
連休明けに価格転嫁の大波が押し寄せる…ホルムズ海峡航行困難で3月「企業サービス」異例のコスト増
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2026/04/25 日刊ゲンダイ

かさむ輸送費(C)共同通信社
ロシアによるウクライナ侵攻以来、4年以上も物価高が続く中、今年も「値上げの夏」になりそうだ。米国とイスラエルがかき乱す中東情勢の不安が、日本の企業活動にも暗い影を落としている。
日銀が24日公表した3月の企業向けサービス価格指数(速報値、2020年平均=100)は、前年同月比3.1%増の113.5。昨年9月以来、半年ぶりの高い伸び率となった。
指数は企業間で取引されるサービス価格の動向を示す。3月は運輸・郵便が前年比4.5%上昇。このうち特に「外航貨物輸送」の伸びが顕著で、同42.1%も跳ね上がった。
「米国とイランの軍事衝突を背景にホルムズ海峡の航行が困難化している中、外航単価の国際指標なども上昇し、前年比のプラス幅が大きく拡大しました。昨年3月の『外航貨物輸送』が前年比マイナス6.0%だったことを踏まえると、今年は極めて異例の動きを見せています」(日銀関係者)
問題は、輸送・輸入コスト増が最終的に消費者の懐を直撃することだ。
東京商工リサーチが14日に公表した「原油価格高騰に関する企業アンケート調査」(3月31日〜4月7日実施)によると、原油価格が高騰した場合の対応は「商品やサービスの値上げを行う」が最多の61.8%(3852社)。値上げ対応を考えている企業のうち、販売価格に反映するまでの期間は「1〜3カ月」が半数を占めた。
ホルムズ海峡で米国とイランのにらみ合いが続く限り、原油高騰リスクは避けがたい。企業の大半が1〜3カ月をメドに価格転嫁を考えているとなると、新たな値上げの波は大型連休以降にも押し寄せ始める。
「先月の全国消費者物価指数は前年比1.8%上昇にとどまりましたが、これが最後の安定数値だとみています。先月の国内企業物価指数は前月比0.8%上昇し、今月に入ってから石油関連製品を中心に20〜30%の値上げも出てきました。食品値上げも相次いでいます。ここに輸送・輸入コスト増がのしかかるので、消費者物価は2%前後では済まなくなるでしょう。しかし、さらなる物価高に政府は危機感ゼロ。失政のツケはいずれ国民に回ってきます」(経済評論家・斎藤満氏)
これからやってくる酷暑と値上げのダブルパンチにタメ息しか出ない。
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