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テレビの時間減らせば暴力も減少 米大学が発表

2001.01.15
Web posted at: 1:20 PM JST (0420 GMT)

 シカゴ(AP) テレビやテレビゲームの時間を減らすことで、子供の暴力
性を弱めることができるとする研究結果を、米スタンフォード大の研究チーム
が発表した。研究者は「テレビの暴力シーンが子供に与える影響は制御するこ
とができる」としている。

 この研究は、カリフォルニア州サンノゼの2つの公立小学校の3、4年生を
対象に1996年9月から実施。両校の児童たちに、10日間はテレビを見
ず、以降は1週間に7時間未満に抑えるよう指示した。研究は97年4月まで
約半年間にわたって続き、その間、片方の学校の児童120人に対してはまっ
たく干渉せず、もう一方の学校の児童105人にはテレビやビデオ、テレビ
ゲームの時間を減らすよう、30―50分の授業を18回開いて指導した。

 その結果、研究開始前は週平均でテレビを見るのが15時間半、ビデオは5
時間、テレビゲームが3時間だったのに対し、研究終了時にはテレビ9時間、
ビデオ3時間半、テレビゲーム1時間半にそれぞれ短縮。子供たちに同級生に
暴力的な人がいるか聞いたところ、暴力的だとされた児童の割合は、研究開始
前では両校でほとんど差がなかったが、研究終了後にはテレビの時間を減らす
よう指導した学校の方が無干渉の学校に比べ約25%少なくなっていた。

 乱暴な言葉使いや暴力行為についても両校の50人ずつについて観察したと
ころ、研究終了時には、テレビの時間の短縮を指導された児童たちの方が、も
う一方の児童たちよりも少ないとの結果が出た。

 研究者たちは、2校の児童しか対象にしていないことや、児童が見た暴力
シーンの量について考慮していないことなどから、今回の研究結果には限界が
あると言及。研究には加わっていないノースウェスタン大のクリストフェル教
授は、メディアと子供の行動に関連性があり、それは変化し得るものだと示し
た点で評価できるとした一方、暴力的行為の減少が持続的なものかどうかにつ
いては疑問を投げかけている。


http://www.cnn.co.jp/2001/HEALTH/01/15/reducing.aggression.ap/index.html

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