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2024年2月11日00時40分 〜
記事 [政治・選挙・NHK293] その内実は「嘘のお手盛り」 統一教会も裏金も国民は「自民党調査」に怒りと絶望(日刊ゲンダイ)

※2024年2月10日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大


※紙面抜粋


※2024年2月10日 日刊ゲンダイ2面

※文字起こし


どこか他人事の顔をしている岸田首相(左)、覇気がない盛山正仁文科相(C)日刊ゲンダイ

〈一 切支丹邪宗門の儀は堅く御禁制たり〉

 慶応4(1868)年3月、日本史の教科書で習った五箇条の御誓文発布の翌日、明治新政府が民衆に出した「五榜の掲示」の高札の一条である。

 たった5つの「禁制」の1つにキリスト教の禁止を掲げたのは、江戸幕府以来の対民衆政策を踏襲したに過ぎない。

 しかし、すでに世は開国の時代だ。西欧諸国の駐日公使は連名で「切支丹邪宗門」の表記に抗議書を提出。日本と条約を結んだ国々が信奉するキリスト教を「邪悪な宗教」と侮辱するとは何事ぞと攻撃したのである。

「知識を世界に求め、大いに国を発展させる」旨をうたった御誓文の趣旨にも反する。諸外国と由々しき事態に発展するのを恐れた新政府は、直ちに高札を訂正。とはいえ、西欧諸国で萌芽していた「人権」や「信教の自由」なる概念の外にいた人々のやることだ。時代の風潮を感じもせず、こう改めるにとどめた。

〈一、切支丹宗門の儀は、これまで御禁制の通り、固く相守るべく候事
一、邪宗門の儀は固く禁止候事〉

 何のことはない。「切支丹」と「邪宗門」を切り分ける弥縫策で、逃げたのである。

 この史実を作家の大佛次郎は名著「天皇の世紀」で紹介し、次のように評している。

〈諸外国が事件の本質を問題としたのに対し、日本側は表面を修正して取りつくろっただけで、問題の解決を誠実に考えたものではない。(中略)体裁だけ整えば、得たりとするのである〉

 昭和を代表する大作家の明治新政府に対する非難の言葉が、2つの世紀をまたいだ令和の世の政権にもピタリと当てはまることに、震撼する。

「体裁だけ整えば、得たり」の悪弊

「記憶にございません」を連発し、野党議員から連日、統一教会(現・世界平和統一家庭連合)との接点を追及され、盛山文科相は火だるま。そのぶざまな姿と擁護する岸田首相の詭弁を見るにつれ、表面を取り繕うだけのゴマカシは150年以上もの間、この国の為政者に継承され続けた“伝統芸”かと思えてしまう。

 盛山は2021年の前回衆院選で教団の友好団体から「推薦状」を受け取り、選挙支援を受けていたことが判明。信者らが有権者に電話で投票を呼びかけ、支援の状況は逐一、盛山の事務所に報告されていたという。

 さらに、教団側との事実上の政策協定にあたる「推薦確認書」にサインした疑いも浮上。選挙公示2日前、友好団体主催の国政報告会に出席し、「みなさんの声をどう代弁するか」と発言して支持を求めたと朝日新聞に報じられたため、ついた異名は「統一教会代弁大臣」だ。

 かような人物が宗教法人の所管省のトップとして、統一教会の解散命令を東京地裁に請求。22日には国と教団双方から意見を聞く審問が始まるのに、「統一教会代弁大臣」が教団側と対峙するとはシャレにならない。明白な利益相反である。

 これほどズブズブの関係がありながら、自民党が22年9月に公表した所属議員と教団の接点に関する点検には「関連団体の会合で1度あいさつしただけ」と報告しただけ。選挙支援についても「記憶がなかった」と弁明したが、もはや記憶ウンヌンの話ではない。

