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2019年11月09日00時28分 〜
記事 [政治・選挙・NHK267] またもや安倍首相夫妻による税金私物化疑惑(`Δ´)ホントにこの夫妻、「日本のマルコス夫妻」「日本のチャウシェスク夫妻」だよな( ;-`д´-)







http://www.asyura2.com/19/senkyo267/msg/249.html

記事 [政治・選挙・NHK267] 落胆の三木谷氏。ゴリ押し英語民間試験「身の丈」発言への恨み節  新恭(まぐまぐニュース)
落胆の三木谷氏。ゴリ押し英語民間試験「身の丈」発言への恨み節
https://www.mag2.com/p/news/423310
2019.11.08  新恭(あらたきょう)『国家権力&メディア一刀両断』 まぐまぐニュース




萩生田文科相のいわゆる「身の丈」発言もその一因となり、「2020年度からの実施」より一転、導入見送りとなった大学入試への英語民間試験の活用。そもそもなぜ、そして誰が、公平性の担保が困難な新制度を押し通そうとしたのでしょうか。今回のメルマガ『国家権力&メディア一刀両断』では元全国紙社会部記者の新 恭さんが、民間試験導入決定に三木谷楽天社長が果たした役割を記すとともに、今回の「混迷」をもたらした元凶を暴いています。

旗振り役・三木谷楽天社長が落胆したであろう民間英語入試見送り

三木谷浩史・楽天社長はどんな気分だろうか。まさか、あの安倍首相が、その忠臣、萩生田光一・文部科学大臣が、かくもたやすく、大学入試の英語試験改革から退却するとは思わなかったに違いない。

ここまで、三木谷氏にとっては長い道のりだった。大学入試にTOEFL、GTECなどいかがなものかと、専門家から強い疑問が呈されるなか、三木谷氏は官邸の産業競争力会議、文科省の有識者会議をリードし、文科省を動かした。何ごともなければ、2020年度から大学入学共通テストに民間の英語試験を活用する新制度がスタートするはずだった。

そんなおり、予期せぬことが起きた。萩生田文科相が何の拍子か、テレビ番組で本音をもらしてしまったのだ。10月24日夜放送のBSフジ「プライムニュース」でのことだ。

キャスターの反町理氏がTOEFLなど民間試験を使うことに関し、「お金や、地理的な条件などで恵まれている人は何回も受けて練習できる。その不公平、公平性ってどうなんでしょう」という趣旨の質問をすると、萩生田氏はこう答えた。

「それ言ったら、『あいつ予備校通っていてズルいよな』と言うのと同じだと思うんですよね。裕福な家庭の子が回数受けて、ウォーミングアップができるみたいなことがあるかもしれないけれど、そこは、自分の身の丈に合わせて、2回をきちんと選んで勝負して頑張ってもらえば」

世にいう「身の丈」発言である。新自由主義的経済政策は、多かれ少なかれ、「分相応」を低所得層に強いてきた。しかし、公平を実現すべき入試で、その責任者である大臣に、「身の丈」に合わせればいいのだと、知らんぷりを決め込まれたくない。公平、平等な入試を実現するために存在するのが文科相ではないか。そのような反発の声がネット上や巷にあふれた。

この発言をきっかけに、英語民間試験導入の問題点や不備がクローズアップされた。難易度の異なる民間試験のスコアをどうして1つの物差しで測れるのかと、合否判定に使うことを見送る国立大学もあった。受験料や試験会場などについて、国からさまざまな注文が出され、事業者側の混乱が続いた。受験生からも、「試験会場が少ない地方は不利だ」「検定料が高すぎる」など、不満の声があがった。利益を確保しなければならない民間団体のコスト計算と、受験の公平性が相容れないという、あたりまえの矛盾が露呈したかたちだった。

全国の高校の校長でつくる団体は今年9月、文部科学省に、英語民間試験の延期、見直しをするよう申し入れをしていたが、萩生田大臣は「万全の体制を整える」と、予定どおり実施するかまえを崩さなかった。

しかし、「身の丈」発言で自らの身が危うくなると、萩生田大臣の脳回路は、批判の矢が飛んでこないようにすることを優先する方向に働き始めた。安倍首相とは携帯電話ひとつで連絡がとりあえる仲である。二人が話して結論を出したのは間違いない。民間試験を受けるための共通IDの申請が、全国一斉に始まる予定だった11月1日当日の定例記者会見で、萩生田大臣は「来年度からの導入を見送り、延期する決断をした」と発表した。

安倍首相の教育改革の目玉の一つとみて、文科省の官僚も十分に忖度し、強力に推し進めてきた新制度である。萩生田大臣の失言で、いとも簡単に見送られるほどの熱意しか安倍官邸にはなかったのか。ハシゴを外されたのは文科省官僚だけではなかった。もっとも驚いたのは楽天の三木谷氏ではないだろうか。

どれだけ三木谷氏が、英語入試の改革に熱心だったかは、文科省の「英語教育の在り方に関する有識者会議」における発言を議事録でたどることによって確認できる。

この有識者会議では民間試験導入にかなり慎重な意見もあった。たとえば明海大学外国語学部教授、大津由紀雄氏のこの発言。

「TOEIC、TOEFLのスコアが高い、700、800、900点というようなあたりを取っていても、英語が使える人というのが非常に少ない。それだけではなくて、日本語がきちんと使える人が非常に少ない。例えば、私が日常的に接している大学生だなんていうのも、とてもみじめな状況になっている。母語という礎なしの外国語の運用能力というのは、よくてただぺらぺらしゃべることができるという、ハリボテ英語力というものにすぎない」

楽天社内の英語常用を進めるため「TOEFL」の効用を信仰してやまない三木谷氏に対するあてつけのような意見であるが、同様の考えを抱く学者は数多い。日本語もまともに書けない学生がほんとうにグローバル人材といえるかどうか。「ハリボテ英語力」とはよく言ったものである。

英語学習に「読み、書き、話し、聞く」の四つの技能が必要なことは誰でもわかるし、日本の教育が読解にばかり偏ってきたのではないかという指摘もわかる。これをなんとかしようと1989年、文部省(当時)はコミュニケーション重視の英語学習指導要領をつくり、英会話に力を入れてきたはずなのに、いっこうに状況は改善されない。その原因がわからないまま、民間英語試験に頼ろうとする姿勢への疑念でもあろう。

この有識者会議ではめざす議論がスピーディーに進まないと見てとった三木谷氏は2014年3月19日付けで同会議の吉田研作座長あてに下記のような意見書を提出した。

1.有識者会議の下に「入試改革に関する小委員会」を設置する
2.本小委員会 では、以下の内容について検討を行う
 ・高校入学試験における本趣旨に沿う外部試験の活用の方策
 ・大学入学試験におけるTOEFLの導入に向けた具体的な方策
3.有識者会議は本小委員会の結論を尊重し、有識者会議の議論のとりまとめに反映させる

民間試験の導入を前提とした小委員会をつくり、その結論を有識者会議は尊重せよというわけだ。三木谷氏は官邸に設けられている産業競争力会議のメンバーでもあり、ビジネスに役立つ英語力アップをという同会議の議論の流れをひっさげて文科省を動かそうとしたのである。

出来レースだったのだろうか、三木谷氏の意見はすぐに採用され、7月に小委員会が開かれて、英語民間試験導入へと大きく前進した。その後の有識者会議では、三木谷氏と大津教授の意見が激しく対立する場面があった。

2014年9月4日に開かれた8回目の会議でのことだ。取りまとめのために配布された資料に「CEFR」の文字が散見されることに大津教授が疑問を呈した。「CEFR」は語学の熟達度を測る国際的な基準で、下はA1から上はC2まで6段階のレベルが判定される。

「TOEFL iBT」「GTEC」「英検」など異なる7種類(6団体)の英語民間試験で出るバラバラの点数を一つの評価基準にまとめるため、文科省は昨年3月、各試験の点数を「CEFR」のどのレベルにあてはめるかの対照表をつくり、民間試験導入に備えていた。2014年の時点でも「CEFR」を使う考えだったのだろう。

しかし、そもそも、比較できない別のテストの結果を比べ、一つの評価基準にあてはめるというのは、どだい無理なやり方である。大津教授はこう述べた。

「項目横断的に見え隠れするCEFRを日本の英語教育という文脈に置いたとき、それがどういう位置付けを与えられるのかについて、有識者会議で体系的に論じられたことがなく、これまでの議論におけるとても重要な欠落だと思う」

議論もなく、英語民間試験導入を前提とした「CEFR」という文言が出てくることに違和感を抱いたのであろう。これに対して、反論したのが三木谷氏だった。


三木谷氏 「産業競争力会議の中でも、入試改革をしましょうということがはっきりとうたわれている」「議論は小委員会でしてきた。小委員会はこの委員会の部会で、そこに委嘱されて議論しているので、当然、この委員会で議論したものであると私は認識している」

大津教授 「小委員会でこういう議論があったとの報告はあったけれど、それについて有識者会議がどう対応するかという議論はなかった」

三木谷氏 「それはおかしいでしょう。有識者会議でその小委員会をやることに対して反対しなかった時点で、その小委員会に任せていたということになる」

大津教授 「小委員会で決まったことは、そのまま有識者会議で議論するまでもなく受け入れられるべきものだという認識は、私には全くありません」


かなり激しいやり取りだったが、座長が三木谷氏の意見を重視したため、英語民間試験の導入を前提とした協議会の設置へと話は進んだ。後日、発足した協議会のメンバーが英語試験業者だらけだったのは言うまでもない。もちろん、英語など学習コンテンツの供給に熱心な楽天の三木谷氏やドリコムの内藤裕紀社長らも加わった。

英語の入試利権は、IT企業も巻き込んで大きく広がるところだった。実用的な大学のあり方を好む安倍首相も、三木谷氏の動きを応援していたはずだったのだが、最も信頼する側近、萩生田大臣が「このまま強行したら問題が拡大する」と泣きついてきたため、退却に同意したとみられる。

着々と新入試制度に対応するためのテクニック習得や勉強を重ねてきた受験生や、高校の関係者には気の毒だが、新制度のいい加減さが浮き彫りになったのは、お粗末な大臣による「身の丈」発言のおかげといえる。

「延期」か「見送り」か、それとも「見直し」、いや「白紙」かと、色々な言葉を用い、萩生田大臣の決断の意味が各メディアで語られる。おそらく萩生田大臣の頭にはなにもないのだろう。もちろん官邸にも。なぜなら、有識者会議の議事録にみなぎる三木谷氏の熱量が、彼らにはないからだ。

民間の英語試験を大学入試に導入することそのものの是非はこのさい論じないでおこう。間違いないのは、産業競争力、教育再生、入試改革、英語力強化という言葉が先走るばかりで、制度設計が追いつかなかったこと。不平等や混乱を十分予測できたにもかかわらず、不備は後々の修正に任せることにして、政府が新たな英語入試制を闇雲に強行しようとしていたことである。

混迷の元凶は、安倍政権の姿勢にある。大企業や富裕層の利益を優先するアベノミクスで、社会に大きな格差を生み出しておきながら、低所得層への目配りは後回しだ。「身の丈」論は萩生田大臣とともに安倍首相の本音でもあるのではないか。

image by: 文部科学省 MEXT − Home | Facebook

新恭(あらたきょう) この著者の記事一覧

記者クラブを通した官とメディアの共同体がこの国の情報空間を歪めている。その実態を抉り出し、新聞記事の細部に宿る官製情報のウソを暴くとともに、官とメディアの構造改革を提言したい。記者クラブを通した官とメディアの共同体がこの国の情報空間を歪めている。
















http://www.asyura2.com/19/senkyo267/msg/251.html

記事 [政治・選挙・NHK267] <下劣>安倍総理、今度は立憲杉尾議員を指さし「共産党か」とヤジ!議会は大紛糾!NEWS23星氏も「こんなに自席からヤジを飛ばす総理大臣は見たことない」と眉ひそめる! (ゆるねとにゅーす)

画像補足https://yuruneto.com/abe-kyousantouka/



【下劣】安倍総理、今度は立憲杉尾議員を指さし「共産党か」とヤジ!議会は大紛糾!NEWS23星氏も「こんなに自席からヤジを飛ばす総理大臣は見たことない」と眉ひそめる!
https://yuruneto.com/abe-kyousantouka/
2019年11月9日 ゆるねとにゅーす

※キャプチャー



安倍首相また指さしてやじ…自民世耕氏からも苦言

安倍晋三首相が8日の参院予算委員会で、6日の衆院予算委に続いて再び野党の質問者を指さし、やじを飛ばした。立憲民主党の杉尾秀哉議員が、放送局に電波停止を命じる可能性に言及した16年の高市早苗総務相の発言に触れた際、首相は席から杉尾氏とは関係ない「共産党」と、やじ。金子原二郎委員長から「不規則発言は厳に慎んでほしい」と、注意を受けた。

