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2023年4月12日00時15分 〜
記事 [政治・選挙・NHK289] 種子法廃止違憲訴訟が控訴 東京高裁(高橋清隆の文書館)
 採種農家や一般消費者らが主要農作物種子法(種子法)廃止が違憲であることの違憲確認などを求め3月24日に東京地裁で全面敗訴した訴訟で、原告が控訴していたことが分かった。4月10日、衆議院第一議員会館内で開かれた政策連合(オールジャパン平和と共生)主催の緊急院内集会で山田正彦元農水相が明らかにした。

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講演する山田氏(左、2023.4.10筆者撮影)

 「いま岸田内閣を問う!」と題する集会で、食の安全・安心の崩壊と食料確保の危機について講演した山田氏は、冒頭で種子法廃止違憲訴訟の判決文の中に憲法25条1項にある「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」に関し、「一定の衣食住の権利については否定できない」との記述があったことを紹介。これをさらに具体化させていく必要があるとして、控訴したことを明かした。

 同訴訟は種子法廃止の違憲確認のほか、廃止後の採種農家と一般農家、一般消費者の地位確認と損害賠償を求めている。

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http://www.asyura2.com/22/senkyo289/msg/900.html

記事 [政治・選挙・NHK289] この政党の危険な正体 維新躍進、この先 ロクでもないことになる予感(日刊ゲンダイ)

※2023年4月10日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大


※紙面抜粋


※2023年4月10日 日刊ゲンダイ2面

※文字起こし


「全国政党」に足がかり(日本維新の会の馬場伸幸代表と松井一郎前大阪市長=左)/(C)日刊ゲンダイ

 9日投票が行われた統一地方選挙の前半戦、日本維新の会の躍進が際立った。

 お膝元の大阪では、府知事と市長のダブル選挙を大阪維新の会が圧勝で制したほか、府議会と市議会でも過半数を獲得。注目された奈良県知事選でも、保守分裂の間隙を縫って、初めて維新公認の知事が誕生した。同時に行われた奈良県議選でも勢いを見せ、選挙前の3議席から14議席に増やした。

 兵庫県議選では、神戸市内の全選挙区で維新候補が当選したほか、尼崎市や西宮市などでも議席を伸ばし、維新は選挙前の4議席から21議席に躍進。京都府議会も3議席から9議席に増やした。京都市議会でも4議席から10議席に増やすなど、関西では維新が席巻。強さを見せつけた。

 問題は、これが関西圏限定ではなく、全国的な現象になりつつあることだ。 地域政党の大阪維新の会と合わせて、今回の41道府県議選で維新は改選前の57議席から124議席に増やしたのだ。神奈川県議会で6人が当選するなど、初めて議席を獲得した議会も複数ある。

 この結果を受けて、維新の藤田幹事長は10日、「全国政党を目指す上で非常に大きな一歩になった」と胸を張った。

「全国的に投票率が伸び悩んだ中で、維新がこれだけ伸ばしたことは驚異的です。いまの自民党政権に対する批判票が立憲民主党や共産党に向かわず、自民党支持者の票も維新に流れた。“改革”を標榜する維新に対し、閉塞感にあふれた現状を変えてくれるのではないかという有権者の期待が集まったのでしょう。昨年、松井一郎前代表が政界引退を表明して以降、国政での現政権批判も含め、戦略的に動いてきたことが奏功しました」(政治ジャーナリスト・山田厚俊氏)

立憲は話題にもならず共産は壊滅的

 大阪の地域政党から全国政党への脱皮を目指す維新は、この統一地方選で足がかりをつかんだ。一方、存在感を示せなかったのが野党第1党の立憲民主党で、議席数こそ微増だが、唯一の与野党の全面対決となった北海道知事選では出遅れが響いて見せ場をつくることもできなかった。統一地方選で話題にも上らないのがいまの立憲だ。

 さらに悲惨なのが共産党で、改選前は41道府県議会に99議席持っていたのが、75議席に激減。新潟、福井、静岡、福岡、熊本の5県議会では1人も当選させられず、“空白県”になってしまった。

 今年になって、共産党は党首公選制などを求めて書籍で組織を批判したベテラン党員2人が“分派活動”を行ったとして除名処分。身内の批判を許さない頑迷な対応は共産離れを招くという見方があったが、想像以上に影響は大きく、それがこの統一選で一気に表れた感がある。

 支持率上昇に気をよくした岸田首相が今国会の会期末に解散・総選挙に打って出るという臆測もあるが、立憲と共産がこうも壊滅状態では、いま衆院選があれば、勢いに乗る維新が野党第1党に躍り出る可能性もあるのではないか。

 ただ、そこでハッキリさせておきたいのは、果たして維新は「野党」なのか? ということだ。

安倍自民の補完勢力として野党分断の役割を担った

 統一地方選での維新躍進、とりわけ奈良県知事選で自民が敗れたことで「自民に衝撃」「与党は危機感」などと報じられているが、どこまで本音かは疑わしい。

「自民党からすれば、立憲や共産を抑え込んで維新が議席を伸ばしてくれればシメシメといったところでしょう。岸田政権には距離を置いて野党ぶっている維新ですが、もともと安倍元首相や菅前首相に近く、自民が返り咲いた第2次安倍政権から、国会では協力関係を築いていた。安倍・菅政権で自民の別動隊のような動きをしてきました。野党の立場でありながら、“是々非々”を口実に安保法制などで与党をアシストし、政権の代弁者のように立憲民主党を批判するなど、野党を分断する役割を担ってきた。

