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2024年10月10日06時05分 〜
記事 [政治・選挙・NHK295] 岸田前首相は自民党総裁選「影の主導権争い」を制した 永田町の裏を読む(日刊ゲンダイ)

岸田前首相は自民党総裁選「影の主導権争い」を制した 永田町の裏を読む
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/361702
2024/10/09 日刊ゲンダイ ※後段文字お越し


あわよくば…(石破茂首相と岸田文雄前首相=左)/(C)J MPA

 自民党総裁選の一皮めくった裏側は、元首相級の長老たちによる「キングメーカー首座」をめぐる争いで、今回は麻生太郎×、菅義偉△、岸田文雄〇で決着した。こういうこと自体が見苦しいし、世代交代を妨げるという実害もあるので、首相を降りたら次の選挙で引退というルールを設けたらいいと思うが、この国では、なかなかそうはいかないらしい。

 麻生は、森喜朗の87歳よりは若いとはいえ84歳で、いくら何でも次の選挙では長男の将豊=麻生商事社長・前日本JC会頭に座を譲るのではないかとみられていたが、今のところその気配はなく、各種の選挙予測も、福岡8区は本人が出るという想定で行われている。

 実際、先ごろの雪崩のごとき派閥解消ブームの中でも、ひるむことなく唯一公然と派閥を存続させたのは、俺はまだ引かないぞ、首相に返り咲くことはさすがにないとしても、キングメーカーの座を確保して、政権を操っていくつもりだぞ、という意思表明だったのだろうが、自派の河野太郎の1回目投票での失速、慌てて恥も外聞もなく高市早苗支持に回った挙げ句の敗北で、傷だらけの惨敗といえる。

 菅は、小泉進次郎を担いで中身抜きの「刷新感」勝負に懸けたが、やはり無理があり、小泉支持票を決選投票で石破に回すことで辛うじて主流派の一角にしがみついた。

 岸田は、自派プリンスの林芳正官房長官を第1回投票で4位にまで押し上げたが、それが精いっぱい。とはいえ、その後に票を石破に回して石破勝利を決定づけたので、まあ一応、今回のキングメーカー争いの勝利者ということになるのだろう。

 そこで自民党のベテラン秘書氏に解説を求めると、彼はこう語る。

「確かに岸田は石破政権誕生によってキングメーカー首座になったといえるのだろうが、その意味は、石破が早期にダメになった時に自分に再登板の機会が巡ってくるかもしれないという助平根性でしかなく、本気で石破政権を支えるつもりなどあるはずがない。あわよくば石破を引きずり下ろして自分がやるか、それがダメでも、林芳正に引き継がせれば自分が暗躍する余地は残せる、というのが岸田の腹でしょう」と。

 狐と狸の化かし合いというにふさわしい、何やら恐ろしげな陰の主導権争いである。


高野孟 ジャーナリスト

1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。

http://www.asyura2.com/24/senkyo295/msg/669.html

記事 [政治・選挙・NHK295] 牧原法相は旧統一教会とズブズブ! 自民「点検」に含まれず、メディアにも隠し続けた悪質ぶり(日刊ゲンダイ)

牧原法相は旧統一教会とズブズブ! 自民「点検」に含まれず、メディアにも隠し続けた悪質ぶり
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/361689
2024/10/09 日刊ゲンダイ


深い関係を隠し続けていた(C)日刊ゲンダイ

 案の定、スキャンダル噴出である。いわゆる「身体検査」もしないで入閣させたツケが回ってきた形だ。

 牧原秀樹法相(53)が、旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)とズブズブの関係だったことが発覚した。7日、衆院本会議で代表質問に立った立憲民主党の吉田晴美議員から「2021年6月、さいたま市内で開かれた教団関連のイベントに出席したという報道は事実か」と問いただされ、本人が接点を認めた。

37回イベントに参加

 牧原大臣は8日、閣議後会見で旧統一教会との関係を改めて説明。旧統一教会と関連団体が主催したイベントに12回も出席していたという。そのうち、挨拶したのが7回あり、講演も1回しているという。加えて秘書が出席したケースが25回確認された。計37回である。

