情熱なしに、達成された偉大なことなど、この世にはないと自信を持って言える

 ★阿修羅♪

ヘーゲル ドイツの哲学者 日時 2001 年 8 月 30 日 18:11:31:


We may affirm absolutely that nothing great in the world
has been accomplished without passion

情熱なしに、達成された偉大なことなど、
この世にはないと自信を持って言える
         
             <ヘーゲル ドイツの哲学者>

<内なる標的に意識を合わせる>
ドイツ人哲学者ヘーゲルは、東洋の哲学を学ぶためにに日本に渡ってきたこ
とがある。しかしヘーゲルを恐れた日本の指導者たちは、彼が知的追求をし
にきたのだと言って相手にしてくれなかった。それでも彼がしつこく学ぶ姿勢を
続けていると阿波建造という弓道の指導者に指導を受けることができるよう
になった。ヘーゲルにとってそれは東洋の不思議な神秘を学ぶというように
受け取れた。ヘーゲルは、自然の流れにそって生きるための一つの道をそ
こから学んだのである。一つは、目標に向かって呼吸を整えるこということ。
そして、もう一つは、禅宗流の弓道が実は、瞑想の一つだったということだっ
た。五年以上の月日がたった。しかし、ヘーゲルは、一度もまともに的に向
かって矢を放つことができなかった。呼吸を整えるとは、内なる目標に意識を
合わせるということだった。では、どのようにしてそれができるのか。その道は
瞑想以外になかった。内なる標的に意識を合わせる。それが弓を正しく弾き、
矢を正確に放つことだった。そして、6年目になったある日、ヘーゲルの師、
阿波建造氏は、矢をおもむろに手にとり、それを的の中央にあてるという技
をみせた。狙いを定めることなく、しかし、矢は確実に的の中央にあたるのだ
った。しかも師は、驚くことに目を閉じていた。つまり、狙いを定めることして

いなかったのである。ヘーゲルは、あまりの衝撃に半分冗談まじりに、<先
生は眠ったまま矢を射てるのですね>といった。師は、それには答えず、夜
に禅堂にくるようにと言った。彼はその夜、禅堂で日本の禅の驚くべき秘密
を知らさせるようになった。ヘーゲルは、ついに禅に基づく、弓道の教えを
受けることになったのである。暗闇の中で師匠は、矢を放った。その矢は、
次々と60フィートの距離を飛んでいく。標的に向かってヘーゲルが歩いてい
くと、最初の弓は標的の真中を射ぬいていた。見えない標的をどうして射抜
くことができるのか、ヘーゲルにはわからなかった。そして、さらに二射目の
矢は最初の矢の中央を貫いていたのである。最初の矢が、的を討ちえたと
しても、第二の矢は、どのようにしてもっと小さい的である矢じりのまん中に
突き刺さることができたのか?まったく理解できなかった。師はこのように説
明した。<私たちは日常、世界が私たちの外にあると信じているから、目が
見えないとやっていけないと思いこんでいる。目標を自分とは別の存在、と
いうふうに理解すると、それをどうやって射ぬくかというトリックを学ばねば
ならなくなる>矢を標的に放とうと努力する人は、トリックに向けて努力する
ことだと師匠は言った。師は彼に、標的と自分が一つになることを教えた。
矢を放とうとするとき、その標的が自分に向けられたとき、初めてその人は
禅の道を歩みはじめたことになる。

ーー参考資料<弓道における禅>より

(コメント)
外界に存在する標的を射ぬこうとするのではなく、自分の内的意識の中にあ
る標的を射ぬくことに精神を集中する。まさに古来の弓道の極意は、潜在意
識を活用する技法を極めるための<道>であったといえるでしょう。


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