 自民党にとって、これほど使い勝手のいい政党はないでしょう。自民の世襲政治や税金泥棒にウンザリしている有権者は、維新が掲げる『改革』のフレーズに共感して支持しているのかもしれませんが、その実体は自民の親戚であり、なおかつ自民よりタカ派の改憲政党です。決して純粋な野党ではありません」(政治評論家・本澤二郎氏) 

 維新の前身は大阪府議会の会派「自由民主党・維新の会」。2010年4月に当時の橋下徹府知事と大阪自民の地方議員が「大阪維新の会」を結成するが、当初は多くの議員が自民党員のままだった。そういう出自で、憲法改正を掲げていた安倍元首相と連携する政治集団として始まった。

 いま国会で岸田政権に対峙する姿勢を見せているのは、安倍に対する弔慰であると同時に、維新の選挙向け戦略でもあるだろう。「自民党では改革できない」と訴えることで、保守票もリベラル票も浮動票も取り込むことができる。そうやって、維新が全国政党として大きくなった先に何があるのか、有権者は冷静に考える必要がある。

自民、その亜種、下駄の雪…

 共産党の小池書記局長は9日夜、奈良県知事選で維新の公認候補が当選したことに対し、「自民党以上に危険な政党だ。自民党政治の最悪の補完勢力という本質を伝えていく努力を強めていきたい」と話したが、これを“負け犬の遠吠え”と切り捨てることはできない。

 今後の国政選挙で維新が議席を大幅に増やせば、国会は自民と、その下駄の雪と、自民の亜種に占拠されてしまう。

「野党だった国民民主党も“是々非々”と言い出して与党にスリ寄っている状況で、右派の自民・公明・維新・国民という21世紀の大政翼賛会ができつつある。そのうえ、あろうことか立憲も国政レベルで維新にすがりつくありさまです。真の野党と言えるのが共産党とれいわ新選組だけでは、とても翼賛体制に対抗できない。総選挙になれば、維新は自民批判で議席を伸ばしたら、選挙後にはシレッと自民と手を組んで改憲を進めようとするでしょう。

 政界全体が右へカーブを切っている中、ロシアによるウクライナ侵攻や中国の覇権主義などが日本の平和主義を揺るがせ、そういう時に維新が躍進する不気味さは空恐ろしい。ここで憲法を順守する野党が踏ん張らなければ軍拡一直線になるし、維新は核武装にも言及している。あっという間に戦前回帰です」(本澤二郎氏=前出)

 統一選の前半戦を終え、立憲の大串選対委員長は「維新の皆さんが勢いがあるのは客観的事実ですけれども、私たちもこれから勢いをつけて後半戦、戦っていきたい」と話していたが、大串は地元の佐賀県議選で自民党公認候補に「必勝祈願」の為書きを送っていたことが問題になったばかり。軍師が敵の軍門に下って、どうやって戦うというのか。まったく、話にならないのだ。

 11日は23日に投開票される衆院4補選の告示日。参院と合わせた5補選は、岸田政権の解散戦略に影響を与えるとみられる。与党の慢心に一矢報いることができればいいのだが、統一地方選のトピックスが維新の躍進だけでは、この先ロクでもないことになる予感しかない。


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維新・馬場伸幸代表 公明党との関係リセット宣言「松井前代表から引き継ぎを受けた」(東スポ)
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http://www.asyura2.com/22/senkyo289/msg/901.html

記事 [政治・選挙・NHK290] 政治・選挙・NHK290を起動しました
政治・選挙・NHK290を起動しました

旧板はこちら
http://www.asyura2.com/22/senkyo289/index.html

よろしくお願いします。


http://www.asyura2.com/23/senkyo290/msg/101.html
記事 [政治・選挙・NHK289] 政治・選挙・NHK290を起動しました
政治・選挙・NHK290を起動しました

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http://www.asyura2.com/23/senkyo290/index.html

よろしくお願いします。


http://www.asyura2.com/22/senkyo289/msg/902.html
記事 [政治・選挙・NHK289] <「地方から国を揺らせ」 前に進むのみだ> 声明  統一地方選前半戦の結果を受けて れいわ新選組代表 山本太郎 
 




【声明】統一地方選前半戦の結果を受けて(れいわ新選組代表 山本太郎 2023年4月10日)
https://reiwa-shinsengumi.com/comment/16324/
2023年4月10日 れいわ新選組

れいわ新選組の統一地方選前半戦の結果は、
公認候補の議席獲得は叶わず、
推薦2名と支持1名の議席獲得となった。

政令指定都市と県議でのれいわ新選組の議席獲得は
ハードルが高く躊躇する意見もあった。
そこで諦めるのではなく、
まず一歩を踏み出すという決断をし、
れいわの旗を掲げて果敢に挑んでくれた候補者と、
ボランティアの仲間はじめ、
支えてくださった全ての皆さまに深く感謝したい。

ここからが4年後の統一地方選前半戦の始まりである。
そして16日から始まる統一地方選後半戦も
全力で挑んでいこう。

自公政権による売国棄民政策が長く続くこの国で、
国内生産は衰退、人々は所得を減らし格差は拡大。
今やカジノや戦争ビジネスで儲けるという
議論まで行われ実現に向かおうとしている。

間抜けな国政により疲弊が加速する中、
「何があっても心配するな」という
日本社会の構築を地方から始めていこう。

「地方から国を揺らせ」
前に進むのみだ。

後半戦の候補予定者の皆さん。
前半戦を戦ったひとたちの分まで、
精一杯、一緒に走ろう。



SNSやLINEで、あなたのご家族、お友達などなどに広めてください!


https://twitter.com/reiwashinsen/status/1645291091183411200


前半戦は結構ショックな結果でしたが直後にも関わらず前向きな声明に勇気づけられます。たかが一票ですが、されど一票と言ってくださる言葉を信じて引き続き活動していきます٩( 'ω' )


れいわが僕たちの最後の希望です。昨日の結果はとてもとても残念だけど戦いはまだまだ終らない。後半戦も頑張りましょう! 強く強く応援します!