 初出馬以来、旧統一教会から選挙ボランティアを受け入れていたことも認めた。

 牧原大臣が悪質なのは、これまで旧統一教会との深い関係を隠しつづけてきたことだ。自民党が2022年に実施した「点検」にも、メディアのアンケートにも、旧統一教会との「接点」が確認された議員に牧原氏は含まれていなかった。バレなければ、最後まで有権者に隠しつづけるつもりだったのは明らかだ。

「牧原さんは、麻布高、東大法、弁護士というピカピカの経歴です。重要閣僚の法相に就けたのは、菅義偉元首相と近いからでしょう。落下傘で衆院埼玉5区から出馬し、現在、5期目です。戦う相手が選挙に強い立憲の枝野幸男さんのため、選挙区では一度も勝てず、すべて比例復活です。今回、大臣に就任し、枝野人気にも陰りがさしているので、10.27衆院選は小選挙区で初めて勝つのではないか、と支持者は期待していました。でも、旧統一教会と蜜月だったことが発覚し、もはや選挙区での勝利は難しいだろうとみられています」(地元関係者)

 法相に就任しなければ、牧原大臣も旧統一教会との密接な関係が表沙汰にならなかったかも知れない。

4大臣が落選危機

 石破内閣では、牧原大臣以外にも、選挙に不安を抱える大臣が3人もいる。

 女子大生と愛人関係にあったと報じられ、前回、比例代表でなんとか復活当選した小里泰弘・農相(鹿児島3区)、「NTT接待問題」で名前が挙がった坂井学・国家公安委員長(神奈川5区)、さらに、野党が強い愛知県が選挙区の伊藤忠彦・復興相(愛知8区)の3人だ。

 落選してバッジを失えば在任期間1カ月の大臣で終わる可能性がある。

  ◇  ◇  ◇

 世論の大逆風を受け方針転換、厳しい決断を下した石破自民が挑む衆院選。●関連記事『【もっと読む】一覧表あり:これが裏金議員50人の選挙区だ! 焦る石破自民「非公認」「比例重複なし」に方針転換も戦況悪化は加速』も必読だ。

http://www.asyura2.com/24/senkyo295/msg/670.html

記事 [政治・選挙・NHK295] 野党いまだ19選挙区に候補乱立…自民は裏金議員非公認で内輪モメでも“漁夫の利”を与えるのか(日刊ゲンダイ)


野党いまだ19選挙区に候補乱立…自民は裏金議員非公認で内輪モメでも“漁夫の利”を与えるのか
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/361690
2024/10/09 日刊ゲンダイ


【別表】裏金議員非公認も野党は軒並み乱立…(C)日刊ゲンダイ

「もう選挙区で勝つしかねぇよ!」

 裏金議員は比例重複を認めない――衆院選直前、石破首相が唐突に打ち出した一大方針。福島3区から出馬予定の菅家一郎氏はその一報を聞くや、冒頭のように声を荒げたという。7日付の朝日新聞が報じていた。

 石破執行部は一部の裏金議員の非公認も決定。9日午前、党本部で選対本部会議を開き、「党員資格停止」処分の3人と「党の役職停止」処分が継続し、政治倫理審査会で弁明していなかった3人に、新たに6人を加え、計12人の非公認を発表した。

 追加で非公認になったのは▽菅家一郎氏(福島3)▽中根一幸氏(埼玉6)▽小田原潔氏(東京21)▽細田健一氏(新潟2)▽越智隆雄氏(東京6)▽今村洋史氏(東京9)――。今村氏以外は現職で、越智氏はすでに不出馬を表明していた。

 さらに、戒告以上の処分を受けた裏金議員は【別表】の通り。中でも非公認の確率が高いとみられていたのは、菅家氏だ。

「裏金1289万円で役職停止6カ月の処分をくらったうえ、裏金を含む計2615万円を自身が代表の党支部に寄付。所得税控除の税優遇をちゃっかり受けていたことも判明した。すでに返納したとはいえ、裏金原資の税還付は心証が悪い。前回は小選挙区で敗れており、今回は『勝ち目なし』と判断されても仕方ない。追加非公認の最右翼と目されていました」(自民党関係者)

 いざ自民の公認を得られず無所属出馬を強いられれば、選挙活動は大きな制限を受ける。同じ選挙区の野党候補は絶好のチャンスだが、軒並み乱立【別表】。きょう解散、15日の公示まで残り6日なのに、一本化は遅々として進まない。