 シラを切り通して大臣ポストを得た盛山も許しがたいが、おざなり点検でお茶を濁した自民党側のずさんさも目に余る。それこそ“邪宗門”と「関係を絶つ」と宣言しながら、その内実は「嘘のお手盛り」。関係確認の回答期限はたった2日で、各議員の自己申告任せ。茂木幹事長は当時、「党としての調査ではない。点検結果の集約だ」と言い放ち、党の責任を曖昧にして議員個人に報告内容の責任を押しつける態度に終始した。

 党が責任を持って調査しなかったツケで、新たに接点が判明しても当事者を処分できない。先人の言葉を借りるまでもなく、まさに「体裁だけ整えば、得たり」。やったふりのアリバイづくりに過ぎなかったのである。

昭和さながらの「不適切にもほどがある」

 表面を取り繕うだけの悪習は、自民党内の裏金調査にも見事に踏襲されている。関係議員への聞き取り調査は、身内の党幹部によるお手盛り。調査にあたる1人は政治資金規正法違反事件で、14年に経産相を引責辞任した「ドリル優子」こと、小渕選対委員長という、おまけ付きだ。

 教団との総点検では、最も深刻な癒着関係が取り沙汰された安倍元首相が、故人であることを理由に対象から除外。今回の聴取対象は「現職」限定で、森元首相が外れた。安倍派の裏金づくりは20年以上前からの慣行で、幹部5人衆は検察の聴取に「会長案件」と供述。だったら元会長で、今も派閥に強い影響力を持つ森に事情を聴くのは絶対不可欠だろう。

 全議員アンケートに至っては論外だ。A4の紙ぺら1枚に設問は2つだけ。まるで調査とは名ばかりの隠蔽工作で、「実態把握に努める」という岸田の言葉はしらじらしい。

「お客に対するファミレスやコンビニのアンケートの方が、もっと質問項目を設け、詳細なリサーチをかけますよ」と、ジャーナリストの鈴木哲夫氏はこう言った。

「いつもの自民党の『やっている感』で、問題の本質には誠実に向き合わず、やる気もなければ中身もない。岸田首相もその場しのぎの場当たり策の連続です。『派閥ありきから完全に脱却』と誓いながら、安倍派や二階派を潰し、麻生派などは残す。『派閥からお金と人事を切り離す』と豪語したのに、もはや大臣失格でも、岸田派の盛山文科相は擁護する。同じく岸田派の林官房長官にも教団との新たな接点が浮上し、首相自身も教団幹部と並んで撮った写真も報じられています。それだけに、辞任ドミノを恐れているのでしょうが、常に玉虫色の曖昧決着がつきまとう。適当にゴマカすだけだから、実は統一教会問題はまだ終わっていないし、裏金問題も終わらせてはいけないのです」

今こそ「あいまいな日本の私」から脱却を

 そもそも、5人衆ら安倍派幹部は裏金づくりの経緯を「任せきり」「報告がなかった」と一様に秘書のせいにして責任放棄。萩生田前政調会長や高木前国対委員長らは、政治資金収支報告書を訂正したものの、収入・支出の総額も翌・前年の繰越額も「不明」「不明」のオンパレードだ。これじゃあ、実態把握もクソもない。

「『不明』だらけの訂正で、政治資金に使った裏付けがない以上、裏金を受け取った議員は全額を『雑所得』として税務申告し、申告しなければ税務署は調査に動くべきです。『国民は増税、自民は脱税』なんて決して許されません」(立正大法制研究所特別研究員・浦野広明氏=税法)

 これが政権与党のガバナンスなのかと呆れる話ばかりだが、これぞ、国民愚弄政党の正体だ。大体「記憶にございません」や「秘書のせい」がまかり通るつもりでいるなんて、いつの時代を生きているのか。昭和のダメおやじが令和の現代にタイムトリップする宮藤官九郎脚本のドラマじゃあるまいし、「不適切にもほどがある!」だ。