まだまだ応援しています!!
活動にも積極的に参加します。

まずは4年後を無事迎えられるようにするところからですね。


お疲れさまでした!
今後も全力で支持してまいります!


前半戦の結果にめげずに
頑張って下さい。

応援しています。



http://www.asyura2.com/22/senkyo289/msg/903.html

記事 [政治・選挙・NHK290] <「地方から国を揺らせ」 前に進むのみだ> 声明  統一地方選前半戦の結果を受けて れいわ新選組代表 山本太郎 




【声明】統一地方選前半戦の結果を受けて(れいわ新選組代表 山本太郎 2023年4月10日)
https://reiwa-shinsengumi.com/comment/16324/
2023年4月10日 れいわ新選組

れいわ新選組の統一地方選前半戦の結果は、
公認候補の議席獲得は叶わず、
推薦2名と支持1名の議席獲得となった。

政令指定都市と県議でのれいわ新選組の議席獲得は
ハードルが高く躊躇する意見もあった。
そこで諦めるのではなく、
まず一歩を踏み出すという決断をし、
れいわの旗を掲げて果敢に挑んでくれた候補者と、
ボランティアの仲間はじめ、
支えてくださった全ての皆さまに深く感謝したい。

ここからが4年後の統一地方選前半戦の始まりである。
そして16日から始まる統一地方選後半戦も
全力で挑んでいこう。

自公政権による売国棄民政策が長く続くこの国で、
国内生産は衰退、人々は所得を減らし格差は拡大。
今やカジノや戦争ビジネスで儲けるという
議論まで行われ実現に向かおうとしている。

間抜けな国政により疲弊が加速する中、
「何があっても心配するな」という
日本社会の構築を地方から始めていこう。

「地方から国を揺らせ」
前に進むのみだ。

後半戦の候補予定者の皆さん。
前半戦を戦ったひとたちの分まで、
精一杯、一緒に走ろう。



SNSやLINEで、あなたのご家族、お友達などなどに広めてください!


https://twitter.com/reiwashinsen/status/1645291091183411200


前半戦は結構ショックな結果でしたが直後にも関わらず前向きな声明に勇気づけられます。たかが一票ですが、されど一票と言ってくださる言葉を信じて引き続き活動していきます٩( 'ω' )


れいわが僕たちの最後の希望です。昨日の結果はとてもとても残念だけど戦いはまだまだ終らない。後半戦も頑張りましょう! 強く強く応援します!


まだまだ応援しています!!
活動にも積極的に参加します。

まずは4年後を無事迎えられるようにするところからですね。


お疲れさまでした!
今後も全力で支持してまいります!


前半戦の結果にめげずに
頑張って下さい。

応援しています。



http://www.asyura2.com/23/senkyo290/msg/102.html

記事 [政治・選挙・NHK290] 維新増殖で焦る公明党、深まる与党の亀裂…「10増」選挙区の取り合いが泥沼化に発展も(日刊ゲンダイ)


維新増殖で焦る公明党、深まる与党の亀裂…「10増」選挙区の取り合いが泥沼化に発展も
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/321373
2023/04/12 日刊ゲンダイ


水面下で火花(岸田首相と公明党の山口代表=左)/(C)日刊ゲンダイ

 9日投開票だった統一地方選の前半戦で日本維新の会が躍進。大阪で知事、市長、府議会、市議会の「完全制覇」を達成したことで、岸田政権を支える自民党と公明党の亀裂が深まりそうだ。すでに自公は、次期衆院選の「10増10減」の新区割りをめぐってギクシャクしているが、さらに激化するのは間違いない。

 直接のきっかけは、維新が大阪市議会で初めて単独過半数を獲得したこと。維新はこれまで府議会では過半数を持っていたが、市議会は半数を割っていたため、市政運営で公明の協力を得てきた。

 いわゆる「大阪都構想」でも公明は賛成に回り、その見返りが衆院小選挙区での“すみ分け”。公明党が議席を持つ大阪4つ、兵庫2つの計6選挙区で維新が候補者を擁立せず、対決を回避してきたのだ。

 ところが今回、維新が大阪を「完全制覇」したことで、もはや公明に配慮する必要がなくなった。投開票当日、維新の馬場代表は公明との関係を「一度リセットする」と発言。きのう(10日)は吉村共同代表が、公明の6選挙区について「選択肢を示すのが原則だ」と語り、すみ分けをチャラにする可能性に踏み込んだ。

 これに公明は大慌て。維新が候補者を立てれば、前回衆院選で、自民が大阪で全滅したように、公明も議席を失う可能性が高い。

衆参補選の協力体制にも影響


維新が大阪完全制覇で「すみ分け」もご破算に(日本維新の会の吉村洋文共同代表)/(C)日刊ゲンダイ

「公明党は昨年の参院選で、ここ十数年で最低の618万票しか獲得できず、党勢を立て直しているところ。大阪・兵庫で議席を確保できなくなる可能性が出てきたことで、ますます『10増10減』の区割り変更で増える選挙区の獲得に強く動くでしょう。公明党幹部は『一歩も引かない』と言っています」(ジャーナリスト・鈴木哲夫氏)

 ご存じのように、政権与党の自公は選挙協力している。「10増」で選挙区が増える5都県のうち、公明は東京、愛知、埼玉での現職擁立を発表済み。これに加え、東京での2人目と千葉での擁立も要求しているが、「10減」で減るのは自民が現職の選挙区でもあり、自民は「絶対渡せない」(自民党幹部)と応じない方針で、両者が睨み合っているのが現状だ。

 ギスギスした関係は、23日が投開票の衆参5補欠選挙にも影響する。10日、公明の山口代表は「補選の勝利を目指して与党協力していきたい」と口では言っていたが、本音はどうか?