 非公認とその可能性がある裏金議員と野党候補の「一騎打ち」は、たった4選挙区。逆に三つ巴の構図が目立ち、裏金2728万円の萩生田元政調会長が立つ東京24区に至っては、維新が追加公認を出す可能性もあり、野党だけで“”四つ巴となりかねない。

「野党はひとつにまとまる必要がある」

「党の役職停止6カ月」の処分を受けた裏金1408万円の宗清皇一氏は、前回選挙で比例復活。戒告処分で裏金896万円の柴山昌彦氏は次点候補と票差は約6600票、同836万円の関芳弘氏は約9400票とそれぞれ僅差での薄氷の勝利だった。野党がまとまれば勝機を見いだせる。

「今回の騒動で改めて裏金議員に注目が集まり、有権者の『落選』気運はますます高まる。野党がバラバラで、漁夫の利を与えれば失望を買うだけです。非公認の議員は、それこそ死に物狂いで選挙に臨んでくる。だからこそ野党はひとつにまとまる必要がある。特に野党第1党の立憲民主党は身を捨ててでも他党に花を持たせた方がいい」(立正大名誉教授・金子勝氏=憲法)

 一本化調整について、立憲の小沢一郎総合選挙対策本部長代行は8日、「魔法使いでもない限り、難しいんじゃないか」と語った。諦め顔にはまだ早い。公示まで夜を徹して野党各党は一本化を話し合うべきである。

  ◇  ◇  ◇

 世間に白い目を向けられている裏金議員に追い風が吹くわけがないにもかかわらず、野党の候補者一本化は遅々として進まないのは…。●関連記事『【もっと読む】安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか』で詳報している。 「もう選挙区で勝つしかねぇよ!」

 裏金議員は比例重複を認めない――衆院選直前、石破首相が唐突に打ち出した一大方針。福島3区から出馬予定の菅家一郎氏はその一報を聞くや、冒頭のように声を荒げたという。7日付の朝日新聞が報じていた。

 石破執行部は一部の裏金議員の非公認も決定。9日午前、党本部で選対本部会議を開き、「党員資格停止」処分の3人と「党の役職停止」処分が継続し、政治倫理審査会で弁明していなかった3人に、新たに6人を加え、計12人の非公認を発表した。

 追加で非公認になったのは▽菅家一郎氏(福島3)▽中根一幸氏(埼玉6)▽小田原潔氏(東京21)▽細田健一氏(新潟2)▽越智隆雄氏(東京6)▽今村洋史氏(東京9)――。今村氏以外は現職で、越智氏はすでに不出馬を表明していた。

 さらに、戒告以上の処分を受けた裏金議員は【別表】の通り。中でも非公認の確率が高いとみられていたのは、菅家氏だ。

「裏金1289万円で役職停止6カ月の処分をくらったうえ、裏金を含む計2615万円を自身が代表の党支部に寄付。所得税控除の税優遇をちゃっかり受けていたことも判明した。すでに返納したとはいえ、裏金原資の税還付は心証が悪い。前回は小選挙区で敗れており、今回は『勝ち目なし』と判断されても仕方ない。追加非公認の最右翼と目されていました」(自民党関係者)

 いざ自民の公認を得られず無所属出馬を強いられれば、選挙活動は大きな制限を受ける。同じ選挙区の野党候補は絶好のチャンスだが、軒並み乱立【別表】。きょう解散、15日の公示まで残り6日なのに、一本化は遅々として進まない。

 非公認とその可能性がある裏金議員と野党候補の「一騎打ち」は、たった4選挙区。逆に三つ巴の構図が目立ち、裏金2728万円の萩生田元政調会長が立つ東京24区に至っては、維新が追加公認を出す可能性もあり、野党だけで“”四つ巴となりかねない。

■「野党はひとつにまとまる必要がある」

「党の役職停止6カ月」の処分を受けた裏金1408万円の宗清皇一氏は、前回選挙で比例復活。戒告処分で裏金896万円の柴山昌彦氏は次点候補と票差は約6600票、同836万円の関芳弘氏は約9400票とそれぞれ僅差での薄氷の勝利だった。野党がまとまれば勝機を見いだせる。

