目標に向かわせる力は、<自分はそれを達成できる>

 ★阿修羅♪

ジェームス・アレン 日時 2001 年 9 月 07 日 16:41:19:


目標に向かわせる力は、<自分はそれを達成できる>
という認識から発生する。

                           −−ジェームス・アレン
人は、目標を手にしたならば、次にそこに至るまっすぐな道を、心の中に描き
あげるべきである。そして、彼の視線は、その右にも左にも向けられるべきで
ない。疑いや不安はなおも厳しく排除されなければならない。それらは、目標
の達成に至るまっすぐな道を寸断したり捻じ曲げたりすることで、あらゆる
努力の効果を、削減あるいは皆無にさえしてしまう。疑いや不安は、いかな
る達成にも寄与しない。それは、人を常に失敗へと導こうとする。目標、活力、
行動力、及びあらゆる種類の力強い思考が、疑いや不安の進入とともに、
たちまち本来の機能を停止する。人を目標に向かわせるパワーは、<自分は
それを達成できる>と言う認識から発生する。疑いや不安は、その認識の
最大の敵である。よって、それらを抱き続ける時、それらの抹殺を試みてない
とき、人は、自分の前進を自らこくごとく妨害しているに等しい。疑いと不安を
克服することは、失敗も超越することである。それらを克服したとき、人の
思考は強力なパワーでみちあふれる。あらゆる困難が果敢に立ち向かわれ
賢く克服されることになるだろう。様々な目標が理にかなったときに植えら
れ、正しい季節の訪れとともに開花し、熟す前に落ちたりすることのない、
しっかりとした果実へと成長する事になるだろう。思考は目標と勇敢に結び
ついたとき、創造のパワーとなる。この事実を知る者は、絶えず揺れ動く思考
や感情の塊などよりもはるかに高いレベルのはるかに強い何かとなるため
の準備を、しっかりと整えた者である。そして、この知識を実行に移すことで、
人は、自分の心のパワーを、意識的、知的に利用し始める事になる。
                −−考えるヒント生きるヒント ごま書房

ジェームス・アレン
1902年に出して以来ほぼ一世紀に渡って売れている、聖書に続く
記録的超ロングセラー<考えるヒント生きるヒント>(上記)を書いた
という以外ほとんどの経歴が謎に包まれている。自己啓発書の古
典的作品で、後のカーネギーやナポレオン・ヒルなどの著作に多大
なる影響を及ぼしている。生前はその著書のあらゆる著作権を放棄
し、名誉も富も手にすることはなかったといわれている。

〈コメント)
あらゆる自己啓発や成功哲学の書物の著者はその内容どうり富を得た
人たちが多い中で、このジェームス・アレンは、その中でもほぼ一世紀
も前に活躍し、その原点ともいうべき存在でありながら、その著作権の
一切を放棄しており、貧しい質素な暮らしで人生を終えたといわれて
います。真の心の平安を手に入れた人物にとっては、世俗的な富など、
問題ではなかったのでしょう。真の成功とはそのような境地に達した
人のことなのかもしれません。

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