浅薄な高市皇位継承論
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2026年5月11日 植草一秀の『知られざる真実』
高市首相は
「国論を二分するような国の根幹に関わる重要な政策の大転換」
を示唆している。
そのなかに皇位継承問題がある。
高市首相は皇位継承策を巡り
「皇位継承は男系の男子に限るのが望ましい」
との認識を示している。
「円安ほくほく」同様、深い知識なく感覚的に発言している感が強い。
日本円暴落は日本の危機をもたらしている。
日本全体が外国資本によって乗っ取られる危機を招いている。
日本政府が保有する外貨準備の円換算金額が拡大しているのは事実だが、ドル高=円安の局面で保有米国国債を売却して日本円に換金しない限りドル暴騰=日本円暴落の恩恵を確保することはできない。
ドル高で円換算金額が拡大したと「ほくほく」しても何の意味もない。
そもそも日本円暴落の弊害に対する認識が皆無であることが致命的である。
皇位継承問題についても十分な知識なく感覚的に述べているのではないかと推察される。
高市首相は男系継承が天皇の絶対原理であるとして女性・女系天皇を否定する立場を踏襲している。
安倍晋三内閣以来、この考え方が前面に押し立てられてきた。
しかしながら、少し遡れば、平成になって皇位継承者の数が減少するなかで、愛子氏が誕生して小泉内閣時代に
「女性天皇や、母方だけが天皇の血筋を引く女系天皇を容認する」
という有識者会議の報告書がまとまった。
この報告書に基く法改正の機運も高まった。
しかし、その後に悠仁氏が誕生して女性天皇や女系天皇の議論が棚上げされてきた。
こうしたなかで、
1「女性皇族が結婚後も皇室に残る案」
2「旧宮家の男系男子を養子に迎える案」
が浮上している。
中道改革連合が「旧宮家の男系男子を養子に迎える案」に賛同する方向性を示して党内で異論が噴出している。
中道改革連合の自民党化がすさまじい。
この政党は早晩消滅することになるだろう。
自民党は1について、
「女性皇族の配偶者と子を皇族としない」ことを唱えている。
問題は自民党右派が主張する「男系男子」の根拠が極めてもろいことである。
自民党は「歴史上例外なく続いてきた」ことを「男系原理」の根拠としている。
2024年4月の自民党の
「安定的な皇位継承の在り方に関する所見」
でもそう主張されている。
しかし、日本の歴史を辿ると男系男子が
「歴史上例外なく続いてきた」
という「説」が極めて疑わしいことが判明する。
天皇の系譜をたどると
「万世一系の男系男子」
という単一原理が一貫した原則として存在した形跡がない。
性別・父系母系に囚われず、時の権力の中心にいた皇族が皇位を継承してきたというのが実態である。
それが、1889年の明治皇室典範で突然「男系男子のみ」という原理がすべてとの取り決めが置かれたと見るのが適正であると思われる。
「万世一系」という表記は古事記や日本書紀になく、1889年の大日本帝国憲法の
「大日本帝国ハ万世一系ノ天皇之ヲ統治ス」
で初めて表記されたものだと見られる。
後述するように、歴代天皇の系譜には「万世一系」とかけ離れた大きな謎が存在する。
高市首相は歴史をもう少し勉強した方が良い。
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