 公明は補選の推薦決定をギリギリまで遅らせる“嫌がらせ”で自民をイラつかせた。補選は、参院大分や衆院和歌山1区、千葉5区などが自民に厳しい情勢とされるだけに、「公明は補選での協力で、アメとムチの両面作戦を展開するだろう」(鈴木哲夫氏)。感情面の対立も加わり、10増選挙区の取り合いが、この先、泥仕合に発展しかねない。

 20年以上続く自公連立の本質は、選挙互助会。簡単には切れない腐れ縁だが、維新が招いた地殻変動によって、亀裂から決裂もあるのか。

http://www.asyura2.com/23/senkyo290/msg/103.html

記事 [政治・選挙・NHK290] 政策連合院内集会とJAL裁判(植草一秀の『知られざる真実』)
政策連合院内集会とJAL裁判
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2023/04/post-0304ca.html
2023年4月11日 植草一秀の『知られざる真実』

4月10日(月)午後5時から午後8時まで参議院議員会館B107会議室において政策連合(オールジャパン平和と共生)主催

緊急院内集会「いま安倍内閣を問う!」

が開催された。

定員上限の参加申し込みをいただき、丸3時間の充実した会議が遂行された。

お運びくださった主権者のみなさまに厚くお礼を申し上げたい。

また、この集会のために忙しい時間を割いてご講演を下さった講師の先生方、貴重な挨拶を下さった国会議員、集会開催のためにご尽力くださったボランティアスタッフのみなさまに厚くお礼を申し上げます。

集会会議室は川田龍平参議院議員の事務所がお取り計らいをしてくださった。

集会では

1. 軍事費倍増

JAL123便ボイスレコーダー開示請求事件
講演 弁護士 佐久間敬子

2. 食の安全・安心の崩壊と食料確保の危機

種子法廃止違憲確認訴訟・条例制定・有機給食の提言
講演 元農林水産大臣 山田正彦

脅かされる食の安全・日本農業崩壊の危機
講演 食政策センターVision21主宰 安田節子

3. 死亡数激増と新型コロナワクチン

死亡数激増とコロナワクチン接種が危険な理由
講演 東京医科大学教授 青柳貞一郎

コロナワクチン接種後死亡者遺族「繋ぐ会」の闘い
講演 反ジャーナリスト 高橋清隆

4. 政策連合でガーベラ革命を実現

政策連合の基本理念・統一地方選前半戦の総括
講演 政策連合運営委員 植草一秀

の順序で講演が行われた。

来賓としてお見えくださった

たがや亮衆議院議員
高良鉄美参議院議員
須藤元気参議院議員

から短いスピーチをいただいた。

第一のテーマで取り上げたのが日航123便フライトレコーダー等開示請求事件。

1985年8月12日に日航123便が群馬県山中に墜落。

乗員乗客524名のうち520名の命が奪われた。

懐妊中の乗客がおり、胎児を含めれば犠牲者の数が521人に達する世界最悪の航空機墜落事故だった。

多数の犠牲者遺族のなかで最愛の夫を奪われた吉備素子さんが原告になり、日本航空に対して墜落の真相を知る最重要の資料であるボイスレコーダー等の完全開示を求める訴訟が提起されている。

4月11日(火)午後4時から東京高等裁判所で控訴審第2回口頭弁論が行われた。

口頭弁論には原告の吉備素子さんが出廷。

見事な意見陳述をされた。

裁判官は消火試合のような対応で裁判を指揮。

吉備さんが意見陳述をしたあと、被告の日本航空に対応を質問したが、日本航空側はすでに主張を出し尽くしていると応答。

裁判長は結審を宣言したうえで判決期日を6月1日午後1時半とすることを宣言。

短時間で口頭弁論期日は終結した

日本国憲法は裁判官が憲法と法律に基づき、良心に従い独立して職権を行うことと定めているが現実は異なる。

圧倒的多数の裁判官は人事権を有する内閣の顔色を窺って職権を行っている。

そのために、不当判決、不正判決は枚挙に暇がない。

JAL123便墜落事件の真相を明らかにすることは「この世の闇」を表に出すことを意味する。

政治権力に服従する圧倒的多数の裁判官はその任務を遂行できない。

高裁が不当判決を示す確率は高いが、そこで終止符を打ってはならない。

裁判所が正しい判断を示すまで粘り強く戦い抜くことが必要。

裁判所に正しい判断を示させることが日本の主権者の役割である。

昨日の院内集会ではJAL123便問題のほか、日本の食の安全、種子法廃止、種子法廃止違憲訴訟、有機給食を広げる全国運動について山田正彦元農水大臣が講演くださった。

さらに、日本農業の現状と食品の安全問題の本質を食政策センターvision21代表の安田節子氏が解説された。

突き詰めれば米国の巨大資本が日本を食いものにしているということ。

日本政府がハゲタカの要求に抗することをせず、日本国民の利益を失わせていることが指摘された。

コロナとワクチンについて東京医科大学教授の青柳貞一郎氏が詳細な解説をして下さった。

反ジャーナリストの高橋清隆氏からはワクチン接種後急死者の遺族による「繋ぐ会」の活動が紹介された。

最後に私から政策連合の考え方と日本政治の現状、今後の戦略について短時間であったがお話しさせていただいた。

時間の制約があり、十分な解説をできなかった点があるが、コロナ禍のピークアウトを背景にした再開第1回集会の重要な意義は発揮し得たと思う。

政策連合では6月14日に少し規模の大きい集会開催を予定している。

ぜひ多くの市民に参加を賜りたく思う。

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http://www.asyura2.com/23/senkyo290/msg/104.html