首相は22日まで政権を維持すると、桂太郎を抜いて在職が歴代1位となるが、「宰相の器」には疑問符がつけられつつある。

〜省略〜

【日刊スポーツ 2019.11.8.】


やまぬ安倍首相のヤジ 今年だけで不規則発言20回超「民主主義の危機」

子供に見せたくないなあ、と思ってしまった。深夜番組ではない。国会のテレビ中継である。6日の衆院予算委員会で、国民の範たるべき安倍晋三首相が、またも閣僚席から国会議員にヤジを飛ばしたのだ。これまでも物議を醸した首相のヤジや不規則発言だが、国会会議録を調べると出るわ出るわ、今年だけでその数、20回超……。【吉井理記/統合デジタル取材センター】

過去にも野党議員へのヤジで謝罪

6日のヤジは、立憲民主党などの会派に所属する今井雅人氏の質問中に発せられた。

加計学園問題を巡り、文部科学省が公表した文書に萩生田光一文科相が登場することから、萩生田氏に経緯を問う今井氏に、閣僚席の首相が「あなたが(文書を)作ったんじゃないの」とヤジった、とされる。当時の動画を見直すと、首相らしき声で「あなたが……」とつぶやく声が記録されている。

〜省略〜

今年だけでも26回の不規則発言

例えば▽「日教組は(献金を)やっているよ」(2015年2月19日、衆院予算委。砂糖業界からの農相への献金問題を追及されて。後日、事実誤認として謝罪)▽「早く質問しろよ」(同年5月28日、衆院特別委で)▽「まあいいじゃん。そういうことは」(同年8月21日、参院特別委で。閣僚答弁の誤りを指摘されて)▽「反論させろよ、いいかげんなことばかり言うんじゃないよ」(17年6月5日、衆院決算行政監視委で。加計学園問題をめぐる質問に)――あたりは、読者もご記憶だろう。

だが国会会議録を調べてみると、今年だけでも、話題にならなかった「口撃」を含め、少なくとも13の会議・委員会で26回のヤジなど不規則発言が記録されていた。どれも質問者の質問中に閣僚席から発したものだ。

〜省略〜

【毎日新聞 2019.11.7.】













































安倍総理の”人格崩壊”が加速!立憲・杉尾議員を変顔で挑発し、小声でヤジを連呼!しまいに杉尾氏を指さし「共産党か」と、歪んだ精神をむき出しに!






















出典:TBS News
動画→https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3825427.html

↓ヤジや指さしだけにとどまらず、杉尾議員を変顔で挑発。



出典:Twitter(@saitosan1980)

※キャプチャー
https://yuruneto.com/abe-kyousantouka/





http://www.asyura2.com/19/senkyo267/msg/252.html

記事 [政治・選挙・NHK267] 安倍政権の八方塞がり。北方領土問題解決も改憲もままならぬ惨状  高野孟(まぐまぐニュース)
安倍政権の八方塞がり。北方領土問題解決も改憲もままならぬ惨状
https://www.mag2.com/p/news/423118
2019.11.07 高野孟『高野孟のTHE JOURNAL』 まぐまぐニュース




これまでも「プーチン激怒、ブンむくれ金正恩。安倍首相の外交が失敗続きの理由」や「内閣支持率が10ポイント急落。遠のく改憲、近づく安倍政権の終焉」等で、安倍首相の外交面での失策や改憲が無理筋であることを指摘し続けてきた、ジャーナリストの高野孟さん。今回も高野さんはメルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』で、安倍政権の「やっているフリ」外交を具体例を挙げ批判するとともに、首相悲願の改憲を含め、現政権が何一つ「レガシー」を残せぬまま終焉を迎えるであろうとし、その理由を記しています。

※本記事は有料メルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』2019年11月4日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:高野孟(たかの・はじめ)
1944年東京生まれ。1968年早稲田大学文学部西洋哲学科卒。通信社、広告会社勤務の後、1975年からフリー・ジャーナリストに。同時に内外政経ニュースレター『インサイダー』の創刊に参加。80年に(株)インサイダーを設立し、代表取締役兼編集長に就任。2002年に早稲田大学客員教授に就任。08年に《THE JOURNAL》に改名し、論説主幹に就任。現在は千葉県鴨川市に在住しながら、半農半ジャーナリストとしてとして活動中。

安倍政権の行方に灯った「黄信号点滅」──もうどう足掻いてもレガシーは作れない

安倍晋三政権の末期症状を象徴する出来事の1つが、10月27日に挙行された日露共同経済活動の「初のパイロット事業」と位置づけられた「北方領土ツアー」である。

残念極まりない見せかけの「北方領土ツアー」

安倍首相が昨年末から外交上の目玉とすべく取り組んだ「2島返還」方式による北方領土交渉打開のシナリオは空振りに終わり、6月の日露首脳会談では日露共同経済活動を進めていくことのみが確認された。共同経済活動と言うからには、シベリアの天然ガス開発など大型案件でも飛び出すのかと思いきや、その最初の事業は、日本から客を募って国後・択捉への観光ツアーを行うことであり、その何が面白いのかと言えば、同じビザなし渡航であっても従来からの「墓参」目的とは違って初めての「観光」目的だというにある。

ところが、大手の観光業者はどこも乗ってこず、入札を開くこともできないまま、官邸が「ワールド観光サービス」の菊間潤吾会長に泣きついて無理矢理実現した。ツアー代金は34万円で、50人を一般公募でなく同社が「秘境観光ファンを一本釣りした」(月刊誌「選択」11月号情報カプセル欄)というが、実際は北海道職員や運動関係者などを掻き集め、しかもこの料金では採算が合わないため観光庁の予算から穴埋めしなければならないという悪戦苦闘だった。

さらに、悪いことは重なるもので、当初は10月9日から7泊8日で北海道内の観光名所を2日間巡った後、11日に根室を出て国後・択捉を旅し、16日に帰るという日程で組まれたが、ロシア側の「技術的事情」で延期、改めて10月29日根室発、2日間を国後で過ごしてから11月1日に択捉に渡ったが、悪天候のため2時間居ただけで引き返さざるを得ないという惨憺たる旅となった。かくして「北方領土は後退する一方なのに、交渉が進んでいると国民に錯覚させる官製の『見せ掛けツツアー』」(「選択」)であることが露呈された、お粗末の一席となったのである。

「やっているフリ」で国民を騙し続けられるのか

ここに、物事の本質を掴んで大きな戦略を立て、国会と国民の同意を積極的に求めて世界に向かって正々堂々と交渉を進めていくという本来あるべき政治からは対極にある安倍政治の惨めな姿がある。このことは、本誌は昨年10月から繰り返し指摘し、対ロシアでも対国民でも、安倍首相の北方領土交渉は失敗するに決まっていると分析してきたので、これ以上繰り返さない。

とはいえ、この「やっているフリ」は対露外交だけのことではなく安倍政権の体質そのものであり、いくらマスメディアの協力があるとはいえ、こんなものにいつまでも国民が騙され続けているのか、もうウンザリでどうでもいいやと諦めているのかは判らないが、何のかんのと言って今月20日には桂太郎を超えて歴代首相として最長の在任期間を記録することになる。

「改憲」はレガシーとならないことがほぼ確定

実はこの北方領土ツァーの無理矢理は、安倍首相が3,000日を超えようかという任期の長さにも関わらす、これという歴史に残る遺産(レガシー)を何一つ残せそうにないことへの焦燥の表れである。

北方領土交渉と前後して「日朝首脳会談」というテーマがあった。安倍首相は積年、北朝鮮を拉致問題を理由に露骨に敵視し、「対話のための対話は不要で、圧倒的な(軍事的・経済的)圧力を掛け続けることで米国と100%一致している」と国会でも国連総会でも豪語し続けてきた。ところが、トランプ米大統領が北との対話に転じ「金正恩とフォール・イン・ラブ」とまで言い出すに至って、捨てられた正妻が錯乱したようになって、では今度は一体何%、米国と一致することになったのかの説明もないままに、「私が自ら金正恩委員長と向き合いたい」とか言い出す始末である。

しかしそれもまた、口先だけの「やっているフリ」で、何ら具体的な外交的な打開策を講じている訳でもないから、成果が上がることはない。そこで一転してプーチンとの“親密な”関係に頼って北方領土をクローズアップさせ、参院選前までの短期に成果を得ようとしたがこれもダメ。結局、自らの原点とも言うべき「改憲」でレガシーを達成するしかないかというのが参院選後の安倍首相の思いだったのだろう。しかし、秋の臨時国会が始まるまでの間に、すでに改憲は軌道に乗らないことが次第に明らかにとなってきた。それでますますオロオロし、「やっぱり北方領土で何か成果を出さないとまずいんじゃないか」と一層軽薄に「やっているフリ」症候群を発露したのが今回の「北方領土ツツアー」のお粗末だった――というのが脈絡である。

安倍首相流の「改憲」が無理筋であるということも、本誌はさんざん書いてきたので詳しくは避ける。

閣僚2人辞職はすでに黄信号点滅

そういう地合いの中での閣僚2人の相次ぐ辞職というのは、深刻極まりないことで、すでに政権として黄信号点滅。これでもう一人、例えば萩生田光一=文科相が後に続くことになれば、黄信号点きっぱなしになり、そこに突っ込んでいけば交通違反。安倍内閣は一気に瓦解に向かうだろう。

年末か年始に解散・総選挙を打って局面を打開するか?などと未だに期待を繋いでいるのは親安倍メディアだけで、その可能性はすでに封じられた。理由は単純で、この流れの中で無理に総選挙に打って出てもテーマは「政権の延命」という安倍首相の自己都合以外には何もないことが見え透いてしまうので、自民党は惨敗するしかないからである。それを何とか取り繕うために、安倍首相は「改憲」が争点だと言い募って勝負を賭けたいのかもしれないが、自民党の伊吹文明=元衆議院議長は24日の二階派の会合で、改憲を争点にした解散・総選挙は違憲だとの認識を示した。「改憲の発議権は国会にあり、解散権は内閣にある。(首相が)自分の権限の外にあるものを理由に自分の権限を行使するのは許されない」と。

これは、言われてみればその通りで、首相は行政の長として憲法遵守義務があるだけで、自分の考えに沿った改憲をテーマにして総選挙を打つなどもっての外。改憲を国民に問いかけることができるのは国会の3分の2を超える合意のみである。こういう原理原則に立ち返って安倍首相の盲動を抑える言葉が、自民党の大長老から発せられたということ1つで、すでに安倍首相の改憲策動は封じられたといって過言ではない。

何一つレガシーを作れないまま、これがダメならまたあちらという具合に、ただバタバタして無駄に在任期間を過ごしすだけの安倍政権は、私の直感で言えば、いくら長くても来夏の五輪後までに終わる。

image by: 自由民主党 − Home | Facebook

高野孟 この著者の記事一覧

早稲田大学文学部卒。通信社、広告会社勤務の後、1975年からフリー・ジャーナリストに。現在は半農半ジャーナリストとしてとして活動中。メルマガを読めば日本の置かれている立場が一目瞭然、今なすべきことが見えてくる。















http://www.asyura2.com/19/senkyo267/msg/253.html

記事 [政治・選挙・NHK267] 「誇り」発言に違和感 首里城再建に性急な安倍政権の思惑(日刊ゲンダイ)



「誇り」発言に違和感 首里城再建に性急な安倍政権の思惑
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/264423
2019/11/09 日刊ゲンダイ


火災の鎮火から一夜が明けた首里城(左)と安倍首相(C)共同通信社

「首里城は沖縄の皆さんが大切にしてきた、沖縄の皆さんの誇りともいえる極めて重要な建造物です」

 沖縄県のシンボル「首里城」の焼失を受け、6日の閣僚会議でこう強調した安倍首相。「一日も早く復元できるよう沖縄県や地元の皆さまのご意見も伺いながら、必要な財源を含め政府として責任をもって全力で取り組んでまいります」と意気込んでいたが、首里城再建に対してミョーに前のめりな姿勢からは別の思惑が透けて見える。

 首里城火災では約73億円を掛けて復元した計7棟と約400点の収蔵品が焼失したが、ネットによる再建に向けた寄付額は早くも3億円を突破した。その一方で、菅官房長官も「政府としてしっかり財源手当ては行う」と表明。今年度の補正予算案に計上するかも含めて政府内で調整していると明かした。

 官民で首里城再建に向けた動きが出ているのは歓迎すべきことだが、安倍首相の「沖縄の誇り」発言には違和感を覚えてしまう。その「誇り」を誰よりも踏みにじってきたのが安倍政権だからだ。

 辺野古新基地建設に「ノー」を突きつけた県民の意思を無視し、埋め立て工事を強行。中国の軍備増強や米国との安全保障を盾に、長い間、沖縄県民に基地負担の犠牲を強いてきた。ずっと沖縄をないがしろにしてきたクセに、ここにきて「誇り」を呼びかけているのだから呆れてしまう。

