NYで流行「西ナイル脳炎」成田で水際阻止作戦〜厚生省 希望者に血清検査(産経新聞)

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投稿者 FP親衛隊國家保安本部 日時 2000 年 10 月 01 日 13:27:33:

高熱や発疹(ほっしん)などの症状が表れ、死亡する場合もある「西ナイル脳炎」がニューヨークで流行していることから厚生省は、成田空港の検疫所で、希望者に血清検査を実施する対策に乗り出した。いまのところ、日本国内で患者の発生は報告されていないが、カナダのビジネスマンがNYから帰国後に発病、死亡したケースもあるだけに、専門家は「日本でも同じようなことが起きる可能性がある」と警戒を呼びかけている。旅行会社もツアー客に情報提供を始めた。(安東義隆)
成田空港検疫所では九月七日から、NYなどアメリカ東海岸から帰国した旅行者に向け、希望者に対し西ナイル脳炎感染の検診を実施していることを知らせるポスターを入国ブースに張った。
検診は空港検疫所の健康相談室で、専門医が問診のうえ、感染の疑いがあれば、血液を採取し、国立感染症研究所(東京都新宿区)で血清検査を行う。検査結果は十日前後で判明し、感染が確認されれば、感染症科のある病院を紹介する。検査はNYでの流行終息が確認されるまで続けられる。
七月末には、出国ゲートにアメリカ東海岸へ向かう旅行者に注意を呼びかけるポスターを掲示した。
JTBでも、「安心で快適な旅行をしていただくため、きちんと情報提供したい」(広報室)と、全支店に対し西ナイル脳炎の流行と厚生省の検診について通知するとともに、添乗員らを通じて旅行客に注意を呼びかけている。
CDC(米国疾病管理センター)によると、NYでは昨夏、六十人以上が西ナイル脳炎で入院、七人が死亡した。今年も九月十五日現在、NY・ブルックリンやニュージャージー州ジャージー市などで患者十二人が入院した。セントラルパークの上空からヘリコプターで殺虫剤を散布、ウイルスを媒介する蚊を殺すという映画で見るような大掛かりな対策が取られた。
NYで突然流行した原因は不明だが、「流行地域から蚊が航空機に乗ってやってきたのでは」という説が有力視されている。
西ナイル脳炎は、西ナイルウイルスに感染した鳥の血液を吸った蚊が人を刺すことによって感染する。感染すると一−二週間くらいで高熱や発疹などの症状が出る。有効な治療法はなく、熱を下げるなど対症療法しかないのが現状だ。
西ナイル脳炎のウイルスは一九三七年にアフリカ・ウガンダで発見された。過去、エジプト、東ヨーロッパ、イスラエルなどで流行が確認されている。
日本脳炎ウイルスと同じフラビウイルスに属し、その症状もよく似ているため、識別が難しい。一般の血清検査では誤診する可能性がある。
日本で西ナイル脳炎ウイルスを検査できる施設は国立感染症研究所と長崎大学熱帯医学研究所の二施設に限られている。
長崎大の森田公一講師は「昨年、NYで流行したときは、カナダのビジネスマンが帰国後に発病し、死亡したケースがあった。日本でも同じようなことが起きる可能性は否定できず、十分な警戒が必要だ」と話している。



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