記事 [政治・選挙・NHK290] 米国務省、自衛隊の性虐待は記載して、在日米軍の性犯罪は記載せず(沖縄タイムス)
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1129509
引用:
>米国務省が3月20日に公表した「2022年度人権報告書」で、日本国内で障がい者や国籍・人種・民族的少数派、先住民族などを標的とする重大な人権問題があると事例を詳報する一方、
>在沖米軍基地に関する沖縄での性被害などは記述されていないことが2日までに分かった。
>差別や社会的虐待に関する項目では、陸上自衛隊の性被害を実名で訴えた元自衛官の五ノ井里奈さんについて記載。2021年に自衛官として勤務中に受けた性暴力や経緯について詳報した。
>一方、沖縄では21年に在沖米海兵隊員の強制わいせつ事件が発生。(中略)同報告書に言及はない。


アメリカの正義はダブルスタンダードということがよく分かる事例
http://www.asyura2.com/23/senkyo290/msg/105.html
記事 [政治・選挙・NHK290] 狙われる自民・甘利明氏…維新が神奈川県議選でも躍進、次期衆院選で「新20区」に候補擁立(日刊ゲンダイ)

狙われる自民・甘利明氏…維新が神奈川県議選でも躍進、次期衆院選で「新20区」に候補擁立
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/321372
2023/04/12 日刊ゲンダイ


選挙区に乗り込まれた(自民党の甘利明前幹事長)/(C)日刊ゲンダイ

 統一地方選の前半戦で躍進した“補完勢力”日本維新の会。その勢いは、首都圏にも及んでいる。中でも異例だったのが、神奈川だ。県議選での擁立者数は、埼玉6人、千葉5人に対し、神奈川は28人。“牙城”である大阪56人、兵庫30人に次ぐ大量擁立で、改選前の「0議席」から「6議席」に伸ばした。埼玉、千葉両県議選で1議席ずつしか獲得できなかったのに比べ、突出している状態だ。

 ここまでの大量擁立、議席増を可能にした背景には「神奈川県知事を2期務めた維新所属の松沢成文参院議員の影響力があった」(維新関係者)という。神奈川の躍進を足掛かりに、首都圏での勢力拡大をもくろんでいるのは間違いない。

 さらに、別のシナリオも垣間見える。新たに当選した県議らを“手足”に県内地域で組織強化を図り、次期衆院選で議席を増やす狙いだ。前出の維新関係者も「統一地方選で勝った地域で、衆院選候補の擁立を狙う」と話した。

定年制で「復活」も閉ざされ…

 維新の“標的”になりそうなのが、神奈川選出の自民重鎮・甘利明前幹事長(73)だ。甘利氏は2021年の前回衆院選で神奈川13区から出馬し、立憲民主党の若手候補に選挙区で敗北。幹事長でありながら、比例復活という情けなさだった。次期衆院選では、区割り変更に伴い、なじみの薄い「新20区」からの出馬が決まっている。簡単には当選できない状況だ。

「維新は今回の県議選で、新20区に含まれる『相模原市南区(定数3)』を重点区に位置づけ、新人を擁立。3位当選を果たしました。甘利さんの選挙区に乗り込んだ格好です。次の衆院選では、新20区に若い候補を立て“甘利討伐”を狙うのでは、とみられている。前回衆院選で立憲の若手に負けた“悲劇”の再来となれば一大事ですから、地元の自民党関係者は警戒を強めています」(ある政界関係者)

 ただでさえ、甘利氏には“口利きワイロ”疑惑がくすぶり続けている。しかも、自民党の「73歳定年制」に引っかかり、比例代表との重複立候補もできず、復活の道も閉ざされる。勢いづく維新にのまれれば、今度こそ“ただの人”に転落だ。

http://www.asyura2.com/23/senkyo290/msg/106.html

記事 [政治・選挙・NHK290] <日本人を怒らせない方が良いですよ>フランスのような抗議運動には簡単に発展しませんが、一度火が付くと国会を焼き尽くすまで抗議は終わらないでしょう 









http://www.asyura2.com/23/senkyo290/msg/107.html
記事 [政治・選挙・NHK290] 岸田内閣支持率38%で回復傾向が頭打ち 少子化対策「期待できない」61%=朝日新聞調査(日刊ゲンダイ)

※2023年4月10日 朝日新聞1面


岸田内閣支持率38%で回復傾向が頭打ち 少子化対策「期待できない」61%=朝日新聞調査
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/321310
2023/04/10 日刊ゲンダイ


口先だけの「異次元」少子化対策に不信(C)共同通信社

 ウクライナ電撃訪問の政権浮揚効果は限定的だったようだ。朝日新聞社が8、9日に実施した全国世論調査によると、岸田内閣の支持率は38%で前回調査(3月18、19日実施)の40%から2ポイント低下した。不支持は45%(同50%)だった。内閣支持率は今年に入り回復傾向だったが頭打ちとなった。