 沖縄国際大大学院の前泊博盛教授(日米安保論)がこう言う。

「首里城は国の所有物なので、国が財産を復元することに前向きなのは分かります。しかし、県民は安倍政権の素早い対応に警戒感を抱いています。実際、国に支援を要請しないでくれ、と玉城知事に訴える声まで出たほど。安倍政権に借りをつくると、基地問題に利用されかねないとの懸念がありますからね。『沖縄に寄り添う』とうそぶいてきた安倍政権に対する不信感、国主導の支援に『裏がある』と思われてしまう政権の残念な体質がよく表れています」

 役に立つと思えば、台風や豪雨などの災害被害ですら利用する政権のよこしまな考えは沖縄県民がよ〜く分かっている。

















http://www.asyura2.com/19/senkyo267/msg/254.html

記事 [政治・選挙・NHK267] <サンデー毎日>れいわ新選組・山本太郎も掲げるMMT(現代貨幣理論)はアベノミクスと同じだ! 倉重篤郎のニュース最前線 

※、各紙面、クリック拡大








倉重篤郎のニュース最前線
れいわ新選組・山本太郎も掲げるMMT(現代貨幣理論)はアベノミクスと同じだ!

https://mainichi.jp/sunday/articles/20191104/org/00m/070/006000d
2019年11月7日 05時00分(最終更新 11月7日 05時00分) サンデー毎日 2,019年11月17日号

国の借金、返す必要がない――無責任学説の欺瞞を暴く

山本謙三(元日銀理事)金子勝(立教大大学院特任教授)野口悠紀雄(一橋大名誉教授)


 永田町を妖怪が徘徊している。赤字財政を財源とみなすMMT(現代貨幣理論)という新奇な経済理論だ。れいわ新選組の山本太郎氏が貧困対策のよりどころとしたことで知られるようになったのだが、果たしてその実態は? 無責任性においてアベノミクスと重なると看破する倉重篤郎が迫る――。

 不祥事報道による相次ぐ閣僚辞任である。問題閣僚が多いとはされていたものの、絵に描いたような展開ではないか。権力の過信か、おごりか。長期政権の行く末に陰りが出てきた。政局の節目になるかもしれない。ただ、この稿では現代貨幣理論(MMT=モダン・マネタリー・セオリー)という経済理論を取り上げ、吟味したい。現在永田町を急速に侵食中であり、場合によっては今後の政局を動かす政策軸の一つになりかねないからである。

 それは自国通貨建てで政府が借金して財源を調達しても、インフレにならない限りは財政赤字は問題ではない、という理論である。

 ニューヨーク州立大のステファニー・ケルトン教授が提唱、米国民主党や欧州の左派を中心に支持が増えている。日本では、れいわ新選組の山本太郎氏が唱え、一部にとどまっていた議論が広がりを見せ始めた。衆院の予算委では、自民党議員から同理論に賛成する立場からの質疑が行われ、野党内にも同調者が増えている。小沢一郎氏もこの欄の先のインタビュー(10月27日号)で、この理論に注目していた。

 永田町の気持ちはよくわかる。従来の財政規律論に囚(とら)われる限り、新たな財政需要に応えられないからだ。

 財政規律とは、増税や歳出カットによって歳入と歳出のバランスを保つこと。当たり前のことである。

 だが、言うは易(やす)し、行うは難し。すでに1000兆円超の累積赤字を抱え、毎年の予算編成でも60兆円台の税収で100兆円を歳出する日本財政の現状からすると、規律の道はあまりにも遠く、茨(いばら)の道である。一方で、まだ財政ニーズはゴマンとある。目の前の貧困者救済、将来世代のための教育費の無償化、出生率を上げる関連予算、イノベーションのための科学研究費、抑止力強化のための防衛費……と左陣営の要望から右陣営まで枚挙にいとまがない。

 この二律背反、財政袋小路的状況を背景に台頭してきたのがMMT理論だ。

 確かにありがたい理論ではある。「自国通貨建て」と「インフレにならない限り」という二つの条件をクリアできれば、いくら借金してもよろしい、つまり財政規律は気にするな、というものだからである。

 ただし、美味(おい)しい話には裏がある。私は、二つの意味で怪しい議論だと思う。

 第一に、いくら借金してもいいなら税金なんていらない。国家財政は全部借金で調達すればいい。極論だが、そう言いたくなる。

 第二に、安倍晋三政権が展開中のアベノミクス(=異次元金融緩和政策)との微妙な因果関係である。なぜ安倍政権が異次元政策を採用したか。財政、金融という二つのマクロ政策のうち、膨大な借金を抱える中、これ以上財政に頼ることができない、という判断から、金融に異次元の役割(日銀の事実上の国債引き受け)を求めたものであった。劇薬的政策という認識もあり、2年での撤収予定が7年目の今でも続き、なお2%の物価目標を達成できていないというのが現状だ。

 つまりMMT理論の怪しさの二つ目は、安倍政権のマクロ政策を金融から再び財政にシフトするきっかけを与えそうなことである。もちろん、安倍政権自体は、財政健全化の努力は継続している、ということを理由にMMTに与(くみ)せず、という姿勢だが、MMT議論の高まりを背景に、今後財政支出にまた軸足を移していく可能性があると私は見ている。異次元緩和とMMTの合体ともいえる事態だが、あまりにもご都合主義ではなかろうか。財政には迷惑をかけないからと金融を異次元化したものの、目標を達成できず数々の副作用(財政規律低下、日銀財務悪化)まで生み出した果て、その失敗の総括、反省もないまま、今度は財政をも異次元化しようというのだ。

 そもそもMMT理論の論拠には、この異次元緩和政策によるかくまでの借金財政でもなおインフレにならないという日本モデルがある、とされている。その意味では、アベノミクスがMMTの育ての親でもあり、そこにまたこの理論の危うさを感じるのである。

戦費も財政赤字で賄うという危険性

 野口悠紀雄(ゆきお)・一橋大名誉教授は、MMTが三つの経済理論の合体型であると指摘する。

「一つは、ドイツの経済学者ゲオルク・クナップが20世紀初頭に唱えた貨幣理論で、貨幣は素材の価値があるから通用するのではなく、国が価値があると宣言するから通用するという考えだ。二つ目に、アメリカの経済学者アバ・ラーナーの20世紀中ごろの主張だ。内国債(ないこくさい)は、国から見れば債務だが、民間の国債保有者から見れば資産だ。両者は帳消しになり、外国に支払うために国が使える資源が減る、という意味での『国債の負担』は発生しない。三つ目は、経済が不完全雇用で遊休資源があるなら、財政赤字によって財政支出を増やすべきだとするケインズ経済学だ」

 新しい理論ではない?

「新しい部分は、財政赤字を長期的な施策の継続的財源としているところだけだ。ただ、ケインズ経済学で言う赤字財政支出は、短期的需要を調整するための一時的な支出で、経済が完全雇用になればすぐやめることが想定されているが、米国では地球温暖化対策や国民皆保険など継続的財源として提唱されている。政策をすぐにやめられない以上、インフレになる可能性がある」

「一番恐ろしいのは長期金利が上昇してしまうことだ。数年で一般会計の国債費利払いができなくなり、保有国債の値下がりで日銀が債務超過になってしまう」

 借金財政でも「インフレにならない限り」というところがミソだ。

「借金財政の行き過ぎがインフレをもたらしたケースは過去いくらでもある。第一次大戦後のドイツ、ロシア革命後、ソ連崩壊後のロシア、今のベネズエラ、アルゼンチン。インフレになったらどうするのかという当然の問いに答えなければならないということだ」

「インフレが生じない場合でも問題がある。無駄な歳出が行われる可能性が高い。増税を財源にすると言えば反対が強く実行できない政策が、財政赤字で賄うと言えば通ってしまう。戦費も増税ではなく財政赤字で賄うとなれば負担が意識されず財源が調達できてしまい、実際に戦争が起きる」

 安倍政権の全世代型社会保障論議にも影響が出る。

「財源の裏打ちがない社会保障の拡大につながる。年金も医療保険も制度を支える財政基盤が確立されないままに将来の給付が約束されている。消費税率を10%からさらに引き上げる必要があると考えられるが、そういう議論は全く行われていない。異端の学説だからといってMMTの影響力を軽視するのは危険だ」

 異端≠ェいつの間にか正統≠ノ化けることもある。異次元緩和政策も私にはそう見える。金子勝・立教大大学院特任教授にはこの二つの政策がどこで重なり合うか、その接点を炙(あぶ)り出してもらう。

「問題は、異次元緩和を正当化した人たちと、MMT推進派の論客が人脈的に一部重なることだ。異次元緩和政策は、いまだに2%の物価目標を達成できずにいる。本来はその失敗が厳しく問われるべきなのに、今になって実は金融ではなく財政支出が重要だった、と言っているようなものだ。議論のすり替え、MMTへの乗り換えともいえる」

産業衰退と賃金低下が一番の問題

 失敗の原因については、異次元緩和策にはなく、2014年の消費税8%上げにある、という理屈だ。

「それは違う。大型間接税というのは、景気がいい時には増税を吸収してくれ、景気が悪い時には経済を必要以上に悪化させる。日本の場合、1989年に消費税3%を入れた時に景気に悪影響はなかった。それどころかバブル経済になった。それに対して97年に5%に引き上げた時はバブル崩壊後だったので悪く響いた。海外を見ても、同じ付加価値税率引き上げでは2011年のイタリアはギリシア危機の余波があり経済が収縮したが、07年のドイツ、11年の英では経済に悪影響を残さなかった。16年は安倍政権で唯一実質賃金がプラスだったのに『リーマン・ショック並み』と言って消費増税を延期する一方で、今回は米中貿易戦争などで景気が悪化する中で増税する。いかにもチグハグだ」

「消費増税のせいで経済政策が失敗した、というのであれば、付加価値税の税率が20%前後のEU各国はどうなるのか。失敗の連続ではないか。順番が逆だ。異次元緩和を軸としたアベノミクスという経済政策が失敗したから消費増税がきいてしまった、と言うべきだ。特に産業衰退と実質賃金の継続的低下が一番の問題だ。自分たちの失敗を消費増税にすり替え、自己正当化しようとしている」

 異次元緩和策の今後は?

「限界がきている。産業が衰退する中で、マイナス金利で銀行の収益構造が破壊されつつある。そこにバブル崩壊のリスク。財政基盤の弱い地銀がきつく、合併、提携で逃げ切ろうというところまで追い込まれている。最後の貸し手である日銀も、FRB(米連邦準備制度理事会)、欧州中銀に比べ、量的緩和を進め過ぎ、結果的に発行国債の半分を保有する異常事態だ。まるで出口のないネズミ講。もう抜けられない。どこまでも行っちゃいましょうという恐ろしい話になっている。福島原発事故と同じ。いつ起きるかはわからないが起きた時は終わりだ」

 金子氏が警戒するのはMMT理論もさることながら、その悪用である。異次元緩和失敗のカムフラージュとして使われるのではないか、という政権に対する抜きがたい不信感だ。

 それにつけても異次元緩和である。物価が2%になるまで日銀がほぼ無制限、異次元に国債を購入し続ける、という量的緩和策のことであるが、どうしても議論はその是非に立ち戻る。特に、政策遂行主体である日銀の本音がよく見えない。本当に失敗という意識はないのか。MMT理論は彼らにはどう見えるのか。

 格好な人に出会うことができた。12年まで日銀理事をつとめた山本謙三氏(オフィス金融経済イニシアティブ代表)である。

インフレ対策を欠いた無責任性

 今振り返って、異次元緩和は適切な政策だった?