「日本人は同調圧力の強さもあり、何事にもシロクロをつけず『曖昧さ』を受け入れやすい。その国民性がウヤムヤ決着で忘却を待つ算段の歴代政権を助けた側面もありますが、今度ばかりは通用しません。それだけ国民生活は物価高に苦しみ、インボイス導入で税金を根こそぎ取り立てられるのに、巨額裏金におとがめナシの自民党に不満を募らせています。確定申告の時期を迎え、怨嗟の渦がエスカレートするのは間違いありません」(鈴木哲夫氏=前出)

 今こそ国民は「あいまいな日本の私」から脱却し、明治以来の悪弊に決別すべきである。

http://www.asyura2.com/24/senkyo293/msg/327.html

記事 [政治・選挙・NHK293] 政治改革と岸田首相 やる気のなさが目に余る/ 毎日新聞
政治改革と岸田首相 やる気のなさが目に余る/
毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20240208/ddm/005/070/084000c

衆院予算委員会に臨む岸田文雄首相=国会内で2024年2月7日午後4時5分、竹内幹撮影
 「火の玉となって党の先頭に立ち」国民の信頼回復に努めるのではなかったか。その言葉とは裏腹に、岸田文雄首相の政治改革に対する後ろ向きな姿勢が際立つ。

 自民党派閥の裏金事件で国民の政治不信が高まる中、「政治とカネ」の問題を焦点に衆院予算委員会の審議が続く。だが、岸田政権のやる気が感じられない。
http://www.asyura2.com/24/senkyo293/msg/328.html
記事 [政治・選挙・NHK293] 「手錠されたまま出産」女性受刑者を襲う異様な措置 国際基準からズレた日本の刑務所の人権意識/東京新聞
「手錠されたまま出産」女性受刑者を襲う異様な措置 国際基準からズレた日本の刑務所の人権意識/東京新聞
https://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E6%89%8B%E9%8C%A0%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%9F%E3%81%BE%E3%81%BE%E5%87%BA%E7%94%A3-%E5%A5%B3%E6%80%A7%E5%8F%97%E5%88%91%E8%80%85%E3%82%92%E8%A5%B2%E3%81%86%E7%95%B0%E6%A7%98%E3%81%AA%E6%8E%AA%E7%BD%AE-%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E5%9F%BA%E6%BA%96%E3%81%8B%E3%82%89%E3%82%BA%E3%83%AC%E3%81%9F%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E5%88%91%E5%8B%99%E6%89%80%E3%81%AE%E4%BA%BA%E6%A8%A9%E6%84%8F%E8%AD%98/ar-BB1i3Rgo?ocid=msedgdhp&pc=U531&cvid=d753dac3c6dc459895817c201910fa23&ei=10

 女性受刑者が出産する際には手錠を外すという国の通達に反し、手錠のまま出産したケースが2014〜22年に6件あったことが判明した。小泉龍司法相が8日の衆院予算委員会で、立憲民主党の源馬謙太郎氏の質問に答えた。ただ、以前から、人権団体は「通達後も守られていないのでは」と指摘していた。女性受刑者の人権に対する意識が欠けていないだろうか。(森本智之)

◆法務省は「出産時は手錠をしない」と通達を出した。
http://www.asyura2.com/24/senkyo293/msg/329.html
記事 [政治・選挙・NHK293] 地位協定「主権の問題」 沖縄知事、全国で訴え継続(東京新聞・共同)
地位協定「主権の問題」 沖縄知事、全国で訴え継続(東京新聞・共同)
2024年2月10日 19時36分 (共同通信)

https://www.tokyo-np.co.jp/article/308676?rct=national

 沖縄県の玉城デニー知事は10日、東京都内で開かれた同県主催の日米地位協定をテーマにしたシンポジウムで「沖縄だけではなく、日本国の主権の問題だ。国民全員で考えていく必要がある」と述べ、抜本的見直しが必要だと訴えた。終了後には、記者団に応じ「今後も全国でトークキャラバンなどを通じ訴えていく」と強調した。
 玉城知事は、日米地位協定のため、米軍基地由来の事故や事件の調査などに日本政府や行政が直接介入できない現状を説明。沖縄県が実施した欧州やフィリピン、韓国における米軍との地位協定の運用状況に関する調査結果を報告。いずれも自国の法律や規則を米軍にも適用し、航空訓練の規制なども可能だと指摘した。
http://www.asyura2.com/24/senkyo293/msg/330.html
記事 [政治・選挙・NHK293] 世界情勢と情報操作(植草一秀の『知られざる真実』)
世界情勢と情報操作
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2024/02/post-ddad65.html
2024年2月 9日 植草一秀の『知られざる真実』