 背景にあるのは、財源をあいまいにした口先だけの「異次元の」少子化対策への不信があるようだ。

 岸田政権の対策で少子化問題への改善が期待できるかどうか質問したところ、「期待できる」はわずか33%で、「期待できない」(61%)が大きく上回った。

 また少子化対策の費用にあてるために国民負担が増えてもよいかとの質問には「よくない」が60%で、「よい」の36%を上回った。

 また政府の防衛費増大のための1兆円増税の方針にも明確な反対の意思が示された。方針に「賛成」はわずか26%、反対は68%だった。

http://www.asyura2.com/23/senkyo290/msg/108.html

記事 [政治・選挙・NHK290] 高市早苗氏を強気にさせる“ネット応援団″ 党本部にケンカ腰で奈良県知事選敗北の恨み節(日刊ゲンダイ)

高市早苗氏を強気にさせる“ネット応援団″ 党本部にケンカ腰で奈良県知事選敗北の恨み節
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/321436
2023/04/12 日刊ゲンダイ


約10分間も自己弁護(C)共同通信社

「県連推薦以外の方を党本部が応援したという疑問の声も上がっている」──高市経済安保相が異例の恨み節だ。11日の閣議後会見で、奈良県知事選の結果をめぐり、党本部の対応に不満をブチまけた。

 9日投開票の同県知事選は、自民党県連会長の高市氏が総務相時代の秘書官だった元総務官僚の擁立を主導。これに5選を目指した現職が反発し、党県議の一部が支援に回る分裂選挙となった。

 自身の調整不足で「漁夫の利」を日本維新の会に与え、大阪以外で初めて公認首長の誕生を許したのに、会見で高市氏は責任を棚上げ。わざわざ党本部の森山選対委員長が現職を激励したとの報道を読み上げて「事実なら、県連の分裂ではなく、県連と党本部が別々の候補者を応援したことになる」などと訴えた。

 高市氏は約10分にわたり、「負けたのは党本部のせい」と言わんばかりに自己弁護を展開。いつにも増して作り笑いを浮かべていたが、森山氏らにケンカを売ったも同然だ。分裂を招いた不徳をわびればいいものを、さらに党内の反感を強め、ますます孤立化を深めるだけである。

 ここまで高市氏を強気にさせているのは“ネット応援団″の存在だろう。高市氏が担いだ元総務官僚は知事選の終盤、高市氏を応援する2人の政治系ユーチューバーの番組に出演。その冒頭に流れるのは、大臣室で撮影された高市氏のメッセージ動画だ。

 高市氏はユーチューバーに「私も拝見して元気をいただいている」とエールを送ったが、2人の別の動画タイトルには〈【林外相】日中外相会談で人質救出失敗〉〈犯人はお前だ!親中茂木幹事長〉などの言葉が並ぶ。これを見て元気になるって、一体どんな神経をしているのか。

「高市氏は現職への出馬辞退の交渉も直談判せず、県議会議長らに任せきりでした。7日の総決起集会では『私は若造だから失礼にあたる』と言い訳しましたが、県連会長の役目を果たしたとは言えません。それでも党本部にケンカ腰なのは、ネット上で一部の熱狂的支持者が味方してくれるからでしょう。ネットの期待に『私は悪くない』と自信を深め、張り切って我を貫いているのだと思う。ただ、ユーチューバーの百田尚樹氏をはじめ、ネット上で熱烈な支援を受けても県知事選では票に結びつかなかった。何をやっても擁護するネット応援団に甘えた高市氏の振る舞いが、広く一般有権者に支持されるわけがないのです」(知事選を取材したジャーナリストの横田一氏)

 現実を直視せずネットの世界に逃避している限り、高市氏はタコツボから永久に抜け出せない。


2023年4月11日 高市早苗経済安全保障担当大臣 記者会見


http://www.asyura2.com/23/senkyo290/msg/109.html

記事 [政治・選挙・NHK290] 内閣支持率“微増”でも浮かれる岸田首相 衆参5補選「全選挙区応援入り」の吉凶(日刊ゲンダイ)

内閣支持率“微増”でも浮かれる岸田首相 衆参5補選「全選挙区応援入り」の吉凶
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/321314
2023/04/11 日刊ゲンダイ


すべての選挙区に応援入りするつもり(岸田首相)/(C)日刊ゲンダイ

 岸田政権への「中間審判」とされる衆参5補欠選挙は、11日に衆院の4補選(千葉5区、和歌山1区、山口2、4区)が告示される(投開票は23日)。当初の「5選全勝」ムードは消え、負け越しもあり得る情勢となっているが、最近の内閣支持率上昇に気を良くしている岸田首相はヤル気満々。「俺が行けば巻き返せる」とばかりに、すべての選挙区に応援に入るつもりらしい。

 現状、先週告示された参院大分選挙区は、自民が劣勢を強いられている。野党は、立憲民主党の現職(比例選出)が辞職して出馬。元社民党党首で知名度があるうえ、共産、社民、国民民主の支援も受け、優位な展開だ。

 千葉5区も自民が立憲の後塵を拝している調査データがあり、落下傘候補の浸透に必死。和歌山1区は、大阪・奈良から吹いてくる維新旋風を押し戻すのに苦労している。

「岸田首相は補選の全選挙区に応援に入る考えで、いま日程調整しています。最も厳しい選挙戦となっている参院大分については、今度の日曜(16日)にも、岸田首相が終日張りついて巻き返しにあたる方向で調整している。大分の衆院は3選挙区あり、首相の大分入りに合わせ、各選挙区で1000人規模の集会をセットするよう指示が出ています」(自民党関係者)