「今回の騒動で改めて裏金議員に注目が集まり、有権者の『落選』気運はますます高まる。野党がバラバラで、漁夫の利を与えれば失望を買うだけです。非公認の議員は、それこそ死に物狂いで選挙に臨んでくる。だからこそ野党はひとつにまとまる必要がある。特に野党第1党の立憲民主党は身を捨ててでも他党に花を持たせた方がいい」(立正大名誉教授・金子勝氏=憲法)

 一本化調整について、立憲の小沢一郎総合選挙対策本部長代行は8日、「魔法使いでもない限り、難しいんじゃないか」と語った。諦め顔にはまだ早い。公示まで夜を徹して野党各党は一本化を話し合うべきである。

  ◇  ◇  ◇

 世間に白い目を向けられている裏金議員に追い風が吹くわけがないにもかかわらず、野党の候補者一本化は遅々として進まないのは…。●関連記事『【もっと読む】安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか』で詳報している。

http://www.asyura2.com/24/senkyo295/msg/671.html

記事 [政治・選挙・NHK295] 野党「裏金隠し」と一斉批判 首相就任直後解散を問題視(東京新聞 TOKYO Web)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/359453?rct=politics



「犯罪」との認識があれば、ちょっと違うんじゃないかなぁ〜。

納得いかないなぁ〜。

「政治とカネ」とは言うが、「裏金事件」と言わないんだね

東京新聞が、(裏金事件)と補足しなくてはいけない状況は、正常な姿ではないなぁ〜。

そんな中、共産党の田村委員長のみが、問題の本質を突く。

「組織的犯罪という認識を欠いているところが最も重大な問題だ」と非難。


納得!。



以下に記事(共同通信配信)の全文を転載する。


野党は9日、衆院解散を「裏金隠しだ」(立憲民主党の野田佳彦代表)などと一斉に批判した。石破茂首相が就任8日後に解散に踏み切った点を言行不一致だと問題視した。選挙戦では、自民党派閥裏金事件を受けた政治改革を唱え、支持獲得を図る考えだ。

 野田氏は、早期解散について「(裏金事件の)みそぎを済ませるためだ」と指摘した。首相が党首討論で解散前の予算委員会開催などに関する自身の主張を首相就任後に後退させたことを巡り「石破氏ではない人と議論しているようだった」と変節ぶりを皮肉った。

 日本維新の会の馬場伸幸代表は記者会見で、首相が党首討論で政策活動費を衆院選でも使用すると言及した点に触れ「なぜ国民が『政治とカネ』に怒っているかを理解していない」と疑問を呈した。

 共産党の田村智子委員長は、自民が裏金事件に関係した一部議員を公認したことについて「組織的犯罪という認識を欠いているところが最も重大な問題だ」と非難。国民民主党の玉木雄一郎代表は党会合で「政策推進を妨げる政治とカネの問題は絶対に許せない」と強調した。