コロナ、ウクライナ、温暖化。

共通点がある。

背景に疑いがあること。

疑いは疑いで、立証することは容易でない。

立証することが容易でなくても、疑いがあるものは多い。

例えば遺伝子組み換え食品。

その危険性が長い間指摘されてきた。

しかし、その危険性を立証することは容易でない。

1998年、英国のロウェット研究所のアーパド・パズタイ博士が、イギリス政府の要請を受けて遺伝子組み換えジャガイモの研究を指揮した。

遺伝子組み換え食品のイギリス上陸に備えての安全性について研究を行った。

パズタイ博士は遺伝子組み換え食品の安全性を保証する結果を求めて研究を実施した。

パズタイ博士の研究チームは、人体には無害だがアブラムシには殺虫剤として働く植物性たんぱく質のレクチンに注目し、マツユキソウが持つレクチンを生成する遺伝子を組み込んだジャガイモをラットに与えて検証した。

その結果、ラットの体に二つの変化が現れた。

ひとつは、消化器官内の細胞増殖が活発になったこと。

もうひとつは、免疫システムが異常な反応を示したこと。

パズタイ博士は遺伝子組み換えのテクノロジーに問題があると結論付けた。

パズタイ博士は遺伝子組み換え大豆第一便が英国に到着するタイミングでテレビインタビューを受け、

「遺伝子組み換えの研究に携わる科学者として、英国民をモルモット代わりに使うのは極めて不当だと言わざるを得ない」

と述べた。

パズタイ博士と共同研究を行っていた研究所の一つは遺伝子組み換え技術を用いるモンサントから多額の助成金を受け取っていた。

テレビ放映のあと、パズタイ博士の研究チームは解散になり、彼は解雇された。

世にいう「パズダイ事件」である。

解雇のきっかけになったのは米国の圧力を背景にした英国政府からの研究所への圧力であったと見られる。

米国の食品医薬品局=FDAが食品や薬の安全性を審査する。

ワクチンも同じ。

ところが、米国には官民癒着システムと呼ぶべき「回転ドア」の仕組みがあり、政府機関と民間会社の間を人が行き来する。

危険があると考えられる物質もFDAなどが認可すれば使用される。

除草剤のグリホサートも危険性が指摘されてきたが、当局は使用を認めてきた。

ところが、グリホサートでがんを発症したとの訴えが起こされ、裁判所が因果関係を認めた。

こうした変化があり、世界全体ではグリホサートに対する規制が著しく強化されている。

ところが、米国の巨大資本に支配される日本はグリホサートの規制を緩め、どこでも誰でも買うことができ、普通に使用されている。

冒頭に示したコロナとウクライナと温暖化。

昨年12月に逝去された元横須賀市議会議員の一柳洋氏が執筆された
「ブログときどき政策提言」
https://tokitei.exblog.jp/

に昨年7月27日から「遺言的メッセージ」のタイトルで精力的に記事が更新された。

その7月27日記事に

「コロナ、ウクライナ、温暖化はDSの世界支配共同謀議ですが、左派・リベラルがこの3つの共通性と「権力者共同謀議」で世界は支配されるのを認識していないのが日本の悲劇です。