■「岸田政権の実績をアピール」

 統一地方選の前半戦が終わり、今週は後半戦告示までの“すき間”週。「統一選があると、衆参補選はどうしても埋没してしまう。今週は地方議員らの街宣にかき消されることなく、『国政の中間審判』という位置づけで、岸田政権の実績をじっくりアピールできる」(岸田派関係者)と、考えているようだが、岸田首相が前面に出ることが、果たして選挙戦にプラスに働くのかどうか。

 政治評論家の野上忠興氏が言う。

「少しばかり岸田内閣の支持率が上がったと言っても、それが『消極的な支持』でしかないことは、保守分裂の奈良や徳島の知事選を自民が落としたことから分かる。それに、実は自民党の集票構造そのものが激変している。旧統一教会の選挙ボランティアがなくなり、公明党の集票力も減退。自民を直撃しているのです。岸田首相が応援に入れば巻き返せるなんて考えは、甘いと思いますよ」

■在職日数は大平元首相タイ

 岸田首相は10日、首相在職日数が554日となり、宏池会の先達である大平正芳元首相に並ぶ。ますます浮かれ気分になりそうだが、さて……。

http://www.asyura2.com/23/senkyo290/msg/110.html

記事 [政治・選挙・NHK290] <番狂わせ>山口2区補選は無所属の元職が猛追!サラブレッド岸信千世氏の世襲自慢に有権者うんざり(日刊ゲンダイ)

山口2区補選は無所属の元職が猛追!サラブレッド岸信千世氏の世襲自慢に有権者うんざり
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/321437
2023/04/12 日刊ゲンダイ


平岡秀夫氏(左)と岸信千世氏の一騎打ち(C)共同通信社

 予想外の展開だ。岸信夫前防衛相の辞職に伴う衆院山口2区の補選が11日、告示されたのだが、政界の名門・岸家と安倍家の血を引くサラブレッドが猛烈に追い上げられている。

 立候補したのは、岸氏の長男で元フジテレビ記者の岸信千世氏(31)と、民主党政権で法相を務めた元職の平岡秀夫氏(69)。自民党公認vs無所属の一騎打ちだ。セオリー通りであれば、「地盤・看板・カバン」を親父からガッチリ引き継いだ信千世氏が余裕の戦いを展開するはずが、情勢調査では平岡氏に数ポイント差まで迫られている。よほどタマが悪いのか。

「信千世氏は党山口県連が実施した公募を経て公認を得たことにはなっていますが、実態は出来レース。県連の一部ですら世襲批判がくすぶる中、ホームページで家系図を見せびらかしたり、永田町の高級ホテルで大規模な政治資金パーティーを開いたり。新人離れした振る舞いに眉をひそめる有権者は少なくない」(県連関係者)

 信千世氏は第一声で「すてきな山口県、日本国があるというのは先人が守ってきたから」と声を張り上げていたが、憲政史上最長首相のお膝元だったのに、過疎化が止まらない山口のどのあたりがステキなのか。

 一方の平岡氏は、第一声で「山口2区は日本の政治の課題が詰まっている象徴的な選挙区だ。安全保障政策、エネルギー政策、統一教会、世襲政治、地方の衰退の問題がぎっしりと詰まっている」などと訴え、軍拡反対や脱原発を主張。立憲民主党の菅直人元首相らが全面支援している。

「平岡さんは、2015年まで山口2区を地盤として政治活動をしていたことから有権者になじみがあるし、無所属で立ったことが奏功している。衆院会派の有志の会や共産党などの自主支援を受け、野党勢力の結束が強まっています」(地元メディア関係者)

 保守王国で番狂わせがあるかもしれない。

http://www.asyura2.com/23/senkyo290/msg/111.html

記事 [政治・選挙・NHK290] 選挙が終われば始まる軍拡 衆参補選は「歴史の暗転」の分水嶺(日刊ゲンダイ)

※2023年4月12日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大


※紙面抜粋


※2023年4月12日 日刊ゲンダイ2面

※文字起こし


どれもこれもメンツのため(C)日刊ゲンダイ

 11日、衆院4補選が告示され、6日に告示された参院大分選挙区の補選と合わせ、5補選が23日に投開票日を迎える。

 この補選は、岸田政権の「中間評価」という位置づけになる。政府の物価高対策や“異次元”の少子化対策、さらには軍拡路線を支持するのか。子育て政策や防衛費倍増には巨額の予算が必要で、そのための増税や社会保険の負担増も大きなテーマだ。

 補選に勝利すれば、岸田自民はますますツケ上がり、白紙委任状を得たかのように大軍拡・大増税路線を突き進んでいくのは確実だ。今は具体的な増税論を封印しているだけで、選挙後には国民の声に耳を傾けるフリもしなくなる。それは、過去の選挙でも繰り返されてきたことだ。

 5補選と同日に統一地方選の後半戦が終われば、さっそく自民、公明両党が「防衛装備移転三原則」の見直しに向けた実務者協議をスタートさせることもすでに決まっている。協議の焦点は、殺傷能力のある武器の輸出を認めるかどうかだ。

 武器輸出を全面禁止する「武器輸出三原則」を国是としてきた日本は、第2次安倍政権の2014年に「防衛装備移転三原則」を閣議決定して海外輸出の道筋をつけたが、それでも輸出対象を安保分野で協力する米国などに限定。輸出できる装備品も「救難、輸送、警戒、監視、掃海」という5つの分野に限ってきた。岸田首相と自民党は、その歯止めも取っ払って、武器輸出を大幅に拡大したいともくろんでいるのである。