「そうは思わない。12年以降景気が良くなっていたので必要はなかった。白川方明(まさあき)総裁であればむしろ(国債購入)量を減らしていったかもしれないし、石破茂首相であったなら異次元ではないオーソドックスな金融政策を続けていたかもしれない」

「日銀というのは物価だけを見ている存在ではない。日銀券発行機関として、通貨価値の安定のみならず、国内の決済システムや民間銀行の健全性を守ることも重要だ。ところが、インフレになるまでいくらでも資金をばら撒(ま)いて何が起きたか。結果的に銀行の収益が悪化、金融システムの脆弱(ぜいじゃく)化にまでことが及ばんとしている。しかも、依然として物価目標は達成できず、旗を降ろすこともできない。物価だけに絞って日銀はこうすべきだという議論の危うさがはっきりした」

 日銀の国債購入の仕方はどうか。財政法で禁じられている事実上の財政ファイナンス(日銀の直接引き受け)との指摘もあるが、日銀はいったん市場を通した購入だからそれはあたらないと主張している。

「市場に出した後即購入、しかもこれだけ大量に買い続けると、財政ファイナンスでないという論拠にならない。水掛け論だ。そもそも論になるが、中央銀行が国債を直接引き受けると、いずれは悪性のインフレになり国民生活が危殆(きたい)に瀕(ひん)する、というのが歴史の経験則だ。第一次大戦後のドイツ、第二次大戦後の日本がそうだ。その教訓から中銀は国債を直接引き受け(財政ファイナンスし)てはいけない、と法律で歯止めをかけた。それが民主主義国家としての知恵だった。その意味では、今起きていること、これから起きることは、初めからわかっていたことでもある。MMT理論もこの歴史的経過をほぼ黙殺、インフレになったらどうするか、処理できるかについて言及していない」

 日銀が事実上財政ファイナンスをしていた疑いが強いことを認めるとともに、過去の歴史体験からその結果は予測可能だ、と異次元緩和を批判した。また返す刀でMMT理論の弱点を突いた。歴史観、インフレ対応策の欠落、という点では野口氏と同意見だ。山本氏は異次元緩和とMMT理論の相関性についても語った。

「日銀もまたMMTに否定的だが、日銀が量的緩和で財政赤字を吸収、金利が上がらないゆえにまだ財政赤字を増やしていいという点からすると、異次元緩和の実態とMMT理論には親和性があるように見える」

 ここは金子氏が述べた二つの政策の重なり合うところでもあろう。

 さて、MMT理論を徹底批判したつもりである。もちろん、MMTに潜むポピュリズムが時代状況的に人気を博すことをわかったうえでの話である。異次元緩和政策の延長線上でMMTが論じられることが最も脅威となる。いずれも壮大なる無責任路線という点では同根であるからだ。

かねこ・まさる
 1952年生まれ。立教大大学院特任教授。経済学者

やまもと・けんぞう
 1954年生まれ。オフィス金融経済イニシアティブ代表。元日銀理事

のぐち・ゆきお
 1940年生まれ。一橋大名誉教授。経済学者


倉重篤郎・本紙専門編集委員

くらしげ・あつろう
 1953年、東京都生まれ。78年東京大教育学部卒、毎日新聞入社、水戸、青森支局、整理、政治、経済部。2004年政治部長、11年論説委員長、13年専門編集委員




http://www.asyura2.com/19/senkyo267/msg/255.html

記事 [政治・選挙・NHK267] 萩生田さんの意図的な失言だと? 毎回の鉄板芸風ですね 室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」(日刊ゲンダイ)



萩生田さんの意図的な失言だと? 毎回の鉄板芸風ですね 室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/264399
2019/11/08 日刊ゲンダイ


英語民間検定試験の導入延期について会見する萩生田文科相(C)共同通信社

「今回の件、萩生田さんの、意図的な『失言』だったのではないか。」(花田紀凱・月刊Hanada編集長)

 これは11月3日のヤフーニュースに上げられた花田氏のコラムの、最後の一言。

 コラムの中に書かれている萩生田さんとは、萩生田文部科学相。で、問題発言は、大学入学共通テストに導入される英語の民間検定試験についてテレビに出てキャスターの人から不公平な制度であると突っ込まれ、

「身の丈に合わせて勝負していただければ」

 とつい発言してしまったやつ。これをマスコミが取り上げ大問題になったことから、民間検定試験は、来年度からじゃなく24年度に延期されることになった。

 このことについて、花田氏はいう。
『この英語入試改革に問題が多いことはとっくにわかっていた。(中略)今、新聞や野党が問題にしていることはほとんどその記事(過去の)に書いてある。新聞や野党が日頃、いかに問題意識がないかがよくわかるではないか。』

 そんなことわかってたから〜の一部のメディアの名指し批判、そして野党批判。はいはい、毎回の鉄板芸風ですもんね。
『この英語入試改革、文科省の一部役人と英語教育業者が結託して進めてきたもの。不明朗な噂も流れている。新聞や野党はこの点をこそつくべきだ。』

 モリカケでも露わになったけど、文科省の役人は国会で嘘をつくのも厭わないほど、安倍政権にビビってた。でもって政治家は、民間業者に献金やパー券購入などさせてるのもバレている。

『萩生田発言によって、実施寸前に流れが変わったわけだが、ここまで進んだものを止めるには相当な腕力がいる。』

 だって。うわ〜お。花田氏のこの理屈だと、万引して捕まって、

「あの店、警備が悪いから、それを教えたかったんだ。すごいだろ、俺」

 も冗談なくイケるわさ〜。



室井佑月 作家
1970年、青森県生まれ。銀座ホステス、モデル、レースクイーンなどを経て97年に作家デビュー。TBS系「ひるおび!」木曜レギュラーほか各局の情報番組に出演中。著書に「ママの神様」(講談社)、「ラブ ファイアー」(集英社文庫)など。






萩生田「失言」は意図的な英語入試改革潰しでは。
https://news.yahoo.co.jp/byline/hanadakazuyoshi/20191103-00149440/
11/3(日) 16:36  花田紀凱 | 月刊『Hanada』編集長、元『will』『週刊文春』編集長

閣僚の失言(ほとんどは失言とも言えない。むしろ正論と言うべきもの)と、週刊誌のスクープ待ちの野党、萩生田発言で、突然英語入試改革を声高に批判、政府を攻撃し始めた。

またいつものパターン。

NHKの日曜討論(11月3日)を見ていたら、野党議員がこんなことを言っていた。

立憲民主党、逢坂誠二「現場から批判出てたのに、ここまで引っ張ってきた政府の責任を問う」

日本共産党、笠井亮、「民間任せがそもそも問題」

日本維新の党、浅田均「どういう議論をしてきたのかが問題」

国民民主党、後藤祐一「最初からわかっていた。延期遅すぎた」

恥ずかしげもなくよく言うものだ。

新聞各紙も社説で批判。例えば、朝日は「「問題は、決断が遅すぎたこと」。毎日は「遅すぎた判断の罪は重い」。読売は「受験生を翻弄した責任は重い」。

ちょっと待っていただきたい。

この英語入試改革に問題が多いことはとっくにわかっていた。

6月18には8000人の署名を添えて、大学教授らが、文科省に民間試験利用中止の請願書を提出。

7月25日には全国高等学校協会長、都立の名門西高校、萩原聡校長が懸念を表明する要望書を文科省に提出。9月にも再提出している。

この時は野党も新聞も、ほとんど無視。唯一、大きく取り上げたのは『週刊新潮』だけだ。9月26日号で「全国の高校から憤怒と悲鳴! 文科省の『英語入試改革』に校長たちが『理由ある反抗』」と文科省を批判していた。

今、新聞や野党が問題にしていることはほとんどその記事に書いてある。

新聞や野党が日頃、いかに問題意識がないかがよくわかるではないか。

この英語入試改革、文科省の一部役人と英語教育業者が結託して進めてきたもの。不明朗な噂も流れている。新聞や野党はこの点をこそつくべきだ。

萩生田発言によって、実施寸前に流れが変わったわけだが、ここまで進んだものを止めるには相当な腕力がいる。

今回の件、萩生田さんの、意図的な「失言」だったのではないか。



















http://www.asyura2.com/19/senkyo267/msg/256.html

記事 [政治・選挙・NHK267] <自分の家が心配で、見に行っただけだ!>舛添退任よぎった?森田知事別荘否定/政界地獄耳(日刊スポーツ)

※週刊文春 2019年11月14日号 クリック拡大















舛添退任よぎった?森田知事別荘否定/政界地獄耳
https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201911090000059.html
2019年11月9日8時5分 日刊スポーツ

★千葉県知事・森田健作の台風15号対応に疑惑が強まっている。千葉を直撃した翌日、公用車で別荘へ行ったとの疑惑を報じられると「別荘ではなく自宅」に立ち寄って「私的な視察に行った」と妙な理屈で釈明した。これが知事10年目の実力だろうか。こだわる場所も県民感情とは違う。15号の被害は今も県内各地に大きな爪痕を残す。当初から初動が遅く危機管理能力に欠けると思われていたが、とどのつまりは“プライベート視察”という名で自分の家が心配で見に行っただけだ。災害対策本部長である知事は県民の安全より自宅の心配をしに行った。

★森田は後出しじゃんけんで後からつじつま合わせをすることが多い。92年の参院選挙で東京から無所属で出馬。民社、社会、社民連の推薦で出馬。その後に参院で連合参議院会派の議員となった。ただ、2年後には野党・自民党に移った。98年には東京4区の補欠選挙に無所属で出馬。当時は元自民党副総裁・山崎拓に近かったが、千葉県知事に出馬するころには官房長官・菅義偉に近いとされた。その意味でもこの一連の森田報道を菅つぶしの一環とみる政界筋も多い。

★この森田の説明に納得する県民や国民は少ないだろうが早速、千葉市長・熊谷俊人が「私的視察というのは、こういうのが許容されるのはいかんのじゃないかと思いますけどね。私的視察とはなんだって」と強くけん制した。つまり追い込まれる森田の次、ポスト森田への宣戦布告にも見える。前東京都知事・舛添要一は公用車を使い湯河原の別荘に行ったことで、その職を追われた。森田はそれで別荘ではなく自宅とこだわったのか。もし舛添の一件がよぎったのならば注意を払うべきところはそこではなかったはずだ。(K)※敬称略


【報ステ】森田知事 台風直撃の翌日“私的”に視察
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20191107-00000069-ann-soci
11/7(木) 23:30配信 ANN



 台風15号が千葉県を直撃した翌日の9月10日に森田知事が公用車で芝山町の別荘に行っていたなどと7日発売の週刊誌が報じたことを受け、森田知事は会見で「別荘ではなく自宅で、自分の車で周辺を視察した」と説明した。その理由として、「公用車で行くと市会議員の人とかに(気を遣わせ)足かせになると思った」と述べた。森田知事によると、台風が上陸した翌日、災害対策本部の会議に出席した後、午後2時から3時ごろ、公用車で30キロ以上離れた芝山町の自宅に向かい、そこで、私用車に乗り換え、周辺の富里市などを私的に視察したという。知事の説明に対し、住民からは「県民をばかにしているとしか思えない。事の重大さ、認識が薄いのではないかと思う」など厳しい声が上がっている。

















http://www.asyura2.com/19/senkyo267/msg/257.html

記事 [政治・選挙・NHK267] N国の立花氏 選挙中なのに名古屋のキャバクラで遊ぶ
市長選挙中なのに、大丈夫なのでしょうか。心配です(棒)
それとも、これも炎上商法の一貫でしょうか?
しかし、皆さん、楽しそうでなによりです。
丸山議員もいます。




http://www.asyura2.com/19/senkyo267/msg/258.html

記事 [政治・選挙・NHK267] 「身の丈」に合わない仕事に手を出したのはドッチだ。(日々雑感)
https://okita2212.blogspot.com/2019/11/blog-post_9.html
11月 09, 2019 日々雑感(My impressions daily)

<2020年度から大学入試センター試験に代わって始まる大学入学共通テストを巡り、事実上の白紙に追い込まれた英語の民間試験活用に続いて国語と数学T・Aに導入される記述式問題についても高校生らの不安が広がっている。世論の動きに敏感な政府・与党内にも、記述式問題が「英語の二の舞い」になることへの懸念が出始めて>(以上「毎日新聞」より引用)


 どうしてこんな愚かな「改革」案が出たのだろうか。英語民間検定試験もさることながら、国語と数学の筆記試験導入だ。筆記試験を導入するとマークシートの電算機採点が出来ないため、全国で50万人以上が受験する共通テストで短期間に採点するたる数千人のバイトを雇って採点しなければならないという。

 そうすると採点基準の統一が保てないどころか、採点者の私見が入って正否が曖昧になる。すると受験者が自己採点して志望校を決める際に迷うことになりかねない。なぜ受験生にとって良くない「改正」をしたのだろうか。

 記述式を導入した理由は読解力と思考力を見るため、という理由のようだが、そうした見極めは二次の各大学の入学試験で見れば良い。共通テストでそこまで見極める必要はないだろう。

 むしろ受験生が自己採点しやすい、自分の学力水準を正確に知るための「目安」試験こそが共通テストの必要条件ではないのか。大学現場の声が共通テスト改革会議のメンバーに入ってなかった、というのにも驚く。一体誰がメンバーを決め、どんなメンバーでこうした愚にも付かない「共通テスト改革」などといった答申をしたのだろうか。

 そしていかなる見識で文科大臣が共通テストの改革を実施しようとしたのだろうか。まさか試験業者の言い成りに決めたのではないだろう。それなら文科大臣は法案提出に到った大臣としての見解を述べる義務がある。

 延期したからこれで終わりではないし、国語と数学の筆記試験に関しては延期されたわけではない。なぜ採点基準がバラバラになりかねない試験を導入する必要があるのか、共通テストの「改悪」に携わった会議メンバーを全員国会に召還して、彼らの見識を問うべきだ。

 萩生田氏は「身の丈」にあった受験をするように諭したが、文科大臣も共通テスト「改革会議」メンバーも身の丈に合った仕事をすべきだ。彼らの見識と思惟では受験生の未来を決めかねない共通テストをドウコウするのは荷が勝っているようだ。