私はこの件ついて国民が1人でも多く気がついて安保体制と、DS支配収奪に気がついて貰えるような講演集会を企画しています。

このブログ欄ではこれから、命尽きるまで遺言的な書き込みをしていくつもりです。」

と執筆された。

「一柳洋元横須賀市議に哀悼の誠を捧ぐ」
https://x.gd/7EKoa

この遺志を汲むシンポジウムが3月9日(土)午後1時から東京日比谷の日比谷コンベンションホールで開催される。

ぜひ、多くの市民の参加をお願い申し上げたい。

「混迷する世界情勢とメディア情報操作」
令和6年3月9日(土)
13:00-16:40 日比谷コンベンションホール
12:00開場(自由席)
13:00開会の辞
13:10-14:10
● 第1部 基調講演 
孫崎享(元外交官・評論家・東アジア共同体研究所理事・所長)
14:25-16:30
● 第2部 講演
増田悦佐(経済・文明評論家)
植草一秀(政治経済学者)
青柳貞一郎(泌尿器科医師・世話人副代表)
● パネルディ スカッション  
● 質疑応答
16:30-16:40 閉会の辞
https://0309ondan567.peatix.com/view



http://www.asyura2.com/24/senkyo293/msg/331.html

記事 [政治・選挙・NHK293] 自民党「木曜定例会合」あちこちで復活…解散を決めたそばから“シン・派閥”化の動き(日刊ゲンダイ)


自民党「木曜定例会合」あちこちで復活…解散を決めたそばから“シン・派閥”化の動き
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/336028
2024/02/11 日刊ゲンダイ


「保守団結の会」で講演する高市早苗経済安保担当相(C)日刊ゲンダイ

「毎週木曜日昼に集まって弁当を食べる長年の習慣が突然なくなり、なんだか手持ち無沙汰です。高木事務総長が選ぶ弁当がいつもシャレてて、毎週楽しみにしてたんですけどね」

 裏金事件で派閥解散を決めた安倍派の若手議員が残念そうに話す。

 自民党は、各派閥が毎週木曜日の正午から派閥事務所などで例会を開き、所属議員が一緒にランチを食べる習慣があった。同じ時間帯に開催するのは、他派閥と掛け持ちできないようにするためで、例会は派閥の結束を確認する場だった。

 ところが、多くの派閥が解散して木曜日の例会が開かれなくなった。党内の7割が無派閥という状況で、木曜昼にヒマをもてあます議員が一気に増えたわけだ。

 そんな中で、8日に開かれた会合が注目を集めている。

 自民党の保守系議員が集まる「保守団結の会」が党本部で会合を開き、顧問を務める高市経済安保相の講演会を行ったのだ。安倍派を中心に約15人が参加し、高市は「国家観をともにするみなさんと絶好のタイミングでお話しできることをうれしく思う」とゴキゲンだった。

 今後は2週間に1回のペースで、木曜日に昼食会合を開くことが決まったという。

「木曜昼の定例会合なんて派閥そのものだ。まるで『高市派』じゃないか。9月の党総裁選に向けて、高市さんが推薦人を集める足がかりなんだろうけど、派閥解散で他の例会がなくなった隙を突いて、味方を囲い込むようなやり方は感心しませんね」(官邸関係者)

総裁選に向けた権力闘争

 高市氏の周辺だけではない。笹川博義元環境副大臣や鈴木貴子外務副大臣ら茂木派の若手議員も8日に会合を開いた。茂木派は1月30日に政策集団への移行を確認して以降、派閥会合を開いていない。この日は茂木派の衆院当選4回以下の若手14人が集まったという。

 安倍派では、福田達夫元総務会長も「反省の上に新しい集団をつくっていくことが大事だ」と言っていて、若手・中堅30人前後で新グループを結成するとみられる。

 菅前首相側近の坂井学元官房副長官や石破元幹事長に近い赤沢亮正財務副大臣らも「無派閥情報交換会」を立ち上げた。

 派閥解散を決めたそばから、あちこちで“派閥化”の動きが始まっている。派閥解散の表明はいったい何だったのか。これじゃあ偽装解散ではないか。

「旧来派閥の解散が、派閥再編が進むきっかけになった。近く、茂木派を離脱した小渕選対委員長とその取り巻きが“小渕優子を総理にするための派閥”を立ち上げるとの情報もある。総裁選が近づくにつれて、派閥再結成の動きが加速し、“シン・派閥”による権力闘争が表面化してくるでしょう」(自民党閣僚経験者)

