚染議員も、2月の衆院選でシレッと大量復権している。統一教会の内部文書「TM(トゥルーマザー)特別報告」に名前があったり、自己申告による党の点検で統一教会との関係が確認された候補は少なくとも19人いたが、落選したのは1人きりで、18人が当選している。
「TM特別報告」は統一教会の日本での政界工作が記録されたもので、昨年末に韓国メディアがスクープすると、日本でも騒ぎになった。報告書には、「我々が応援した国会議員は自民党だけで290人」などの記述があり、高市の名前も32回登場する。自民との党ぐるみの癒着が改めて注目されたのだが、こちらについても、高市自民は衆院選圧勝で何事もなかったかのように居直った。
政治評論家の本澤二郎氏がこう言う。
「裏金事件にしても統一教会との癒着の問題にしても、何もクリアになっていない。自民党というのは元々、いい加減な政党でしたが、第2次安倍政権以降、より酷くなった。森友・加計、桜を見る会問題がその象徴で、マトモに説明責任を果たすことなく、言い訳し、開き直って乗り切ってしまった。高市政権もそれを引き継いでいます」
統一教会は高額献金や霊感商法で日本の信者を食い物にしてきた反日カルトだ。スパイ防止法制定を議論する前に、自民党は自分たちがいかに外国勢力に利用されていたのかを調べて、明らかにすべきだ。統一教会汚染議員がスパイ防止法制定に邁進するのは茶番としか言いようがない。
不公正な選挙による大量議席に疑義
そういう薄汚さ、狡猾さが自民党の地金だ。そして、疑惑まみれ政党の頂点に立つのが総理・総裁の高市である。
目下、火を噴いている「中傷動画」を巡る疑惑。昨年の自民党総裁選や2月の衆院選で高市の陣営が他候補を誹謗中傷する動画をSNSに投稿したとする疑惑に関し、高市は国会で野党から追及されると逆ギレ答弁を連発した。報じた週刊文春が、動画作成を依頼された男性と高市の秘書とのショートメールなど関与を示す“証拠”を次々示しているが、「大変心外だ」「秘書から怒られた」と被害者ヅラで、挙げ句に“ご飯論法”の論点ずらしだからフザけている。
高市は、経済安保相だった3年前の放送法の政治的公平をめぐる答弁でも、行政文書を「捏造だ」と言い張り、「私の答弁が信用できないなら、もう質問しないで」とブチ切れた。野党議員の向こうには有権者がいる。国民が抱いている疑念について、高市は丁寧に説明したり、真摯に対応することができない人間だ。 政治家としても問題ある人物をよりによって総理・総裁に選んでしまうのが今の自民党である。
勝てば官軍で、首相を筆頭に「疑惑に蓋」。それでも国民は高市内閣に依然、6割の支持を与える。1強に怯んで無批判のメディアにも絶句だ。この国の政治には、もはや絶望するしかないのか。
「政治取材に足を踏み入れて50年以上経ち、ほとほと自民党という政党には愛想を尽かしてますが、今度の高市事務所の『中傷動画』疑惑には、強い憤りを持っています。文春砲の証拠の通りならば、2月の衆院選での自民党の圧勝は、不公正な手段によってつくられ、大量獲得した議席にも疑義が生まれる。大手メディアも真剣に調べるべき問題です」(本澤二郎氏=前出)
疑惑にまみれた腐臭漂う集団をのさばらせていいわけがない。
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