 しかも、それは5月に開かれるG7広島サミットの議長国としてイイ格好をしたい岸田のメンツのためだ。決して日本の国柄や安全保障をマジメに考えた上での判断ではない。

ウクライナに兵器を送りたい

「G7首脳でドンジリながら、岸田総理もなんとかサミット前にウクライナ訪問にこぎつけることができた。しかし、欧米各国がウクライナに戦車やミサイルの供与を決める中で、日本はさまざまな制約があって防弾チョッキや防護マスクしか送れない。サミットでウクライナ支援を主導して成果をアピールするには、日本の支援は見劣りするという意見が政府・与党内にあるのです」(外務省関係者)

 岸田派の小野寺元防衛相も今月5日の講演で、殺傷能力のある武器のウクライナへの輸出を認めるべきだと主張。「日本が侵略を受けた時に『防弾チョッキとヘルメットをください』と頼むか。外交はギブ・アンド・テイクだ」とオダを上げていた。

 岸田が力を入れる広島サミット成功を演出するために、殺傷能力のある武器の輸出を解禁するなんて正気の沙汰とは思えないが、同時並行で他国軍への直接支援の枠組み作りも進んでいる。

 政府は今月、価値観を共有する「同志国」の軍などを対象にした「政府安全保障能力強化支援(OSA)」の創設を国家安全保障会議(NSC)で決定。9大臣の持ち回り会合というから、書面にサインするだけ。ロクな議論もないままの決定だ。

 戦後日本は平和主義にのっとり、途上国に対して非軍事の政府開発援助(ODA)を貫いてきた。ODAでは軍事支援ができないから、新たな枠組みを創設するという。第1弾としてフィリピンやマレーシア、バングラデシュ、フィジーなどへの支援を想定している。

平和主義を無視して軍事立国に舵を切って恨みを買うリスク

「軍事支援をフィリピンなどから始めるのは、インド太平洋地域で中国に対抗する包囲網を敷く狙いでしょうが、わざわざ近隣国との緊張を高めてどうするのでしょうか。そもそも、武器を防衛装備と言い換え、殺傷能力のある武器の輸出を解禁することは平和憲法の理念に反します。戦後日本の平和主義的な国際貢献は高く評価されてきたのに、軍事支援に舵を切って紛争のタネを世界中にバラまく戦争屋国家になれば、国際社会から非難されかねません」(政治評論家・本澤二郎氏)

 武器輸出を解禁し、OSAで他国軍に渡せば、国内の防衛産業振興にはつながるのだろう。岸田は防衛産業を成長戦略として捉えているフシがあるが、これが「新しい資本主義」とかいうやつなのか。

 国会では、防衛産業を支援するために税金を投入する「生産基盤強化法案」も審議入りしている。これら一連の防衛政策は、昨年末に閣議決定した「安保3文書」の改定に盛り込まれていた。

 しかし、価値観を共有する「同志国」という概念は曖昧だ。現時点で民主主義国家であっても、軍事政権にかわることはあり得る。友好国に提供したはずの武器が敵対国に横流しされることだって考えられる。国際紛争を助長することにもなりかねない。

 高千穂大教授の五野井郁夫氏(国際政治学)が言う。

「国策プロジェクトとして防衛装備に税金が投入されることを歓迎する産業界と、自民党タカ派の思惑が一致した結果でしょうが、成長戦略としては現実的ではないでしょう。世界の防衛産業と比べ、日本の技術はかなり劣る。新規参入して席巻できるレベルではありません。それに、武器が売れるのは、紛争があるからです。そして、武器は使った国だけでなく、提供した国も恨まれる。危険を呼び込むリスクがあり、中国やロシアと近接する日本が他のG7サミット国と同じように武器を輸出することが国益にかなうのかどうか。もちろん、日本の根幹である平和主義を、いとも簡単に捨てていいのかという問題もある。少なくとも国民的な議論が必要です」

 原発輸出を成長戦略の柱に据えて失敗した政権もあったが、防衛産業への傾斜は同じ轍を踏むことになりはしないか。

選挙で堂々と問わない姑息

 衆参補選では防衛増税の是非も争点になるだろうが、そういう財源論だけでなく、武器輸出や他国への軍事支援、防衛産業への税金投入などを国策として進めることのメリット、デメリットもしっかり提示して国民に問うべきだ。選挙が終わるのを待って議論を始めるのでは、国民に対してあまりに不誠実だろう。

 防衛装備移転三原則の見直しにしても、5月のサミットまでに結論を得たいとか言っているから、選挙期間中は口をつぐんでいた殺傷兵器の輸出が1カ月後には決まっている可能性が高い。サミット最優先で、拙速に与党だけで決めていいような話なのか。

「統一地方選が終われば、待ってましたと岸田軍拡が総仕上げに入る。殺戮兵器の輸出や他国軍支援など、一気に決まっていくのでしょうが、こんな恐ろしい現実をNHKを筆頭に大メディアが報じないから、多くの国民は知らされていません。だから内閣支持率も上がり、余裕の岸田首相は早くも選挙に勝ったつもりでゴールデンウイークの外遊を発表している。

 憲法も平和主義も踏みにじる軍国化を本当に国民は受け入れるのでしょうか。こういう重大事案まで閣議決定で何でも決めてしまうのは、まるで軍事独裁国家です。そうしたやり方を許していいのかも含め、選挙で意思表示する必要がある。衆参補選で自民党が負ければ、多少はブレーキをかけることができます。軍国主義の復活を止める最後のチャンスです」(本澤二郎氏=前出)

 11日の閣議で報告された2023年度版「外交青書」では、ロシアのウクライナ侵略などを踏まえ、「国際社会は歴史の転換期にある」と論評。中国を「最大の戦略的挑戦」と位置付けているが、軍事立国という最大の岐路に立たされているのは日本ではないのか。衆参補選は「歴史の暗転」の分水嶺なのである。

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