 しょせんは自民党内のコップの中の争いが構図を変えるだけの話。政治刷新とはほど遠いし、肝心の裏金問題が解決に近づくわけでもない。派閥解散なんて、やはりマヤカシでしかなかった。

http://www.asyura2.com/24/senkyo293/msg/332.html

記事 [政治・選挙・NHK293] 松本人志と「吉本興業」、櫻井よしこと「愛国ビジネス」、岸田文雄と「政策集団」 嘘・ごまかし・火事場泥棒。追い詰められる人たちの卑怯な言い訳 適菜収 だから何度も言ったのに(BEST TiMES)


松本人志と「吉本興業」、櫻井よしこと「愛国ビジネス」、岸田文雄と「政策集団」 嘘・ごまかし・火事場泥棒。追い詰められる人たちの卑怯な言い訳【適菜収】
https://www.kk-bestsellers.com/articles/-/2606767/
2024.01.25 適菜 収 だから何度も言ったのに 第56回 BEST TiMES

「嘘」「ごまかし」「論点すり替え」「火事場泥棒」……。小狡く生きることがこの世を生きる術とでも開き直る卑怯な日本人は多い。こんな大人を子どもたちに見せることができるのか。櫻井よしこをはじめとする「愛国ビジネス」に精を出してきた連中は、わが国が凋落しようがおかまいなしで、「保守風」稼業。今週も目も当てられない醜悪な面々がこれでもかと登場。やはりこの国は壊れている。作家・適菜収氏の「だから何度も言ったのに」第56回。著書『日本人は豚になる 三島由紀夫の予言』(KKベストセラーズ)が重版出来で売れ行き好調。


櫻井よしこ

■追い詰められる人たち

「日本は今こそ自立を」というおなじみのフレーズで、講演で荒稼ぎし「保守ビジネス」の成功例を示してきた櫻井よしこさんのXの投稿が炎上したという。

 自室と思われる部屋で微笑む自身の写真をアップし、《「あなたは祖国のために戦えますか」。多くの若者がNOと答えるのが日本です。安全保障を教えてこなかったからです。元空将の織田邦男教授は麗澤大学で安全保障を教えています。100分の授業を14回、学生たちは見事に変わりました》と投稿。これに類するネタだけで長年ビジネスをやってきたカルトだけど、なぜ今回だけは炎上したんですかね?

    *

 髪の毛は昔ほど盛っていないが、話を盛るのは相変わらず。あの手の界隈には昔から「ババア枠」というのがあると聞いたことがある。老女から叱られるとホクホクしてしまうような男性がいるので、ステレオタイプの「保守風」言説を繰り返す商売が成り立つらしい。講演に行って「今日は櫻井先生に叱られちゃったよ」みたいことを言い出すキモオヤジとか。本当に気持ち悪い。

    *


杉田水脈

 政界にも変なのは多い。安倍派の杉田水脈は政治資金収支報告書に不記載があったことを自身のブログで明らかにした。不記載の額などは示していない。その上で、「政治活動に支出しており、不正や私的流用は全くありません」だって。いや、不記載自体が不正だし、犯罪だろ。社会のダニ。

    *


松本人志

 日本が完全に壊れてからだいぶ経つが、松本人志の性加害問題に関し、吉本興業は「週刊誌報道等に対する当社の対応方針」なるものを発表。

《当社は、これまでもコンプライアンスの徹底・ガバナンスの強化に取り組んでまいりましたが、とりわけ昨年7月以降は、事業整理・組織改編と共に、社外有識者を交えたガバナンス委員会を設置し、複数の外部弁護士をコンプライアンスアドバイザーとして招聘するなど体制を整備して、様々な事案について指導・助言を仰ぎながら、コンプライアンスの周知徹底及びガバナンスの強化に努めてまいりました》