 大臣職は萩生田氏には重過ぎる、せめては首相特別秘書官として、首相の友人関係を忖度する茶坊主仕事が関の山ではないか。そして馬鹿げた共通テスト「改革」を答申したメンバーたちも民間業者やバイト斡旋派遣業者の仕事を増やすことくらいしか出来ないことを自ら暴露しただけだ。身の丈に合わない仕事に手を出さない方が身のためだ。



http://www.asyura2.com/19/senkyo267/msg/259.html

記事 [政治・選挙・NHK267] 安倍晋三首相はじめ、都道府県知事、政令市長、市長など指導者の『天災に対する危機管理意識』が、極めて低下している(板垣 英憲)
https://blog.goo.ne.jp/itagaki-eiken/e/1637b96d075ed391432635910a402c99
2019年11月09日 板垣 英憲(いたがき えいけん)「マスコミに出ない政治経済の裏話」

◆〔特別情報1〕
 安倍晋三首相はじめ、都道府県知事、政令市長、市長など指導者の『天災に対する危機管理意識』が、極めて低下している」−安倍晋三首相は、気象庁が10月11日、史上最強と恐れられた台風19号が伊豆半島に上陸しそうになって注意喚起していたのに、午後6時34分、東京・有楽町のフランス料理店「アピシウス」で、谷内正太郎前国家安全保障局長、山内昌之東大名誉教授、辻慎吾森ビル社長らと食事し、午後9時40分、公邸に帰ってきていた。千葉県の森田健作知事は、県内に甚大な被害をもたらした台風15号が上陸した翌日の9月10日、千葉県の最高責任者として、県庁にいなければならないのに、芝山町の自宅を訪れていたことが、11月7日の定例記者会見で明らかになった。神奈川県の黒岩祐治知事は、神奈川県西部の山北町では10月13日未明、台風19号で取水施設がダウンし約2500世帯が断水したため、山北町が自衛隊に給水車の派遣を要請する可能性があるかもしれないと連絡すると、午前8ごろに3トンの水を積んで到着したにもかかわらず、「公共性、緊急性、非代替性の3要件を満たしていない。」として自衛隊の給水活動を認めなかった。自衛隊は県知事の要請がなければ動けないため、給水せずに3トンの水を持ったまま帰っていった。いずれも、国や地方自治体の最高指揮官として、失格である。



http://www.asyura2.com/19/senkyo267/msg/260.html

記事 [政治・選挙・NHK267] 安倍&仲間の後援者を「桜を見る会」に多数招待&人数増で予算3倍+安倍、また指差し野次(日本がアブナイ!)
https://mewrun7.exblog.jp/28689517/
2019年 11月 09日

【フィギュアは、もう今週の中国杯が始まっているのだけど。(まだSPの録画を見ていない。)先週、行なわれたフランス杯は、男女とも成績がふるわなかった。(-_-;)

 女子は、昨年の全日本女王の坂本花織がSP6位から少し挽回したものの総合4位、樋口新葉が6位、白岩優奈が9位と表彰台に上がれず。マトリックスがテーマになっている坂本のフリーのプログラムはステキなのだけど。3人とも、トリプルでミスや回転不足をしているようだと、世界と勝負にならなくなる。<優勝は3A少女のコストルナヤ。鉄壁かと思われたザキトワは、ジャンプの転倒などもあって2位に。>
 
 男子では、宇野昌磨がジャンプの調子が悪く、弱気で臨んだSPでジャンプが3つのうち2つ失敗して4位。フリーでもジャンプ&精神的な面を立て直せず、3回転倒。途中からボロボロで、mewは正視していられず。よく最後まで滑り切ったと思ったほどだ。
 今季は小さい頃から習っていた山田・樋口コーチのもとを卒業して、特定のコーチをつけずに戦っている宇野は、点数を待つ間、キスクライにひとりで座り、(本人いわく、観客の温かい歓声を嬉しく思い)両手で顔をおさえ、涙を流していた。(ノ_-。)

 宇野がGPで表彰台に乗れなかったのは、シニアデビューして初めてのこと。試合後、「こうやって数試合経験して、やはり、コーチというものがいた方がいいのか。僕の弱さを少しでも一緒になって(サポートして?)くれるコーチをつけた方がいいのかなって思っているところもあります」と語っていた。来年初めまで発表できないらしいのだが、外国のコーチに契約を打診しているようだ。

 まだGP(ロシア杯)もあるし、全日本では久々に羽生との対決も待っているし。もうすぐ22歳になるので、ある程度のところまでは、自力で立ち直って欲しいと。それができれば、もう一回り大きくなれるのではないかと期待しているmewなのだった。 o(^-^)o (優勝はNチェン(米)。GP出場決定。】 

* * * * * 

 閣僚の言動や共通テスト+αの政策に関して批判されまくり、イラ立ちが募っているのか・・・。安倍首相の品のない野次と指差しが止まらない。^^;

 安倍首相は6日、衆院の予算委員会で、野党の質問者を指差して野次を飛ばし、委員長から注意を受けて、謝罪を行なったばかり。<『余裕なき安倍、質問者に野次+共通テストは国数の記述式採点の民間委託、学生バイトも大問題』>

 ところが8日、今度は参院の予算委員会で、立民党の杉尾秀哉議員が高市総務大臣の「電波停止発言」について質問していた際、いきなり「共産党か〜」と野次を飛ばしため、議会が紛糾することになった。(・o・)

 しかも、委員長が注意をしても、きちんと謝罪せず。その後も、質問者か野党側を指差して、何か言い続けたのである。(-_-;)
 
<たぶん16年の参院選の長野選挙区(この年から定数1に)で、当時、民進党のだった杉尾氏に共産党も推薦を出し、野党共闘で自民党の現職を破ったので、かなり悔しかったのと。XXなネトウヨと同じで、ど〜しても天敵の共産党と朝日に関わるものは、茶化したくなるのである。^^;>

 安倍首相は10月の本会議で、お友達の世耕参院幹事長とこんなやりとりをしていたばかりなのだけど。こういう品位のない&閣僚席でだまって質問をきいていられない首相が、歴代最長になるなんて、日本国民としてただただ恥しい。_(。。)_

『世耕氏が参院幹事長として代表質問をするのは初めてだ。安倍政権に否定的な立場の人から「ヤジにいちいち反応するところが嫌いだ」などと言われたと紹介すると、首相も「野党からも謙虚で丁寧な首相と言っていただけるよう努力を重ねたい」と答えた。(日経19年10月8日)』

『首相は22日まで政権を維持すると、桂太郎を抜いて在職が歴代1位となるが、「宰相の器」には疑問符がつけられつつある。首相に近い自民党の世耕弘成参院幹事長も会見で「常にカメラの向こうには国民の目があると意識することが重要だ」と、苦言を呈した。(日刊スポーツ19年11月8日)』

 昨日の予算委員会では、安倍首相の「桜の見る会」に関する共産党の田村智子氏の質問が興味深かった。(・・)

<共産党や立民党は、以前から、この「桜を見る会」の費用や観客数の問題を追及していたのだが。TVやネットで、もっと広めて欲しい。>

 安倍二次政権にはいってから、4月に新宿御苑で行なわれる「桜を見る会」の招待客がどんどんと増加。

 もともと観客数は1万人程度を予定し、14年度から予算は1767万円で固定されていたのだが。しかし、安倍首相が実際に招待する客数が、1万3千人、4千人と年々増えて、19年は1万8千2百人が参加。予算が足りず、内閣府の別の予算で賄っていたのだが、ついに今年度の予算で、一挙3倍の5700万円の予算を要求するに至ったのである。(@@)

 しかも、この会は、国会議員や皇室などの関係者のほか、芸能人やスポーツ選手などを含め、様々な分野で功績にあった者を招待さすることになっているのだが。

 安倍首相の呼ぶ芸能人やスポーツ選手は、一部関係者や若者の人気や注目を集めたいがために呼ぶ人が多い感じがあるし。(18年の招待者を*1に)

 昨日、国会でも指摘されていたことに、安倍首相の後援会の会員や山口県の県議、関係者、さらには稲田朋美議員の後援者などなどが、かなりの人数、招待されているとのこと。^^;

 紙議員の指摘によれば、安倍夫妻は3年連続で「桜を見る会」の前夜に、後援会の人たちとの「前夜祭」に出席。そして、今年の場合、翌朝、後援会の会員850人が17台のバスに分譲して「桜を見る会」の会場に向かったという。(~_~;) <数字は、mewメモによる。>

 安倍首相は、「誰を招待するかには関与していない」「個人情報なので答えを控えたい」などと言って、最後までまともに質問に答えようとしなかったのだが。

 徳のない人間に長く首相を続けさせると、こうして公的行事も5千万もの予算も私物化してしまうわけで。来年の「桜を見る会」は、他の首相の下で行なうべきではないかと思う。<もっと安く済ませて、予算は災害復興に回そう。何なら来年は中止してもいいかも。>

* * * * *

『内閣府は二〇二〇年度予算の概算要求に、首相が各界の著名人らを招き東京・新宿御苑で四月に開いている「桜を見る会」の関連経費として、本年度予算の三倍超の五千七百二十九万円を盛り込んだ。安倍政権下で参加者が増え、費用が膨らむ一方の実態に予算を合わせる判断には、野党から「開き直りだ」と批判の声が上がっている。(略)
 共産党の宮本徹氏が今年五月、支出が予算の三倍であることを衆院決算行政監視委員会で取り上げた。

 会の予算は一四年度以降、千七百六十七万円に固定されていた。一方で支出は一四年度の三千五万円から年々増加。本年度は五千五百十九万円だった。不足分は内閣府の別の予算で賄っている。例年、招待者数の目安を一万人としているのに対し、今年は一万五千四百人を招待し、一万八千二百人が参加した。

 宮本氏が今月二十一日にツイッターで概算要求を取り上げたところ、リツイート(転載)は一万件を超えた。宮本氏は本紙の取材に「目安の一万人を超え、政府が政権浮揚のために大手を振って、芸能人や政権に近い人を招待している」と憤った。

 立憲民主党の初鹿明博氏も五月の衆院内閣委員会で問題を追及。参加者一人当たりの単価が七年間で一・四倍になったと指摘した。今回の概算要求には「規模の縮小を考えていくべきなのに、開き直りすぎだ」と批判した。 (北條香子)(東京新聞19年9月29日)』

『「桜を見る会」首相の地元後援会関係者招待に「重複、当然ある」 参院予算委

 8日の参院予算委員会で、首相主催で毎年4月に新宿御苑で開かれている「桜を見る会」に安倍晋三首相の地元後援会関係者が多数招待されていることに疑義が示される場面があった。首相は「会は各界で功績、功労のあった方々を招いて開催している。地元には自治会やPTAなどの役員をしている方々もいるので、後援会の方々と重複することも当然ある」と否定した。

 桜を見る会は、2012年の第2次安倍政権発足以降、参加者が増え、今年は約1万8000人が参加。開催費用は膨らみ、20年度予算の概算要求額は約5700万円となっている。

 8日の参院予算委で、共産党の田村智子氏は、複数の自民党議員が自身のサイトで後援会員と桜を見る会に参加したことを紹介する記事を示し、「招待枠を党内で割り振っているのではないか」などと指摘した。首相は「内閣官房と内閣府が最終的に招待者の取りまとめをしている。私は主催者としてあいさつや接遇は行うが、取りまとめには関与していない」と強調。田村氏は、開催前日の後援会員との懇親会に首相夫妻が出席している点などを指摘し、「まさに首相の後援会の一大行事になっている」と批判し、参加者の招待理由を問いただしたが、首相は「個人に関する情報であり、回答を差し控える」と答えなかった。【宮原健太】(毎日新聞19年11月8日)』

* * * * *

『立憲民主党の蓮舫副代表が8日、ツイッターに新規投稿。この日の参院予算委員会で、税金で行われる「総理主催の桜を見る会」において自民党議員の後援会に招待が集中している「枠」があるのかという質問に対し、安倍晋三首相が「個人情報」として無回答だったことに「あり得ない」と苦言を呈した。

 蓮舫氏は、日本共産党の田村智子参院議員による「総理主催の桜を見る会」に関する参院予算委での質疑内容を引用。「閣議決定では1万人とされる人数が今年は1・8万人まで増え、来年度予算は3倍を概算要求。参加者は各府省が各界で功績のある人を安倍総理名で招待状を出すものが、稲田朋美議員、世耕弘成議員、萩生田大臣の後援会3人共それぞれのブログで桜を見る会に後援会の方と記述」と指摘した。

 さらに、蓮舫氏は「山口県の総理の地元自治体議員もブログで後援会の方と上京、桜を見る会に出席、と。各府省が各界で功績のある方を招待するのに、なぜ自民党議員の後援会に招待集中しているのかを質しました」と説明した。