記事の転載はここまで。


何故こんなことになってしまうのか。

それは・・・今でも信じられないのだが、

検察が、その全てではなく、一部のみ「犯罪」があったと認定して公訴したからだ。

公訴しなかった「犯罪」は、公的に「隠蔽」されて、完全に「無かったもの」とされてしまったことになる。

全員が公訴され、裁判で有罪が確定すれば、今更公認云々など話題にもならないだろう。

しかも、今回の「自民党の裏金事件」では、今後は裏金を作っても3000万円を超えなければ公訴されないことが検察によって保証された。

何故「公訴」しないのか、何故3000万円を超えなければ犯罪ではないのか。

信じられないのだが、現下の検察制度では、その理由を「国民」に説明しなくてもいいそうだ。

ここでいう「国民」とは、「この国の主権者」だぞ。

納得いかないなぁ〜。

大仰にいえば、「起訴便宜主義」というらしい。

検察官に、起訴・不起訴の裁量権を与えることにより、公権力からの不当な干渉から国民の人権を守る、という憲法上の目的を果たすためだという。

だとしたら、政治家の犯罪で起訴に便宜を図るのは、目的外使用であり、「職権乱用」に他ならない。

ここでも、「国民を守る」がダシにされてたか。

かくして、政治家は3000万円を超えた分だけを収支報告書に記載することに罪の意識を感じなくなる。

政治家は、3000万円以下の裏金を隠して、密かに、法律で禁じられている使途に使うことに罪の意識を感じなくなる。

そうして犯罪が繰り返され、犯罪が発覚しても、3000万円以下なら公訴できない。

検察はどう責任を取るつもりなのか。


そもそも、有罪、無罪を決めるのは検察に非ず。

その認識を欠いているところが最も重大な問題だ。

その職責は裁判官のみに与えられており、公開された裁判で、証拠にもとづいて、犯罪事実の有無、処罰の程度を決める。


金額の多少で犯罪かどうかの線引きがされるなど、聞いたことがない。

100円の菓子パンを万引きしたら犯罪に違いない。

そのパンが賞味期限切れしていて50円に値引きされていたとしても、犯罪に違いない。

警察も、検察も、どんな微罪でも「犯罪」を見逃しはしないのではなかったか。

そもそも「見逃す権限」など無いのだ。

つまるところ、検察が「起訴便宜主義」を笠に守る国民の権利とは、「上級国民の権利」というのが実態だ。


「下級国民」としては、納得いかないなぁ〜。

「巨悪」を起訴出来ないのなら、せめて「眠らせて」おいてくれ。

「政治改革」の前にやるべきは、「検察改革」。






http://www.asyura2.com/24/senkyo295/msg/672.html
記事 [政治・選挙・NHK295] 袴田巌さんに無罪判決「検察官よ、世界が見ている。控訴を断念して下さい」 西村カリン ニッポン見聞考(日刊ゲンダイ)

袴田巌さんに無罪判決「検察官よ、世界が見ている。控訴を断念して下さい」 西村カリン ニッポン見聞考
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/361421
2024/10/03 日刊ゲンダイ


袴田巌さん(C)共同通信社

「被告人は無罪」──。9月26日、この文言は世界中に速報として報道された。

「死刑囚、袴田巌さんは無罪判決を言い渡された」

 初公判から傍聴してきた私もうれしくて涙が出た。やっと無罪になったと思う人が、フランスにも、米国にも、イギリスにも、ドイツにも、カナダにも、イタリアにも、どこでも大勢いる。

 袴田巌さんは世界で最も酷い扱いを受けた死刑囚として知られている。「無罪」と静岡地方裁判所の裁判長らが判断したが、まだ完全に安心できない状況だ。10月10日の23時59分59秒まで検察は控訴できる。

 強い呼びかけをしたい。検事総長の畝本直美さん、東京高等検察庁検事長の斎藤隆博さん、本件との関係がある検察官のみなさん、世界があなたたちを見ている、厳しい目で見ている。あなたたちの正しくて最もまともな判断を待っている。10月10日まで待たずに、直ちに唯一の人間性のある判断をして下さい。直ちに控訴を断念して下さい。

 もはや控訴どころではない。冤罪を認めるべきところだ。世界中に「やっと巌さんは無罪になった。この事件はついに終わりだ」と理解されている。検察が高すぎるプライドやメンツで控訴したら、日本の検察や司法制度はとんでもない批判を浴びる。「非人道的な控訴や精神的な拷問」というふうに海外で報道されるだろう。

 静岡の裁判長が述べたように袴田さんは無罪であり、証拠は警察によって捏造されたものだ。

 警察と検察の悪質な行為により真犯人はずっと自由だが、無実の袴田巌さんは56年前の死刑判決で人生を奪われた。民主主義国家の日本で、こんな許せないことが起きるとは遺憾だ。これ以上、あってはならない行動をしないで下さい。そして、巌さんと姉・ひで子さんに謝罪した上で、捜査、取り調べ、裁判などの違法な行為を検証して下さい。

 冤罪は最大の人権侵害だと言われている。どの国でも冤罪の可能性がある。ただ、冤罪が証明されても、それを認めない検察は、真実を明らかにするという最大の使命を果たさず、国民の信用を失う。

 もう一度書く──検察官よ、世界が見ている。唯一の正しい判断だから、控訴を断念して下さい。88歳の巌さんを完全に自由にさせて下さい。


西村カリン ジャーナリスト

仏の公共ラジオ「ラジオ・フランス」とリベラシオン紙の特派員。1970年、仏で生まれ、2004年末から20年までAFP通信東京支局特派員。近著に「Japon,la face cachée de la perfection(日本、完璧さの隠れた裏側)」、初の小説「L'affaire Midori(みどり事件)」。

http://www.asyura2.com/24/senkyo295/msg/673.html

   

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