《現在、当社におきましては、コンプライアンスアドバイザーの助言などを受けながら、外部弁護士を交えて当事者を含む関係者に聞き取り調査を行い、事実確認を進めているところです》

 え? 昨年12月27日に出した「当該事実は一切なく」という声明はなんだったのか。事実確認もせずに、否定したのか。「とりわけ昨年7月以降」「コンプライアンスの周知徹底及びガバナンスの強化」の結果があの声明? 吉本興業、怖すぎる。

    *

《当初の「当該事実は一切なく」との会社コメントが世間の誤解を招き、何を指しているのか不明確で混乱を招いたように思う。時間がない中での対応とはいえ、今後慎重に対応すべきである》などとも書いていたが、別に世間は誤解していないし、何を指しているのか不明確でもない。週刊文春の記事に対し、「当該事実は一切なく」と吉本興業が主張したと正常な日本語能力がある人は受け取ったのである。

    *

 今回の件ではものまね芸人のJPも被害者の1人。仕事減りそうだし。この際だから「追い詰められる松本人志」というネタをやればいい。


岸田文雄

■真の政策集団と真の御父母様

 自民党周辺やメディアの論点すり替えもうまくいって、裏金事件の再発防止のためには、「政治資金規正法の改正・運用の見直し」が必要という声が大きくなっている。意味不明。現行法でも逮捕だろ。

    *

「政治と企業・団体の関係の見直し」「派閥の解消」が必要というのも論点のすり替え。問題の核心は法の下の平等がないがしろにされていることだ。

    *

 岸田文雄が派閥を「真の政策集団」にすると言い出した。二重三重に意味不明。これまで派閥のことを「勉強会」とか「政策集団」と言い換えてきたのではないか。

    *


萩生田光一

 萩生田光一は記者会見で、派閥から自身への還流額は2018年から5年間で計2728万円だったと明らかにしたが、離党や議員辞職は否定した。議員を勝手に辞職したら「真の御父母様」に叱られるのだろうか?

    *

 ゴミはゴミ箱へ、ブタはブタ箱へ。

    *

 東京地検特捜部が自民党岸田派の元会計責任者を政治資金規正法違反で立件する方向で最終調整しているとのこと。岸田は、「事務的なミスの積み重ねであると報告を受けている。それ以上のことは承知していない」と述べた。いろいろ終わってますね。

    *


吉村洋文

 自民党の裏金事件を受け、日本維新の会が「政治改革実現本部」を立ち上げるとのこと。吉村洋文は「さまざまな政治と金の問題をここで一掃していくべき」「政治とお金の大問題についてはどんどん切り込んでいく。民間の感覚でおかしなところは正していく」と発言。大阪・関西万博にかかるコストは膨らみ続けており、関連するインフラ整備費は約9・7兆円。うち万博会場に直接関係するものは計8390億円。民間の感覚で一番おかしいのは維新の会である。

文:適菜収

適菜 収 てきな おさむ

1975年山梨県生まれ。作家。ニーチェの代表作『アンチクリスト』を現代語にした『キリスト教は邪教です!』、『ゲーテの警告 日本を滅ぼす「B層」の正体』、『ニーチェの警鐘 日本を蝕む「B層」の害毒』、『ミシマの警告 保守を偽装するB層の害毒』、『小林秀雄の警告 近代はなぜ暴走したのか?」(以上、講談社+α新書)、呉智英との共著『愚民文明の暴走』(講談社)、中野剛志との共著『思想の免疫力 賢者はいかにして危機を乗り越えたか』、『遅読術』、『安倍でもわかる政治思想入門』、『日本をダメにした新B層の研究』(KKベストセラーズ)、『ニッポンを蝕む全体主義』『安倍晋三の正体』(祥伝社新書)など著書50冊以上。「適菜収のメールマガジン」も好評。https://foomii.com/00171

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