一生のうちに見たことや考えたことを、体内に埋め込んだマイクロチップ(超記憶素子)に記憶させ、死後に再生できるようにする−英国の研究グループが、真面目に技術開発を進めている。

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投稿者 FP親衛隊國家保安本部 日時 2000 年 9 月 14 日 20:24:53:

■ハイテク犯罪VS科学捜査(4)鑑識力をレベルアップCG復顔、DNA鑑定で個人識別(産経新聞)

頭骨をもとに、コンピューター・グラフィックスで生前の顔を
再生する。完全な実用化も間近い
=東京都千代田区の警察庁科学警察研究所

 その日、警察庁科学警察研究所(科警研)の吉野峰生(四三)=法医第一研究室長=は、やりきれない思いでビデオのモニターを見つめていた。画面には小さな頭骨と、人懐っこい笑みを浮かべた幼児の顔の写真。二つを、さまざまな角度から重ね合わせてみる。どれもがピタリと一致した。昨年九月十七日のことだ。

 こうして、長野県大町市の湿地帯で見つかった小さな遺体が、オウム真理教事件の幼い犠牲者、坂本竜彦ちゃん=当時一歳二カ月=と最終確認された。

 鑑定に使われたのは、科警研が独自に開発した「複合スーパーインポーズ装置」だった。

 遺体の頭骨と顔写真を重ね合わせ、両方の輪郭、目や鼻の位置関係を比較して同一人物かどうかを識別するスーパーインポーズ法は一九三五年、英国で初めて実用化された。

 頭骨と顔写真をビデオに撮り、テレビモニターで重ね合わせる方法が主流になっているが、科警研の装置はビデオと写真を複合することで識別精度を高めている。

 この方法でこれまでに百以上の白骨遺体の鑑定が行われているが、身元が判明したのは九五%、不一致は五%で、誤認はゼロ。「識別率は百パーセント」と、吉野はいう。

 殺人事件では、被害者の身元確認が解決への第一歩だ。

 白骨遺体が見つかったとする。まず頭骨や骨盤、歯などから年齢、性別、身長、死後経過年数などを推定する。

 このうち年齢は、歯の摩耗状態などを根拠に推定するが、科警研では最近、上腕骨の組織構造から推定する方法を編み出した。骨の再構築によって生じる骨組織の変化を応用した手法で、例えば今年一月に東京都足立区で見つかった頭部のない女性遺体の年齢を四十三歳(実際は四十一歳だった)と推定した。

 捜査当局は、こうして得た手掛かりを一般公開して情報提供を待つ一方で、家出人名簿などから該当者を探す。該当者が出たら、スーパーインポーズで確認する手順だ。

 では、該当者が出ない場合はどうするか。頭骨に粘土を張りつけて顔を再現したり、イラストに描く方法があるが、身元判明率は一〇%に満たない。そこで吉野らが取り組んでいるのが、コンピューター・グラフィックスによる復顔法だ。

 ヘアスタイルや目、鼻の形などを数種類ずつデータベースに入れておき、頭骨の特徴に合わせてモンタージュ写真のように組み合わせる。粘土による復顔では一つしか作れないうえ、主観もまじるが、この方法なら客観的に数パターンの顔を再現できる。

 「難しいのは、まぶたが一重か二重か、唇が厚いか薄いかを判定することで、現在、歯並びと唇の厚さ、眼窩(がんか)と目の大きさの相関関係のデータをコンピューターで解析している。完成すれば、科学的根拠に基づいた、ほぼ完ぺきに近い復顔が可能になるはず」

 ハイテク機器や技術は、物言わぬ骨を“能弁”に変える。


【チャート説明】現場に残された血液や精液、毛根にある細胞核から抽出されたDNAは、ごく微量であることが多いため、PCR増幅により数千倍にする。これをゲル電気泳動装置にかけて帯状のDNAバンドを検出、DNA型解析装置で判定を行う。

 指紋に次ぐ個人識別の方法にDNA(遺伝子の本体)型鑑定がある。細胞内のDNAの構造は個人によって異なるという特性を利用し、事件現場から採取した血液や精液、毛根などから抽出したDNAをPCR(合成酵素連鎖反応)法によって増幅して分析する。

 「新しい血液なら、ボールペンの先を紙に突いた程度でも検出が可能です」と、佐藤元(四六)=科警研・法医第三研究室長=はいう。

 五月に東京高裁が「(DNA型鑑定による個人識別には)一定の信頼性がある」と認めた栃木県足利市の幼女殺人事件では、被害者の下着についていた精液からDNAを抽出して分析した。警察庁によると、DNA型鑑定は約六百四十件の事件捜査に利用され、うち八十五件の公判で証拠採用されている(今年四月現在)。

 現在、警察が鑑定に使っているDNA型は二種類で、これとABO式血液型を組み合わせると、最も多く出るタイプは二百六十人に一人、逆に最も少ないタイプは三億七千万人に一人の確率という。

 今年十二月から導入予定の第三のDNA「TH01型」を加えると、最も多いタイプで千数百人に一人、最も少ないタイプで千六百億人に一人になるという。同じタイプの人がいる以上、指紋のように「絶対の決め手」とはなり得ないが、高い確率で関係者を絞り込めることは間違いない。

 「さらに個人識別の精度を高めることが今後の課題だ。すでに第四の型についても研究を終えているが、将来的には十種類近い方法を導入し、最も多いタイプでも数十万人から一人を識別できるようになる」という佐藤は、「より多くの試料、より困難な試料からDNAを検出できる技術も開発したい」と意欲を燃やす。

 一生のうちに見たことや考えたことを、体内に埋め込んだマイクロチップ(超記憶素子)に記憶させ、死後に再生できるようにする−英国の研究グループが、真面目に技術開発を進めている。

 殺人事件の被害者の体内からチップを取り出せば、犯行の様子が一目瞭然(りょうぜん)で、犯人逮捕にも役立つというわけだ。

 しかし、自分の悪事さえすべてバレてしまうようなチップを埋め込む人がいるだろうか…。これは、SFの世界にとどめておいた方がよさそうだ。

(文中敬称略)




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