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政治とテロと戦争と企業の癒着:カーライル(2)【X-ファイル 2003/10/4】
http://www.asyura2.com/biz0310/war40/msg/219.html
投稿者 荷電粒子 日時 2003 年 10 月 04 日 18:08:11:hlbym6ZH.OUDI

(回答先: 政治とテロと戦争と企業の癒着:カーライル(1)【X-ファイル 2003/10/4】 投稿者 荷電粒子 日時 2003 年 10 月 04 日 18:06:26)

<サウジアラビア王子とカーライル、そしてビンラディン一族>

サウジアラビアとカーライルの関係は、1990年代初頭のノリスとサウジの世界的財産家アルワイード・ビンタラル王子に始まる。
タラル王子は派手好きで親米派として知られて、アメリカへの投資も積極的だった。
キッカケはビック・ポルソンという人物からの電話だったとノリスは語る。そしてポルソンに紹介を受けたという。
そして当時、ノリスは深刻な経営難にあったシティバンクとビンタラル王子の間に入り、5億9千万ドルの投資を成立させた。
これはカーライルがこれまでに成立させた契約で最大のものとなった。
カーライルはこの成功で、バシル・アル・バヒームをいうセールスを雇い、サウジ王室にさらに接近した。
その中にビンラディン一族が含まれていたという。
ビンラディン財閥の祖ムハンマド・ビンラディン('60年代に自家用飛行機の事故で死亡)はイエメン出身で煉瓦積み職人から身を興し、やがて独立して建設会社を設立する。
サウジアラビア(当時のアブドゥルアジーズ国王)に取り入り、政府の公共事業をつぎつぎと受注して大きくなっていった。
その中には、マッカ、マディーナのモスク再建などもあるが、ビンラディンはとくに軍関係の契約に強いことでも知られている。
そしてサウジアラビア・ビンラディンという建設会社(バクル・ビンラディン会長)は、石油メジャーがサウジアラビアにきたときに大きな節目に立った。
アメリカ軍が中東に軍事基地を作るときに最も多く関与し大きな成長をしている。
サウジとアメリカには、サウジの石油をアメリカに優先的に渡す代わりに、外敵からサウジを守るという約束が、元々サウジの建国時からされていた。
それが湾岸戦争で守られ、一気に両国の関係が最もいい時期を迎え、軍事的にもかつてないほどの結びつきが強まった。
湾岸戦争のヒーローとなったブッシュやベーカーを取り込んだカーライルは最も有利な条件を備えた。
ノリスはサウジアラビアの財務担当だったアブドラ王子に資産運用をあれこれ尽くしたと証言している。
こうして信用を勝ち取ったカーライルは、サウジアラビアの王家財政の奥深くまでにも入り込み、その流れの過程を完全に把握できるまでになった。

そして、カーライルの提案で始まった契約金の一部をサウジ国内に還流させる計画は、サウジの膨大な腐敗の温床となった。
契約のキックバックが当然に発生することによって、その利権に集まる腐敗構造ができたのだ。
これを切欠に、カーライルはサウジアラビアのビジネスに積極的に参加することとなった。
長年サウジアラビアで軍事的な活動を担ってきたヴィネル社を買収。
元々、サウジアラビア国軍は、外敵から国家を守るためではなく、王室の支配に対する国民の反乱から王室を守るために存在するものである。
先日のサウジアラビアの爆弾テロも、軍によって、王室に抵抗する武装民兵組織の攻撃ではないかとされていたが、国際テロ組織アルカイダの仕業ではないのかと言われている。
事件はアメリカの企業が、サウジ国軍に深く関わっていることをハッキリと認識した上での犯行だという。

カーライルのノリスは、アメリカ軍がいつまでもサウジアラビアにいたのがアルカイダの怒りをかった。サウジアラビアに異教徒が存在するのが許せないのだろうと説明する。

<ホワイトハウス報道官>

フライシャー・ホワイトハウス報道官に記者が質問したことがある。
記者「ブッシュ元大統領が、かつての人脈を利用し、カーライル・グループを世界の指導者に売り込んでいます。そのことについて大統領(子ブッシュ)は?」
フライシャー「大統領は、家族が法の定める範囲内で、適切な行動をとっていると信じています。」
記者「中東の指導者たちに武器を売っても構わないということですか?」
フライシャー「大統領は、家族が道徳的に正しいことをしていると確信しています。」

<韓国とIMFとカーライル : 最もタチの悪い利害の抵触>

パパ・ブッシュはカーライルのアジア部門の顧問で、大統領を退いてから何度も韓国を訪れている。
パパ・ブッシュによってカーライルは韓国にアジアの拠点を置くことになった。

そして、カーライルが拠点を韓国にした時と、韓国が外貨危機に陥り、IMFが救済融資を行った時期と見事に重なる。
アメリカはIMFの救済融資を利用して韓国投資への規制緩和を急速に推し進め、外国企業の合併・買収に関する法律を変えさせた。
アメリカの25〜30年間の貿易政策でも成し遂げられなかったことが、IMFが入ったことで僅か数ヶ月で実現した
外国企業による韓国銀行の経営権取得・株の支配も認められるようになった。
カーライルは待っていたかのように大手銀行のひとつで韓国で数少ない健全な銀行であったコラム銀行を買収した。
ブッシュの元大統領という大きな影響力を使って韓国経済に納得させるというカーライルの工作は大成功したのだ。

なんだか今の日本にめちゃくちゃ似てないか!?
2003年、ユナイイテッドディフェンスはトルコとサウジアラビアで防衛に関する巨額な受注を成立した。VPRO(オランダ)
ワシントンの郊外にフォールズチャーチという町は、連邦政府や関係組織に勤めている人が多い閑静な住宅街だ。しかし、この町のリーズバーク・パイク通5913には、911テロの容疑者とされる4人が、以前に住んでいたアパートもある。
この世界的投資会社が最も恐ろしいのは、各国の捜査・諜報機関を含む 司法・行政・立法機関、そして報道をも握り、動かす力を有していることである!!
彼らが望めば、軍隊をも動かすことも可能で、実際にアフガニスタンやイラク、そしてフィリピン、インドネシア、タイ、日本などで起きている状況をみれば、それがどれくらい恐ろしいか判るだろう。

日本でも進む企業の合併!再編成、そして強大な権力者による企業の設立。
企業があまりに巨大になり、元政治家など国家政治に大きな影響力を持つ多くの権力者を有することは、とても危険なことなのだ!!
http://atfox.hp.infoseek.co.jp/xfile/terro/carlyle.htm

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