 蓮舫氏は「桜を見る会は税金で行われています。まさか、安倍総理や自民党議員関係者に枠があるのか、との田村智子議員の質問に、『個人情報、セキュリティで答えない』との答弁はあり得ません」と批判。「総理、萩生田大臣に後援会の人への調査をした結果を予算委員会に提出するよう要求をしています」とつづった。(デイリースポーツ19年11月8日)』

* * * * *

 ちなみに千原ジュニアは3年連続で招待を断っているのだが。その理由は、「知らんおっさんと(桜を)見たないわ」だからだそうで。(^^)

 来年は(もし安倍氏が首相を続けていたら)「安倍みたいなおっさんと(桜を)見たないわ」という芸能人、スポーツ選手などが増えるといいな〜とひそかに願っているmewなのである。(@@)

 THANKS


桜を見る会2018の芸能人参加者一覧(一部抜粋)

GENERATIONS(パフォーマンスグループ)
藤井夏恋(E-girls:パフォーマンスグループ)
鷲尾伶菜楓(E-girls:パフォーマンスグループ)
佐藤晴美(E-girls:パフォーマンスグループ)
のん(女優)
紅蘭(タレント)
IKKO(スタイリスト)
はあちゅう(ブロガー)
トレンディエンジェル(芸人)
サンドウィッチマン(芸人)
ピコ太郎(芸人)
梅沢富美男(役者)
May J.(歌手)
ももいろクローバーZ(アイドル)
エンリケ(小川えり:キャバ嬢)
DAIGO(歌手・タレント)
木下優樹菜(タレント)
藤本敏史(FIJIWARA)
加藤一二三(将棋)
井山裕太(囲碁)
高木美帆(女子スピードスケート)
菊池彩花(女子スピードスケート)
佐藤綾乃(女子スピードスケート)
原大智(モーグル)
デーブスペクター(コメンテーター)
梅宮アンナ(タレント)
美川憲一(歌手)
ミッツマングローブ(女装家・タレント)
吉田羊さん(女優)
桜庭ななみ(女優)
今くるよ(芸人)
さかなクン(魚類学者・タレント)
ラモス瑠偉(サッカー)

出典
桜を見る会2019の芸能人招待客は誰?参加者一覧から開催理由(目的)も調査! | PIKARI BOX



http://www.asyura2.com/19/senkyo267/msg/261.html

記事 [政治・選挙・NHK267] 共産党田村智子が「桜を見る会」を徹底追及、安倍政権はタジタジ・しどろもどろ(まるこ姫の独り言)
http://jxd12569and.cocolog-nifty.com/raihu/2019/11/post-e211d7.html
2019.11.09


「桜を見る会」についてはモヤモヤ感がたまりに溜まっていたが、昨日の参議院予算委員会で共産党の田村智子が、徹底追及をしてくれた。

ものすごい迫力だった。

私も昨日は忙しくて忙しくて、見ることができなかったが、沢山の方のツィートで、田村智子議員の活躍を知ることになった。

動画を探してきて視聴したら、田村智子の追及がこれ一本に絞って調査をしてきた事が良く分かったし、その質疑は迫力があり、共産党の調査能力は特筆すべきものだ。

見て居られない方は動画でどうぞ。



はっきり言って、安倍首相は税金で選挙活動をしているようなものだ。

地元の支援者を1700人も招待をしていたり、自民党議員への割り当てもあり、その数は年々膨れ上がるばかりだ。

安倍首相は自分の答弁が都合が悪くなると、官僚に応えるようにと手で指し示したり、どうしても答えなければいけなくなると「セキュリティに関する事であり、回答を控えたい」

大塚大臣官房長と言う官僚も、文書を読み上げるだけで、ほとんど田村の質疑に答えていない。

安倍首相に至っては都合が悪くなると必ず、「セキュリティに関する事もあり、回答を控えさせて頂きたい」

そのくせ、桜を見る会に招待した山口県の支援者への荷物検査はユルユルで、セキュリティもへったくれもないことが良く分かった。

野党は「野党はだらしない」と言うレッテルを貼られているが、これだけ追及しても答えない側の問題はどうなのか。

これじゃあ、どんなに優秀な人が追及しても誰もかないっこない。

まるで「ああいえば上祐」状態なのだから。


この動画が終わり、次の動画もすごい事に。

立憲杉尾議員と安倍首相の最初のやり取りが見ものだ。




杉尾議員の質疑に、安倍首相「え〜!?」とはっきり口にし、杉尾に対する侮蔑的な発言をもしていた。

杉尾が激怒すると、安倍首相は不服顔で何か言いたそうな仕草をしている。

委員長の席に理事が集まり話し合っていたが、結局、委員長が「内閣の皆様方にお願いしますが、委員会の進行を妨げるような不規則発言にしては現に慎んでいただくようにお願いいたします。小さい声でもよろしくお願いします」と安倍首相の顔を見ながら注意をせざるを得なかった。

が、当の本人は、反省する訳でもなく、まだブツブツ言っている。

安倍首相は負け惜しみが異常に強く、どんな失敗をしても懲りる事もなく生きて来たようだ。

この人は、本当に幼児性が抜けきれない人間だ。

普通、衆議院でヤジを注意されて委員会が紛糾したなら、それを良い教訓として参議院では口を慎むだろうに、この人は「首相のヤジや不規則発言が今年だけでも20回超」でもわかるように、まったく懲りる事もなく、いつものように不規則発言に終始している。

この人は本当にどうしようもない程、人間が劣化している。

65才にもなってまだ野放図でいられる神経が分からない。


品性や知性・教養とは程遠いところにいるのが安倍や麻生などの面々で、しかも、そこらのおっさんならともかく、内閣総理大臣がこれほど、衆人環視の国会で傍若無人ぶりを発揮しているのに、誰も総理の座から引きずり降ろす事をしないなんて信じられない。

恥ずかしい国だ。




http://www.asyura2.com/19/senkyo267/msg/262.html

記事 [政治・選挙・NHK267] 安倍氏は国会にて、元・TBSの杉尾氏(現・立憲民主党議員)を共産党員呼ばわりしたのはなぜか:安倍氏はかつて、NHKに圧力を掛けた前科があるからか(新ベンチャー革命)
安倍氏は国会にて、元・TBSの杉尾氏(現・立憲民主党議員)を共産党員呼ばわりしたのはなぜか:安倍氏はかつて、NHKに圧力を掛けた前科があるからか
http://blog.livedoor.jp/hisa_yamamot/archives/4272756.html
新ベンチャー革命2019年11月9日 No.2515


1.国会で連日、野党から質問攻めに遭っている安倍氏がヤジを連発中

 今、国会で安倍氏が野党から質問攻めに遭っていますが、もうアタマがおかしくなっているのか、またまた、おかしなヤジを飛ばしています(注1)。

 それは、TBSのテレビキャスターだった杉尾氏(今は立憲民主党議員)に対し、“共産党か”と野次ってしまったのです。

 ちなみに、安倍氏はその前に、野党・今井議員に対しても、変なヤジを飛ばしています(注2)。

 連日の質問攻めに、安倍氏はもう、正常ではなくなっているのが明らかです。

 彼はむやみに、海外出張日程を入れて、国会での質疑から逃げようとしていますが、さすがに今回は、もう逃げられなくなって、イヤイヤながら、質問を受けていることがもう、ミエミエです。

2.なぜ、安倍氏は、杉尾氏に向かって、“お前は共産党か”と吼えたのか

 杉尾氏は、以前はTBSのテレビキャスターだったので、全国民にカオを知られた議員です。

 安倍氏も、杉尾氏がテレビ界の人間だったことを知っているでしょう。

 そして、テレビマンであった杉尾氏が、安倍政権はテレビ界に圧力を掛けているのではないかという質問を安倍氏に浴びせようとしたのです。

 その質問を受けたときの安倍氏のアタマの中を想像してみると、自分たち安倍一派がすでに、抑え込んでいるはずのテレビ界の出身者が、ストレートに攻めてきたので、とっさに、元・テレビマンが共産党員のようなマネをするな!と怒りの感情が湧いたのだと推測されます。

 その安倍氏は、これまで、大手テレビ局幹部を頻繁に官邸に呼び出して、血税を使った接待を繰り返して、テレビ局をすでに手なずけていると思い込んでいるはずです。だから、自分に逆らう元・テレビマンの杉尾氏に対し、このような暴言が飛び出したのでしょう。

3.安倍氏の暴言ヤジから、安倍一派がテレビ局に秘かに圧力を掛けていると確信できる

 安倍氏は、テレビ局が安倍批判しないようテレビ局幹部に言い含めているのではないかという疑惑が、今回の安倍氏の“共産党か”というヤジから国民にも湧いてしまったのです。

 この意味で、今回の安倍氏の暴言ヤジは、国民の安倍氏への不信感をいっそう高めてしまったと言えます。

 安倍氏が、元・TBSの杉尾氏からの質問を受ける際、感情が高ぶったのは、安倍氏が官房副長官だった時代、NHKに圧力を掛け、それを朝日新聞に報道されて大騒ぎになった過去(注3)を思い出したからではないでしょうか。

 国民サイドから観ると、NHKを筆頭に、今のテレビ局は、安倍政権に対し、極めて弱腰に見えます。

 日本のテレビ局が、安倍政権の実態を普通に報道していれば、国民のホンモノの内閣支持率(電通世論調査ではない数字)はガタ落ちして、安倍政権はとっくの昔に崩壊しているはずなのです。

 そのことを、もっともよくわかっているのが、安倍氏本人でしょう。

 いずれにしても、大手テレビ局員から野党議員になった杉尾氏には、報道の自由を取り戻すべく、がんばって欲しいと切に願います。

注1:阿修羅“<下劣>安倍総理、今度は立憲杉尾議員を指さし「共産党か」とヤジ!議会は大紛糾!NEWS23星氏も「こんなに自席からヤジを飛ばす総理大臣は見たことない」と眉ひそめる! (ゆるねとにゅーす)”2019年11月9日
http://www.asyura2.com/19/senkyo267/msg/252.html

注2:本ブログNo.2513『加計事件容疑者・安倍氏は、国会で野党の突きつけた「萩生田ペーパー」を捏造だと野次った:警察で追及されても否認する犯罪容疑者を連想させる醜態』2019年11月7日
http://blog.livedoor.jp/hisa_yamamot/archives/4251829.html

注3:NHK番組改変問題
https://ja.wikipedia.org/wiki/NHK%E7%95%AA%E7%B5%84%E6%94%B9%E5%A4%89%E5%95%8F%E9%A1%8C




http://www.asyura2.com/19/senkyo267/msg/263.html

記事 [政治・選挙・NHK267] 責任を取れない社会のダニを担ぎ上げた有権者に罰が下る それでもバカとは戦え(日刊ゲンダイ)
 


責任を取れない社会のダニを担ぎ上げた有権者に罰が下る それでもバカとは戦え
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/264433
2019/11/09 日刊ゲンダイ


「責任は私に」を繰り返す安倍首相(C)日刊ゲンダイ

 菅原一秀の経済産業相辞任に続き、河井克行が法相を辞任。第2次安倍晋三政権発足後、不祥事や失言での閣僚辞任は9人(健康問題を除く)になった。そのたびに安倍はバカの一つ覚えのように「任命責任は私にある」と繰り返してきたが、もちろん、ただの1回も責任を取ったことはない。先日の毎日新聞の記事によると「責任は私に」という発言は、33の本会議・委員会で49回に上るという。

 そもそも安倍は「責任」という概念を理解していない。閣僚の任命責任について問われると「その責任は、究極的には、しっかりと政策を前に進めていくことによって果たされるべきものだと考えています」「内閣として、総理大臣として一層身を引き締めて行政の責任を果たしていきたい」などと答えている。反省して引き返すどころか、これまでやってきた政策を「前に進める」と言うのだから、意味がわからない。

 要するに、閣僚が辞めたら「責任は私に」と言えばいいと機械的に覚えているだけで、何を食べても「ジューシー」と言うのと同じ。そうなると、安倍に責任を問うこと自体が適切なのかという問題が出てくる。

 中世ヨーロッパでは一部で動物裁判が行われた。17世紀のフランスでは、痒みで人を苦しめた南京虫が銃殺刑になっている。

 一方、近代人はダニに刺されてもダニに対して怒ったり、裁判にかけようとはしない。ダニは責任という概念を理解していないと考えるからだ。では、社会のダニの場合はどうか?

 モラルをまったく持たない人間はごく少数だが一定の割合で存在する。そして今のような近代が終焉に向かう過渡期においては、近代的な意味における「人間」という概念から大きく逸脱した安倍みたいな存在が暴走し、概念自体が成立しなくなっていく。

 とはいえ、依然われわれは近代の枠組みの中で生活している。責任の所在を明らかにしなければ近代社会は成立しない。これまでのケースを見る限り、安倍が責任を取ることはないので、結局、尻ぬぐいをするのは国民ということになる。そしてすでに、国力の衰退という形で罰は下っている。

 今、責任を問うべきなのは安倍ではない。責任を取れない社会のダニを担ぎ上げ、放置してきた日本社会および有権者である。



適菜収 作家
1975年生まれ。作家。ニーチェの「アンチクリスト」を現代語訳した「キリスト教は邪教です!」、「ゲーテの警告 日本を滅ぼす『B層』の正体」など著書40冊以上。購読者参加型メルマガ「適菜収のメールマガジン」も始動。詳細は適菜収のメールマガジンへ。

















http://www.asyura2.com/19/senkyo267/msg/264.html

記事 [政治・選挙・NHK267] 日韓首脳会談写真に産経が官邸のリークで「韓国の無断撮影」「SNSでも許可とる」…安倍首相は写真を撮られてキレる三流芸能人か(リテラ)
日韓首脳会談写真に産経が官邸のリークで「韓国の無断撮影」「SNSでも許可とる」…安倍首相は写真を撮られてキレる三流芸能人か
https://lite-ra.com/2019/11/post-5080.html
2019.11.09 安倍首相と文大統領の会談写真に産経が「韓国の無断撮影」のイチャモン リテラ

    
    これが一面トップ…(産経新聞19年11月8日朝刊より)


 は? なんじゃこりゃ──。“安倍政権御用機関紙”こと産経新聞が、昨日8日の朝刊1面トップで思わず目を疑う「スクープ」を飛ばしている。見出しはこうだ。

「日韓首脳対話 無断で撮影」
「周到準備の韓国 不意打ち」

 周知の通り、今月4日夜、タイで開かれたASEANプラス3の首脳会議に先立ち、安倍首相と韓国の文在寅大統領が控え室10分間ほど「会談」を行なった。日韓首脳が直接対話するのは昨年9月ニューヨークでの首脳会談以来約1年ぶりで、両国のマスコミも大きく報じたわけだが、産経は、そのときに韓国側が撮影し公開した写真が「無断撮影」だったと、鬼の首をとったように報じているのである。

 言わずもがな安倍首相と文大統領は公人中の公人である。産経サンはなに寝言ほざいてんの?って感じだが、肝心の中身もそうとうヒドい。記事は、例の写真を韓国側が日本側に無断で撮影、公開していたことがわかったとした上で、こう続く。

〈首脳間の非公式のやりとりに関する写真撮影やその公表には、明文化されたルールがあるわけではない。ただ、外務省幹部は「個人のSNS(会員制交流サイト)でも、誰かと映った写真をアップするときは、相手の許可を得るのが常識だ」と話し、日本側は韓国の行為を「エチケット違反」(外交筋)とみなしている。〉

 首脳会談の写真を、「SNSでも相手の許可を得るのが常識」とか「エチケット違反」って、一般人に写真をとられてブチキレる三流芸能人か。

 だいたい、撮影されていることは安倍首相自身が知らなかったはずがないし、会談には両国政府のスタッフも同席していた。もし、写真を公開されるのが嫌なら、日本政府のスタッフが撮影を止めれば良かっただけの話ではないか。それを写真が公開された後になって「無断撮影」って、失笑を通り越して、本気でその頭は大丈夫なのかと心配になってくる。

 しかも、当の産経新聞自身、4日の「10分間会談」写真をバーンと掲載しているのだが、コレ、実は韓国大統領府が通信社に提供したもの。つまり、産経サンは「韓国は無断で写真を撮りやがって!けしからん!」と息巻いているにもかかわらず、その青瓦台提供の写真を堂々と使っちゃっているのだ。

 もはや一周して「アッパレ!」と言いたくなってくる感すらあるが、皮肉が通じない可能性があるので、あらためてそのヤバさを指摘しておこう。

 そもそも安倍首相と文大統領が10分間の対話をしたのは事実であり、その写真を韓国政府が公表することの何が悪いのか。報道陣を中に入れない「非公式」の対話だったからこそ、政府関係者が写真を撮影したわけで、むしろ、まともな報道機関ならマスコミの撮影を許可しなかった両国政府の対応、あるいは対話を公開していない日本政府を批判すべきだ。

 ところが、産経は「韓国側が無断で撮影してきた」なる“韓国ディス”にすり替え、一面トップに掲載してしまったのである。産経新聞のHPを見ると、企業理念として、報道機関としての社会的使命を果たすべく云々と一丁前に書かれているが、清々しく“安倍サマを支えるネトウヨのためのサークル紙です”と明言したほうがいい。

■韓国への強硬姿勢を政権浮揚に利用してきた安倍政権が産経に「無断撮影」イチャモンをリーク

    
産経新聞東京本社が入る東京・大手町のサンケイビル(「無断撮影」してきました)

 しかし、この問題は産経新聞という“右翼フェイク新聞”の話だけではない。というのも、この三流芸能人のいちゃもんツイートみたいな話は、安倍政権サイドが書かせた可能性が極めて高いからだ。

 実際、先に紹介した「SNSでも相手の許可を得るのが常識」発言も外務省幹部のコメントだったし、それ以外にも、記事にはやたら政府関係者のリークと思われる記述が登場する。

〈いわゆる徴用工判決で生じた日韓請求権協定違反を是正することなく日韓関係を改善させたい韓国が、一方的に首脳間の対話を内外に示そうとしたためだが、日本政府は用意周到な韓国側の“不意打ち”に対韓不信を強めている。〉
〈「あれは信義則に反する」。複数の日本政府関係者が口をそろえて憤る。〉
〈しかも韓国側は両首脳の接触から写真撮影、速やかな公表まで周到に準備していた節がある。〔中略、握手した首脳たちの〕最後の位置にいる文大統領から話を持ちかけられれば、首相は断りづらかったと思われる。〉

 ようするに、日本の政府関係者(おそらく官邸幹部だろう)が4日の「10分間会談」自体を“韓国が仕込んだ卑劣な罠”であり、公開された写真を「無断撮影だ」と(裏でこっそり)攻撃しているのだ。

 たしかに、文大統領は友好的対話によって徴用工問題などで悪化している日韓関係の打開をはかろうと歩み寄っているが、安倍政権の強硬姿勢はまったく変わっていない。

 4日の「10分間会談」をめぐる日韓両政府の反応も180度逆だ。青瓦台は公式サイトで〈文大統領と安倍首相は、非常に友好的で真剣な雰囲気で会話を続けた〉〈文大統領は、必要に応じより高度な協議を行う可能性の検討を提案。安倍首相はあらゆる手段で問題解決をはかる努力をすべきと応じた〉などとプレスを打った一方、菅義偉官房長官は5日の会見で「日韓関係では引き続き政府としての一貫した立場に基づき、韓国側に賢明な対応を求めていく考えに変わりない」と述べていた。

 輸出規制や「ホワイト国除外」など対韓圧力を連発し、「嫌韓キャンペーン」を張ることで政権浮揚に利用してきた安倍首相にとって、「10分間会談」を韓国との融和・対話路線と見られることは都合が悪いからだろう。その延長線上で写真についても、“御用紙”である産経に「あれは韓国が勝手にやった」「安倍首相は文大統領を許してない」と吹き込んだのではないか。

 しかし、その言い訳というのが「不意打ち」「無断撮影」、あげくは会談そのものについても「安倍首相は断りづらかった」とは……。一国の宰相がキャッチセールスで高額商品を買わされた気の弱い一般人みたいな言い訳をしてどうするのか。

 そう考えると、この産経のどうしようもない「スクープ」にも、ふたつだけ良い点があった。それは、韓国側が歩み寄りを見せているにもかかわらず、安倍政権がいまだに右派やネトウヨの顔色を伺って強硬姿勢をアピールしているという愚かさ。そして、安倍首相の側近や外務省が「SNSでも相手の許可を得るのが常識」「エチケット違反」みたいなイチャモンをつけるしか能がないというバカっぷり。そのふたつを、産経サンは赤裸々に語ってくれたわけだ。

 さすがは“安倍政権御用紙”と呼ばれるだけのことはある。市民からはともかく、安倍首相からの信頼は厚い。だからこそ逆説的に“親分”の愚かさをスッパ抜ける。ありがとう、産経新聞。これからもどんどん「スクープ」を飛ばしてもらいたい。

(編集部)


日韓首脳対話 無断で撮影 韓国が周到に準備、不意打ち
https://www.sankei.com/politics/news/191108/plt1911080003-n1.html
2019.11.8 00:57 産経新聞


4日、バンコク郊外で韓国の文在寅大統領(右から2人目)と話す安倍晋三首相。韓国側が日本側に無断で撮影、公表した(韓国大統領府提供・聯合=ロイター)

 韓国大統領府が公表した安倍晋三首相と韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領による面談の写真は、韓国側が日本側に無断で撮影、公開していたことが7日、分かった。いわゆる徴用工判決で生じた日韓請求権協定違反を是正することなく日韓関係を改善させたい韓国が、一方的に首脳間の対話を内外に示そうとしたためだが、日本政府は用意周到な韓国側の“不意打ち”に対韓不信を強めている。

 「あれは信義則に反する」。複数の日本政府関係者が口をそろえて憤る。両首脳の対話が発生したのは4日、タイのバンコク郊外で開かれていた東南アジア諸国連合(ASEAN)プラス3(日中韓)首脳会議の開始前の控室。首相の同行筋によると、入室できたのは、各国首脳とその通訳のみのはずだった。

 しかし、韓国大統領府が公表した写真には、首相と文大統領、それぞれの英語通訳の計4人が写っている。複数の日韓外交筋は、撮影した人物を「韓国の鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安全保障室長」と証言する。

 しかも韓国側は両首脳の接触から写真撮影、速やかな公表まで周到に準備していた節がある。首相の同行筋は「首相は控室にいた10人の首脳と順番に握手し、最後が文大統領だった」と明かす。最後の位置にいる文大統領から話を持ちかけられれば、首相は断りづらかったと思われる。

 韓国政府は大統領府の公式ホームページ(HP)などに両首脳が言葉を交わしている写真を掲載し、「文大統領が日本の首相と歓談」と発表した。韓国語だけではなく、英語、日本語などでも説明し、対外的なアピールも狙った。
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 一方、日本外務省はHPで文大統領との対話は紹介していない。日本側は正式な会談ではなかったとの立場だからだ。そもそも日本側は日韓首脳が対話する事前の準備はしていなかった。写真撮影はなおのことだった。

 首脳間の非公式のやりとりに関する写真撮影やその公表には、明文化されたルールがあるわけではない。ただ、外務省幹部は「個人のSNS(会員制交流サイト)でも、誰かと写った写真をアップするときは、相手の許可を得るのが常識だ」と話し、日本側は韓国の行為を「エチケット違反」(外交筋)とみなしている。

 日韓首脳の面談は、昨年9月に米ニューヨークで行われて以来途絶えていた。徴用工判決をめぐり韓国側は、文喜相(ムン・ヒサン)国会議長が5日、日韓の企業と個人から寄付金で元徴用工らに賠償の代わりとして支給する案を示すなど、日本との関係修復に躍起だ。

 7月以降の日本政府の対韓輸出管理の厳格化で経済に打撃を受けたためだが、日本政府は「あくまでボールがあるのは韓国側だ。韓国がしっかりした解決策を示すかどうかだ」(外交筋)と冷ややかだ。(原川貴郎)













http://www.asyura2.com/19/senkyo267/msg/265.html

記事 [政治・選挙・NHK267] 安倍首相の「共産党か」ヤジはネトウヨの常套句! 今年だけでヤジは27回、こんな下劣な総理大臣見たことない(リテラ)
安倍首相の「共産党か」ヤジはネトウヨの常套句! 今年だけでヤジは27回、こんな下劣な総理大臣見たことない
https://lite-ra.com/2019/11/post-5081.html
2019.11.09 安倍首相の「共産党か」ヤジはネトウヨの常套句 リテラ

    
    11月8日参院予算委で答弁する安倍首相(参議院インターネット真偽中継より)


 つくづく懲りない男だ。昨日8日の参院予算委員会で、安倍首相がまたもや“悪質ヤジ”を飛ばしたことが波紋を広げている。立憲民主党の杉尾秀哉議員が、2016年の高市早苗総務相による「電波停止」発言について質問したときのこと。安倍首相は座ったまま杉尾議員を指差し、「共産党か!」なるヤジを飛ばしたのだ。

 杉尾氏は立憲民主党の議員なのに「共産党か!」って……コレ、所属政党を間違えたわけではなくて、ネトウヨがリベラル派や政権批判にレッテル貼りをするときに使うお決まりの文句なのだ。あらためてその品性に愕然とするが、重要なのはヤジがどのような文脈で出てきたかということ。質疑の流れを検証してみると、明らかに、突きつけられた不都合な真実に対する“逆ギレ”であることがわかる。

 そのためにも、安倍首相の「共産党か!」ヤジが飛び出すまでの杉尾議員との国会質疑を、振り返っておこう。まず杉尾議員は、公選法違反疑惑で大臣を辞任した河井克行・前法務相の妻で、先の参院選では自民党公認で初当選した河井案里議員が、今春の広島県議選の期間中、複数の自民党県議に現金を持ってきたという中国新聞の報道をあげ、「公選法が禁じる買収や寄付行為にあたるのではないか」「これは極めて重大な問題。安倍首相は事実関係を確認してもらえないでしょうか」と追及した。

 すると安倍首相は、「これは内閣の中にいようが外にいようが、与党の議員であろうが野党の議員であろうが、当然、説明責任を果たしていくことが求められているわけであります」と答弁し、議場は騒然。当然だろう。安倍首相が法務大臣に任命した河井克行氏と、その妻で自民党の河井案里氏という「与党議員」に揃って公選法違反という疑惑が浮上しているのに、安倍首相は全く関係のない「野党」まで持ち出して、「与党であろうと野党であろうとこれは同じ」などと繰り出したのだ。杉尾議員も「野党は関係ありません」と突っ込んでいたが、明らかに疑惑を矮小化するためのスリカエ・印象操作ではないか。

 次に、杉尾議員は萩生田光一文科相の“資質”とメディアの萎縮について言及。本サイトでも取り上げてきた、大学入学共通テストの英語民間試験の導入をめぐる「身の丈にあってがんばれ」発言を批判し、萩生田大臣を守るために官邸主導で英語民間試験の見送りを決めたのではないかと追及した上で、「今日はどうしても聞きたいテーマがある」と言って、萩生田氏によるあの“報道圧力”文書問題に切り込んだ。

 念のため振り返っておくが、これは2014年の総選挙直前に、当時、自民党が在京テレビ局に選挙報道をめぐる圧力をかけた問題だ。『NEWS23』がアベノミクスについて否定的な街頭インタビューを報じたことに対し、安倍首相は「厳しい意見を意図的に選んでいる」と陰謀論まがいの主張をまくしたててブチ切れたのだが、放送から2日後、在京キー局に向けて萩生田光一・自民党筆副頭幹事長(当時)の名前で〈選挙時期における報道の公平中立ならびに公正の確保についてのお願い〉なる恫喝文書を送りつけたのだ。

■安倍首相が切れたのは立憲民主党・杉尾議員に「報道圧力」を追及されたから

 長らくTBSで報道記者を務めていた杉尾議員は、当事、局内にいた“当事者”の一人としての実感からこう質問した。

「私も当時メディアにいて、この文書を見ました。最後のパネルの下のほうですけども、出演者の発言回数、ゲストやテーマの選定、街頭インタビューや資料映像にいたるまで、事細かに注文をつけています。この文書が出る前日に、TBSの『NEWS23』に総理が出られて、街頭インタビューに対して『編集してますね』と噛みついた。それを受けての文書だと私は理解してます。文面は非常に丁寧なんですけども、内容は、言葉は悪いんですけど恫喝に等しいんですよ。私は長くテレビ報道で仕事をしてましたけど、こんな文書見たことありません。萩生田大臣、なんでこんな露骨な圧力をかけたんでしょうか」

 しかし、萩生田文科相は、まったく悪びれることなく「過去にも選挙前にこういう形でメディアのみなさんに、ぜひよろしくということで発出した経緯もございます」などと答弁し、報道圧力を正当化しようとした。これに対し、杉尾議員は「いや、これ以前にこんな文書はありませんよ。ここまで細かく書いているものはございません」と反論。さらに安倍政権による報道圧力の問題を掘り下げるため、2016年2月、当時も総務大臣だった高市早苗総務相が、国会で「国は放送局に対して電波停止できる」という趣旨の発言を繰り出した「電波停止」発言について述べようとした。

 ところが、その杉尾議員が高市総務相に、放送法における「政治的公平性」の解釈について問おうとしている最中、安倍首相が大臣席から突如、「共産党か!」なるヤジを飛ばしたのだ。

 当然、杉尾氏は「野次らないでください、なに野次ってるんですか、何が共産党なんだ」と反発。速記が止まるなど、国会進行に支障をきたすなか、金子原二郎参院予算委員長が不規則発言を慎むよう注意したが、議場はなおも紛糾し、金子委員長は「もう謝ったんだからいいじゃないですか」などと適当に流そうとした。安倍首相はその間も、腕を組んだまま椅子にふんぞり返り、またもや野党側に指をさして何か口を動かしていた。

 この一連の流れをたどれば、安倍首相がどういった文脈でヤジを繰り出したかは歴然だろう。ようするに、自民党議員の重大疑惑に続き、閣僚による圧力問題を追及されるなかで、安倍首相はいきなり「共産党か!」なるヤジを飛ばしたのだ。つまり、ネトウヨ的な不規則発言をかますことで、追及に対してきちんと説明することを放棄し、議場を混乱させているのである。まったく救い難いではないか。

 この日の夜の『NEWS23』では、アンカーの星浩氏が安倍首相のヤジについて、「これもまた非常に悪質。こんなに自分の席からヤジを飛ばす総理大臣って私も見たことありません」と述べていたが、その通りとしか言いようがない。

■今年に入って27回、注意されても執拗にヤジを繰り返す安倍、もはやサイコパス

 周知の通り、安倍首相はこのつい2日前、6日の衆院予算委員会でも、同じような悪質なヤジを飛ばしている。無所属の今井雅人議員が、加計学園問題をめぐる「萩生田副長官ご発言概要」について、萩生田文科相に「文科省でこのメモは見つかったわけですよね。であれば、これは文科省の人が書いたと思われますが」「文科省で見つかったと松野(博一・元文科)大臣がおっしゃっていますから、内容からして誰かがつくっているわけです」と質問を行ったのだが、そこで安倍首相は自席に座りながら、今井議員に指さして「あなたがつくったんじゃないの」なる陰謀論むき出しのヤジを放った。

 それだけはない。毎日新聞デジタル版7日付記事(「やまぬ安倍首相のヤジ 今年だけで不規則発言20回超『民主主義の危機』」)によれば、今年、安倍首相は11月6日までの国会で質問者の質問中に発したヤジは、少なくとも26回に及ぶという。たとえば、2月4日の衆院予算委では、厚労省の統計不正問題に関する統計作成などの政治的中立性への疑問に対して「ないよ、そんなもん」。2月18日の同委では、実質賃金の伸び悩みを指摘する野党議員に「(自民党は)選挙で5回勝っている」と驕りまくったヤジを飛ばした。8日の「共産党か!」ヤジも含めれば、今年だけで27回だ。

 もっとも、安倍首相は今年に限らず、これまでも散々国会で追い詰められるたびに信じられないようなヤジを飛ばしてきた。

 代表的なのは、2015年2月の衆院予算委員会。当時の西川公也農水相への献金問題を追及していた民主党議員に対し、安倍首相はニヤニヤしながら「日教組!」「日教組どうするの日教組!」というヤジだろう。安倍首相は“民主党は日教組から金をもらってるだろ?”とレッテル貼りをしたわけだが、これは完全なデマ。安倍首相も後に事実誤認であることを認め、発言を訂正するにいたった。

 同じ年の5月の衆院特別委に、安保法制をめぐる自衛隊の機雷掃海のリスクについて指摘する辻元清美議員に「早く質問しろよ!」とイライラした調子で声を張り上げた。このヤジの前日、安倍首相は「与党側はこんなに静かに礼儀正しく聞いてるじゃないですか。みなさんも少しは見習ったらどうですか」「議論の妨害はやめていただきたい。学校で習いませんでしたか」などとヤジを批判していたにもかかわらずだ。しかも、安倍首相は「早く質問しろよ!」ヤジの3カ月後にも「まあいいじゃん、それで」というヤジをかましている。まったく反省の色がないのだ。

 安倍首相は曖昧な答弁が批判を受けると、すぐに「ヤジはやめませんか、いま私が話してるんですから」「国民のみなさん、私が答弁しようとするとこうやってヤジで妨害するんです」などと被害者ヅラするが、他ならぬ本人が野党の質問をヤジりまくっているのである。

 前述の毎日記事では、ベテラン政治評論家の森田実氏が「品格がなさ過ぎる。戦後、こんな首相がいたでしょうか」と苦言を呈しているが、もはや“品格のなさ”というより“サイコパス”ではないのか。実際、安倍首相は2016年5月、松本人志の『ワイドナショー』(フジテレビ)に出演した際、国会でヤジを飛ばすことについてこう話していた。

「(国会でのヤジは)独り言だったんですが、独り言(の声)が大きくなった。修行が足りないですね」

 国会で追及される政権の問題や政策の不備について、本来、しっかり国民へ説明せねばならないのに、それを放棄して「日教組!」「共産党か!」などと“独り言”でヤジってしまうのだとすれば、はっきり言ってヤバすぎる。6日の「あなたがつくったんじゃないの」ヤジもそうだったが、安倍首相は完全にネトウヨ的陰謀論に支配されて、おかしくなっているのだろう。もはや常人には理解不能の領域だ。このまま、本当に総理の椅子に座らせておいていいのか。有権者はもっと真剣に考えるべきだ。

(編集部)
















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記事 [政治・選挙・NHK267] 英語民間試験に政官癒着 渦中のベネッセが抱える“深い闇”(日刊ゲンダイ)
 


英語民間試験に政官癒着 渦中のベネッセが抱える“深い闇”
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/264483
2019/11/09 日刊ゲンダイ


高知県知事選の応援では頬かむり…(下村元文科相)/(C)日刊ゲンダイ

 来年度から始まる大学入学共通テストへの英語民間試験の導入が延期となり、国会は大紛糾だ。民間試験活用に至る経緯もさることながら、なぜベネッセが主催する「GTEC」が採用されたのか。国語・数学で記述式問題の採点業務をベネッセの関連法人が受注したプロセスは適正だったのか――。ベネッセをめぐる疑惑が噴出している。目下、浮かび上がっているのが政官との“癒着構造”だが、真相は闇に包まれている。

  ◇  ◇  ◇

「なぜ、こういう仕組みになったのかを検証しなければならない」

 8日の参院予算委員会の集中審議で、萩生田文科相はこう言って民間試験活用を議論した会議の議事録を公表する意思を改めて強調した。

 公表されるのは、2016年4月に文科省内に設置された有識者らによる「検討・準備グループ」の会議内容。17年5月に大学入学共通テスト実施方針案が示されてからは第10回以降の議事要旨が公開されているが、第1〜9回の議事録は非公開とされてきた。

 また、昨年12月に開催され、ベネッセ関係者も委員に名を連ねる「大学入試英語4技能評価ワーキンググループ」の議事録も公表される見通しだが、「全文黒塗りや、公表前に内容が“改ざん”されることも考えられる」(野党関係者)というから、どこまで真相が明らかになるかは全く見通せない。

 GTEC採用にとどまらず、問題山積の記述式が導入される国語と数学の採点業務まで手掛けるベネッセ。「対策テキスト販売などで儲けられ、濡れ手で粟のビジネスだ」(前出の野党関係者)とヤユされている。こんな一石二鳥が許されるのは、ベネッセが文科省に深く食い込んでいるからなのだろう。

「GTECを共催する『進学基準研究機構(CEES)』の理事長は文部次官経験者で、評議員には文科省中央教育審議会の元会長が就いている。典型的な“癒着構造”です。文科省内では『問題アリ』と考える中堅・若手が少なくないのですが、危ういと感じていても〈決められた方針に逆らえなかった〉との嘆き節も聞こえてくる」(文科省担当記者)

下地をつくったのは下村元文科相

 ベネッセが文科省に食い込むきっかけとみられているのが、“政界ルート”だ。キーマンは下村元文科相だという。

「民間試験活用の下地をつくったのは、下村元大臣ともっぱらです。大臣在職時の13年10月、従来の大学入試センター試験に代わる共通テスト導入と民間試験活用を提言しています。文科官僚が反対できなかったのは、下村大臣が超前のめりだったから。ベネッセは早くから下村大臣に近づいていたのではないか。社内では下村大臣をはじめ、政界人脈が脈々と引き継がれていたといいます」(前出の文科省担当記者)

「週刊文春」によると、ベネッセのシンクタンクの幹部らが下村氏の後援会主催のパーティーに足しげく通っていたという。ベネッセは政界といかにしてつながり、文科省との“蜜月”関係を築いていったのか。日刊ゲンダイが、天下り官僚の人数や、国会議員関係政治団体への献金、パーティー券購入の実態などについて問い合わせるとこう回答した。

「多くの誤解が含まれているため、個別の質問につきましては回答を差し控えさせていただきます。いただいた質問の中に書かれている内容について、問題となるようなことは一切行っておりません」(同社広報部)

 今後、ベネッセ幹部と大物政治家や有力者との「会食現場」などが明るみに出るかもしれない。受験生をメシの種にした代償はキッチリと払ってもらおう。



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